日本人の視点から台湾人の自動車やバイクの運転は危険だと感じる台湾人の方の交通マナーについて、台湾現地からレポートします。
海外生活をしたり、海外留学をしたり、海外出張をしたりした時に、海外でも自動車を運転したことがありますが、日本ほど運転マナーが規律正しく良い国はないのではないでしょうか。
そんな感想を強く持っている台湾在住の日本人の視点から、台湾人の運転マナーについて、私が日常的に感じている台湾人の運転が危険だと思うことをまとめて見ます。
台湾人が頻繁にする悪い交通マナー10選
ざっと思いつくままに、10項目ほど挙げてみました。
- 信号無視は当たり前
- 車線変更時に合図を出さない
- 常にスピード違反
- 信号が赤でも右折する
- 歩行者優先の意識はない
- 車間距離が近過ぎ
- ヘルメットを被らない
- 頻繁に逆走する
- バイクが多過ぎ
- 歩道をバイクが爆走する
- 交差点で一時停止しない
台湾の交通で信号無視は当たり前
日本と同様に、台湾でも赤青黄の信号機が使われていますが、台湾以外の外国でも共通することですが、海外では信号を遵守しない方が多いです。
そのため、忠実に信号を遵守する日本人の方が、世界の非常識なのかとも感じることさえあります。
ところが、事故の場合は、基本的には信号を遵守していない方が100%過失となるはずですので、信号を守るのが当然でしょう。
台湾では信号だけを見て、運転をしたり、歩行をしたりしていると貰い事故を起こしてしまうことがあるので気をつけましょう。
台湾人は車線変更時に合図を出さない?
日本と同様に、台湾では車線変更をする時には、ウィンカーで合図を出すのが基本ですが、かなり多くのドライバーは走行中での車線変更では、合図を出さずに、自分の目視確認だけで車線変更をしてきます。
とはいっても、交通量が非常に多い場所では、割り込むためにウィンカーを効果的に使います(笑)。バイクを運転している方に至っては、車線変更でウィンカーを出している人を見かけたことは、ほとんどありません。
台湾では常にスピード違反?
台湾でも、日本と同様に、速度規制があり、一般道路では、時速50kmから60kmが一般的です。
ところが、そんなスピードで走行しているドライバーは非常に少ないです。
速度規制を遵守して運転していると、次から次へと追い越されていくだけではなく、間違いなく後方からクラクションを鳴らされます。
ところが、台湾ではスピード測定カメラが至るところに設置されているため、そのようなポイントでは皆スピードを落とします。
台湾で交通違反(スピード違反)をした場合の対応と罰金|速度違反取締りカメラに注意
台湾では信号が赤でも右折する?
日本とは異なり台湾では右側通行となっているため、信号が赤の時でも、右折するバイクや自動車がかなり多いです。
つまり、信号無視なのですが、このような場面では多くの場合、信号を遵守している人が巻き込まれる場合が非常に多いです。
バイクと自動車あるいはバイクとバイク同士の交通事故をよく見かけます。
台湾の交通では歩行者優先の意識がない?
自動車やバイクを運転している台湾人の方は、歩行者優先の意識は非常に薄いようです。
交通ルールを守って交差点を歩いていても、クラクションを鳴らして来られることも多々あります。
また、台湾には日本のように歩道が整備されていないところが多いため、道路の側道を歩く時は細心の注意を払わないといけません。
例えば、後ろから来たバイクのハンドルやサイドミラーに、肩から掛けているバックなどを引っ掛けられたり、追突されたりする可能性があるので注意しましょう。
台湾では車間距離が近過ぎ
台湾では、日本と比べると、車間距離が近いような気がします。日本でいう車間距離は、前後の自動車の距離ですが、台湾の場合は、左右の車間距離も非常に近く感じます。
例えば、バスに乗っていると、10cmくらいしか左右の距離がないのにスレスレの距離で、それ程スピードを落とすことなく走行していきます。
もちろん車に乗っていても、バイクがサイドミラーの横ギリギリの距離で通り抜けていきます。車を運転していても、バスに乗っていてもヒヤヒヤしなければなりません。
バイク運転時にヘルメットを被らない
特に、郊外ではバイクを運転しているおじちゃんやおばちゃんはヘルメットを被らない方が多いようです。
まあ、事故ッたら即死するという意識も薄いのでしょう。そのような方からの貰い事故で、被害者にならないようにしなければなりません。
バイクは頻繁に逆走する
特に、バイクの逆走は日常茶飯事です。もちろん、逆車線を走行する自動車やバイクがないために逆走が出来るのですが…。
逆走している運転手は周りを見ながら運転しているため危険だとは思わないのでしょうが、停止している車を発車される時などは危険だと感じます。
後ろを見ながら自動車を発車されるため、前からバイクが逆走してくることには気が付かないため、本当に危険だなと思います。
バイクが多過ぎ
特に、自動車を運転していたり、バスに乗っていたりしている時に感じることですが、やはり台湾はバイク大国で、バイクが多過ぎです。
その上、バイクを運転している方の運転マナーも悪いため、事故が起こりやすいのでしょう。
バイクと自動車の接触事故は非常に多いため、事故が起こること自体、日常茶飯事です。
そのため、そのリスクを低くするために、自動車を運転する時にはバイクが少ない道路を選んで運転することも一つの方法でしょう。
台湾では歩道をバイクが爆走する?
台湾ではバイクを運転する人の交通マナーは非常に悪く、交通違反をしているケースも多いのですが…。
その中でも、歩行者の立場から最も神経を使うことは歩道を歩いている時です。
台湾では安全に歩道を歩くことさえ難しいのが現状なのですよ。
台湾では、まるで歩道はバイク置き場兼バイク専用道路だと勘違いしている人が多いこと。
歩道を歩いているのに、後ろから走ってくるバイクからピーッとクラクションを鳴らされることさえあります。
あるいは、後ろからバイクが走ってくるのに気が付かず、バイクのサイドミラーに肘をぶつけられそうになることもしばしば。
交差点で一時停止しない
台湾人の方は、自動車でもバイクでも運転する時には、交差点に出る前に一時停止をしない方がほとんどです。
一度、道路に少し飛び出してから、停止するため、見ているだけでヒヤヒヤします。
特に、信号のない交差点では、一時停止をしないで、そのまま走行する方が多いため、いつ交通事故になっても不思議ではありません。
大きな声では言えないですが、台湾に来て妻が一度、信号のない交差点で一時停止しなかったため、接触事故を起こしてしまいました。
台湾の交通マナーと交通事故の相関関係
以上、日本人の視点から、台湾人の運転マナーについて危険だと思うことをまとめてみました。
いずれも、交通マナーに関するモラルを上げて、交通事故に対する意識を少しだけ変えれば、交通事故は劇的に減るはずです。
台湾の運転免許証は、日本とは異なり比較的簡単に取得できてしまうため、まだまだ交通マナーやモラルという点では、教育が行き渡っていないような気がします。
この点を少しだけ変えれば、台湾の交通事故も劇的に減少させることが出来るのではないでしょうか。
最後に、近年、18歳~24歳の若者の交通事故が増えているという実態を報道する、今回のテーマに関する新聞記事を紹介します。
新聞の報道記事では、台湾中央政府交通部の統計によると、近年、台湾では18歳~24歳のバイクによる交通事故の死傷者数が急増しているとのこと。
その理由は大きく2つあり、一つは若者のバイクの運転技術が足りないこと、もう一つは安全に対する意識が薄いこと、そのためバイク免許の実地試験を難しくする必要があると報道されています。
日本人の視点から見ると、台湾人のバイクの運転技術はそれ程低くはなく、交通事故を引き起こしているのは、ほとんどの場合は交通ルールやマナーを遵守しないで、ヒヤリハットの意識が薄いためだと感じます。
コメント
大部分南部に交通規則を違反する現象を見ています。あるいは、田舎です。警察は怠けていることも交通の混乱の原因かもしれません。
(私は台中人で,日本語を勉強しています。私は言うのが分かって欲しい。)
コメントありがとうございます。
台湾の方ですね!?
日本語サイトなのに、台湾の方がご覧頂いているのは、本当に嬉しいです。
運転マナーですが、以前、高雄のタクシーの運転は荒いから気をつけた方がよいと聞いたことがあります。
台中のタクシーの運転マナーも、そこそこ荒いですが・・・。
台湾の警察について、台湾では夕方などのラッシュアワー時には交通整備をしている警察をよく目にします。
警察の前で信号無視をする車もよく見ますが、怠けているのかどうか分かりませんが、多くの場合は現行犯逮捕しないですね。
台湾の警察は、市民にナメラレているのかなとも思いました。
(これからも日本語の勉強頑張って下さいね。)
今、台湾に住んでいますが、本当にその通りです。正直理解不能レベルでひどいです。
今日も横断歩道でひかれかけて、反射的にあぶねぇな!って言ったら相手の運転手が謝るどころがものすごい形相で睨んできました。日本ではないし、比べるわけではないですが、台湾は美味しいもの多いし他にも良いところがありますが、正直僕にとって悪いところのほうが多く目にします。
批判してるわけじゃなく事実で、、、
僕は個人的に好きになれないですね…
コメントありがとうございます。
横断歩道での対応は日本とは全く異なるため戸惑いますね。
仰るとおり、歩行者優先の日本に対して、車優先の台湾です。
横断歩道では、車やバイクが我先にと突っ込んでくるため、車が通過した後、間合いを取って警戒しながら歩かないと、本当にはねられますね。
交通マナーが異なるため、交通事故の被害者にならないように、お気をつけください。