国際結婚カップルが夫婦喧嘩で絶対に相手に使ってはいけない言葉

国際結婚したカップルが相手に対して、絶対に使ってはいけない言葉に関してレポートします。日本人同士の結婚であれば、あまり気を付ける必要がないことであっても、国際結婚をした夫婦間では避けた方がよい、あるいは状況によっては絶対に避けなければならない言葉があると思います。

国際結婚をする以上、結婚前にはお互いに、それなりの障害は承知しているはずです。国際結婚したカップルが最も注意しなければならない状況は、夫婦喧嘩になった場面です。

一般的に、喧嘩になれば、誰でも平常心ではいられなくなります。そのため、普段から無意識に考えていることや思っていることが、つい口を突いて出てしまうことがあるかもしれません。

夫婦喧嘩の最中に敢えて意識して相手が嫌がることを承知で言うというのは論外ですが・・・。特に、国際結婚した夫婦が喧嘩になった時の禁句について、簡単にご紹介します。

 

「何度言ったら分かるんだ!もっと日本語を勉強しろ!」

実は、私も過去に夫婦喧嘩をした時には、一度や二度はこのような言葉を使ってしまったことがあったかもしれません。多くの国際結婚では、お互いの母語が異なるのが一般的ですので、言葉がお互いのコミュニケーションの障害になるケースは多くあることでしょう。

そのため、自分の意図が相手に上手く伝わらない時には、相手の言語能力のせいにし、責任転嫁してしまうことがあります。実際には、そのような状況では言語の問題ではなく、言葉の使い方や相手とのコミュニケーションのとり方の問題だったりします。

あるいは、パートナーの言語運用能力が低い場合で、精神的に負担が重い状況では、言葉の壁がイライラの原因になったりすることがあるかもしれません。

チョットした言葉が上手く伝わらずに、大声で怒鳴ってしまったりすることがあるかもしれません。そのこと自体は、日本人同士の夫婦喧嘩でもあることですが、その後に追い討ちを掛けるように、相手の言語の未熟さを指摘してしまうことは、やはり国際結婚カップルにとってはルール違反になるかと思います。

それであれば、自分の母語を使うのではなく、パートナーの母語を使って話せばよいだけのことです。元々、ある程度は言語の障壁を承知で結婚をしているのですから・・・。

 

「この家から出て行け!」

例えば、日本人と台湾人の国際結婚の場合であれば、居住国は日本か台湾か第三国の3つの選択肢になると思います。日本で居住する場合、日本人のパートナー(夫の場合でも妻の場合でも)の方が地理的な条件では精神的負担も軽くストレスも少ないため、本来であれば台湾人のパートナーを支える立場になります。

ところが、夫婦喧嘩になった時には、どうなるでしょうか?相手の立場や心理的状況など度外視して、その時、ふと頭に浮かんだ言いたいことを言ってしまうかもしれません。

「この家から出て行け!」夫婦喧嘩ではよくある捨て台詞です。日本人同士の夫婦であれば、そのような暴言を吐かれた方のパートナーは、さっさと荷物をまとめて、数日間だけでも、実家に戻ることもあるでしょう。

国際結婚カップルの場合は、どうでしょうか?
日本に住んでいる日本人が外国人のパートナーに、このような捨て台詞を言うことは非常に卑怯で国際夫婦間ではルール違反だと思います。

それは、外国人のパートナーからすれば、只でさえ、精神的な負担を抱え、慣れない外国で生活をしていることが多いわけです。そのような状況で、家から出て行けというセリフは、自分の比較的強い立場を逆利用した卑劣な言動のように感じます。

反対に、日本で生活している外国人が日本人のパートナーに対して、家から出て行けという捨て台詞には、特に問題はないかもしれません。

このような暴言を吐かれた外国人にとっては、「家から出て行く」ことは「自国へ帰る」ことを意味することになるでしょう。日本国内に2軒以上の住居を所有している方であれば問題ないかもしれませんが…

1軒の家に夫婦が生活している以上、家から出て行けという暴言は、外国人にとっては帰国を意味することになります。こうなっては、取り返しが付かない結末になってしまいます。

 

「自分の国へ帰れ!」

最後に、国際結婚カップル間で使ってはいけない禁句は、夫婦喧嘩に国境を持ち込むことです。日本で生活しているカップル間で、日本人がパートナーに「自分の家に帰れ!」という捨て台詞を使うことは、「家から出て行け!」よりも更に直接的な暴言です。

国際結婚をした以上、国籍だけではなく習慣の違いや生活文化の違いを承知の上で生活を共にするという約束を結んだはずです。それにも関わらず、夫婦喧嘩の場面で敢えて国境を持ち込むことは、サッカーで言えば一発レッドカード、ボクシングで言えば反則負け、野球で言えば危険球退場、などと同じくらいのルール違反です。

極論を言えば、中国や韓国で反日運動が勃発した際には、日本のネトウヨが中国人は日本から出て行け、あるいは韓国人は日本から出て行け、と騒ぎ立てます。

これらと同じくらい民度の低い言動だと思います。日本に住んでいる在日中国人や在日韓国人の肩を持つわけではないですが、海外に住む外国人の立場に立てば、外国で生活するだけでも無意識に多くのストレスを抱えているわけです。

その状況で、外国人に対して、敢えて国境をチラつかせて、自分の強い立場を利用して、相手を威嚇するような言動は厳に慎むべきだと思います。

 

国際結婚をする人や国際結婚をした人へのアドバイス

日本で生活する以上、日本人が外国人のパートナーのストレスを分かち合うことが基本ですが、夫婦喧嘩にもなると、そうもいきません。国際結婚カップルに限らず、夫婦であれば多かれ少なかれ夫婦喧嘩は起こるものです。

夫婦間には言ってよい言葉と言ってはいけない言葉があることは、誰もが意識していることです。だから、ルールを守って夫婦喧嘩をしましょう(笑)、ということではなく・・・。

また、国際結婚カップルだけが注意しなければいけない夫婦喧嘩のルールがあるように感じます。自国に住む者が自分の強い立場を利用して、相手の言動を押さえ込んだり、威嚇したりする言動は、卑怯な行動であるだけではなく、相手の心を酷く傷つけ、場合によっては取り返しの付かない結末に繋がります。

私は、外国人である台湾人の妻と結婚をする時、どんな状況になっても国境を家庭に持ち込まないことを自分の中で決意しました。それはその当時、外国人と結婚したという意識を強く持ったわけではなく、一人の女性と結婚したのだという意識を強く持っていたからだろうと思います。

国境を家庭内に持ち込んでも、良いことはほとんどなく、悪いことばかりだろうと思っていたからだと思います。

最後に一つ付け加えておきましょう。子供がいる方であれば、自分の子供が他の子供から、下記のような言葉を浴びせられたら、どのように感じるでしょうか。

・お前、日本語分からないのか!
・外国人は教室から出て行け!
・外国人は自分の国に帰れ!

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