日本人女性が台湾人男性との国際結婚で苦労・後悔する最大の理由

日本人女性が台湾人男性と国際結婚をした場合、台湾へ嫁いだ多くの日本人女性が台湾での結婚生活の中で直面し、苦労するであろう現実について、台湾現地からレポートします。

主に、将来は台湾で台湾人の男性と結婚するかもしれない日本人女性の方、あるいはその御両親に向けての内容となっています。

日本人男性である私が、日本人女性目線(?)で、台湾人の嫁と姑および義理の父親との親子関係を観察する中で、気が付いたことを中心にご紹介します。

台湾で台湾人との家族と生活した中で、日本ではあり得るけれども、海外で生活する外国人(日本人女性)という立場を考えると、やっぱりあり得ないでしょう、という冷静な視点で台湾人の親子関係を観察した結果辿り着いた現実です。

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親子関係では親の意見は絶対で息子は従順な良い子に徹するのが伝統的慣習!?

まずは例え話から始めましょう。日本では、三世代同居の場合、義理のお爺ちゃんお婆ちゃんは自分の孫のことには、どれくらい関与して口出しをしてくるでしょうか?

日本でよく見られるパターンは、祖父母が自分たちの孫に躾や教育のことなどに口出しをしてきた場合、嫁と姑の戦いが勃発することが最も多くなります。嫁の立場からすれば、自分たちの子供に口出しをしてこないで欲しい・・・となるパターンが多くなります。

それでは、台湾での三世代同居の大家族の場合は、どうなると思いますか?
孫(自分の子供)が祖父母(実の両親、嫁の舅姑)から怒鳴られて泣き叫んでいても、実の両親に対して怒りを露わにするような息子(台湾人男性)はあまりいません。

それでは、嫁いだ娘(台湾人女性)はどうするかと言うと、義理の両親には歯向かうことは、皆無のため何も言えません。これが、台湾での三世代同居家族の典型的な家族と親子関係だと思います。

つまり、大家族の中では実の両親の意見は「絶対」で、その息子も娘も親に対して、真っ向から反対意見をぶつけることは皆無です。そのため、舅姑の立場からは自分の息子とその嫁、彼らの子供たち(孫)に至るまで祖父母の言いなりになります。

それどころか、台湾人男性は大人であるのにも関わらず、自分の親に対しては自分がどれだけ良い子かを自分の両親に向けて積極的にアピールしているようにも感じます。

何だか、虐められっ子が虐められないように、本当の自分を隠して、相手に好かれようとしている様子を見ているようで、いい年したオッサンが表面上だけ、そのような態度をとっているのを見ると本当に居た堪れなくなります。

このベッタリとした親子の家族関係こそが台湾スタイルであり、「親離れしないのが親孝行」や「台湾の男性はマザコンのようだ」と揶揄される所以でしょう。

 

嫁いだ女性は大歓迎されるが悲劇の始まりは終わらない

日本人女性に限らず、台湾人女性でも、結婚前の彼氏と彼女の関係の時でさえも、台湾では、両親は家族のように接してきます。

更に言えば、特に自分たちの息子の彼女だからというわけではなく単なる友人であっても、馴れ馴れしく友好的に接してくれるのが台湾の両親の対応です。

ましてや、自分の息子の彼女であれば、それはもう自分の娘のように、あるいは自分の娘以上に可愛がってくれ、大歓迎してくれることでしょう。

たまたま居合わせた両親の兄弟や親戚がいれば、「彼女は息子の将来の嫁だ!」なんて冗談交じりに誇らしく紹介されてしまうかもしれません(笑)。

台湾人の方は相手が誰であっても、出会って間もない頃には、上記のような大歓迎をして、外部から来た人をおもてなしします。そのため、台湾の方のホスピタリティに関しては日本人は敵わないでしょう。

そして、結婚後に時が経過して、家族として扱われるようになると、その裏返しとして嫁入りした女性は家族同然の対応を迫られることになるかもしれません。

台湾において、嫁入りした女性の家族同然の振る舞いとは、どのようなものでしょうか?
台湾では男女平等で、夫婦共働き家庭が多いため、女性の社会進出は日本以上に進んでいる印象があります。

その一方で、伝統的な家庭では、女性が家事をするなどの慣習が強く残っているのも現実です。そのため、両親がいる前で息子(台湾人男性)が家事をするような光景をあまり見たことがありません。

伝統的には、日本でも同じように、台湾では台所で仕事をするのは女性です。台湾の家族関係では、昔ながらの男尊女卑的な思想が色濃く残っているのも事実です。(家事が男尊女卑の象徴とは思いませんが)

つまり、家族の一員になるということは、いつまでも外様ではいられなくなるということです。それどころか、自分の娘に物申すように義理両親から家事を頼まれたりするのは当然の成り行きです。

そして、家長である義理の父親の考え方によっては、家庭内で実の娘のような振る舞いを求められることになることが多くなります。こんなことは当たり前かもしれませんが・・・。

 

両親と嫁に挟まれた実の息子の苦悩が下す決断は?

上記のように、台湾人男性の嫁が家族の一員として扱われるようになると、嫁いだ台湾人女性は自分の旦那や自分の子供だけではなく、自分の義理両親のことまで世話をしなくてはいけなくなります。

そして、いつしかそのことによりストレスを感じるようになります。一方、義理両親の嫁への要求も多くなり、嫁の至らない部分が目に付くようになると義理両親もストレスを感じるようになります。

その後に行きつく先は、チョットしたことの行き違いが、義理両親と嫁との感情のもつれへと発展していきます。そして最後には、大きな人間関係の崩れへと向かうものです。

そうなると、もう嫁の感情は行き場をなくして、自分の旦那へと向かうしかないのですが・・・。その旦那は、上述したように親の意見は絶対で両親に真っ向から歯向かうことは許されません。

息子にとって絶対的権力者である両親(特に父親)と、自分の嫁との間に挟まれた台湾人男性は、どうするでしょうか? 多くの場合、こんな状況でも息子である台湾人男性は自分の両親には強く意見を言うことが出来ません。

そのため、嫁に対して気にしなくてもいい・・・的な曖昧な対応くらいしか出来ない場合が多いようです。つまり、当たり障りのない様に対応し、嫁に対して暗に泣き寝入りをしてもらい、人間関係の修復に努めることになるでしょう。

 

日本人女性が陥りやすい台湾家族の罠とは?

それでは、台湾人男性と結婚した場合は、どのようなことが予想されるでしょうか?
日本人の女性を嫁として台湾に迎えた時の大歓迎ぶりは、誰でも予想できることでしょう。今でも台湾人にとって、日本は憧れの国であり続けています。

そんな日本から可愛い日本人女性が嫁入りすることになれば、台湾の両親は鼻高々で兄弟姉妹、親戚、友人、知人など会った全ての人に声を大にして、自分の息子の嫁となる日本人女性を誇らしく紹介することでしょう。

ただし、そんな対応が長く続くことはありえないことでしょう。先述したように、義理両親とのチョットしたスレ違いから、人間関係は簡単に崩れます。

一旦崩れた人間関係を修復するのは、並大抵のことではありません。ましてや、文化も習慣も異なる外国で、生きてきた時代も環境も習慣も異なる社会で・・・。

そんな嫁と義理両親が、再び仲睦まじくなることがあるでしょうか。例えどちらかが歩み寄り折れたとしても、喉の奥に引っかかった骨の感覚を拭い去るまでにはいかないでしょう。

ましてや、中国語や台湾語が流暢に話せない場合は、更に大きな苦労を強いられることになるでしょう。自分の言いたいことも十分に伝えられないわけですから。

そして、頼りにしていた旦那は、親の前では小さくなり、嫁の苦悩を自分の両親に対して、強く説明することも出来ないかもしれません。

そして、このような時こそ、日本人女性にとって台湾は親日国であれど「外国」だということをよく知っておくべきでしょう。こうなると、海を渡らなければ、逃げ場所はないという状況にまで追い込まれるかもしれません。

台湾の家族関係や親子関係の現実を知らないで台湾に嫁いでしまうと、ほんの少しのボタンの掛け違いで、将来は大きな苦労を背負うことになるかもしれません。

 

台湾人男性と国際結婚をする日本人女性の方へ最も伝えたい唯一のこと

「台湾人の義理両親との同居は絶対してはいけない!」このことに尽きます。
出来ることならば、歩いて行き来が出来るような距離、あるいは気軽に立ち寄ることが出来る距離にも住まない方がよいでしょう。

台湾人の家族と親密になることは良いことですが、そうなればなるほど、将来的には人間関係の問題が発生する可能性が高まるとも言えます。

義理両親とは、付かず離れずの中間距離を保ちながら、間違っても積極的に自分から家族の一員になろうとしないほうがよいかと思います。

それどころか、所詮、自分は異国の地「日本」から来たため台湾の慣習は、全く知らない日本から来た純粋な外国人だということを前面に出して、開き直って仮装するのも一つの方法です。

重要なことですので、もう一度言います。
将来も彼氏・旦那(台湾人男性)と仲良く幸せな台湾での結婚生活を続けようと考えているのであれば、「台湾では義理両親との同居は避けること!」(つまり義理両親との別居)

その理由は、台湾人男性は自分の両親には頭が上がらないからです。外国である台湾で頼りにしていた台湾人の旦那が両親の前では、自分の意見をハッキリと言えなくなってしまう姿、そして旦那の家族の中で孤立する自分の姿を想像してみて下さい。

※最後に断っておきますが、上記のような家族関係が台湾での家族関係や親子関係の全てではありません。中には心底親切で日本人女性を外国人として対応できるような、国際感覚と複眼的視野に富んだ台湾人の方も多くみえます。

 

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