台湾の宝くじ【公益彩券】はロトとスクラッチ‐過去最高額115億円

台湾の公益彩券という宝くじについて、種類、購入方法、仕組み、および宝くじが果たす社会貢献に関する情報を台湾現地からレポートします。

また、ロト式宝くじの「威力彩」で過去最高額の30億元（日本円で115億円相当）の大当たりが出たという話題も合わせて紹介します。

台湾の宝くじ「公益彩券」とは？

公益彩券は台湾彩券とも呼ばれ、ロト式宝くじとスクラッチ式宝くじがあります。ロト式宝くじは日本と同様に、当選発表日まで宝くじの当たり外れを待つ必要があります。

一方、スクラッチ式宝くじの場合は、その場で宝くじを削り、直ぐに当たりか外れかが分かります。そのため、旅行で台湾に来られた場合は運試しに、宝くじをするのなら、スクラッチ式がよいかもしれません。

公益彩券の値段は種類によって異なりますが、ほとんどの宝くじは100元です。最も人気があるロト式宝くじの威力彩も一回分が100元となっています。

また、スクラッチ式の宝くじの場合も100元から購入でき、200元や600元のものもあります。また、別の種類の宝くじは2000元のものまであります。

ロト式の当選は公式HPで確認>>>台湾彩券

スクラッチ式の宝くじはいろいろな種類のものがり、銀スクラッチ部分を削るとあたりの金額が書かれているものや、別のものもありますので、店員に聞いてみましょう。

公益彩券は1999年に開始しました。

公益彩券の目的は台湾の社会福祉に役立てるためというのが第一とされています。

当初は台湾銀行が運営の受け皿になっていました.

現在は「台灣彩券股份有限公司」が業務を受託して、宝くじの発行は中国信託銀行が担っています。

収益は社会福祉のために使われますが、具体的には下記のように分配されています。

台湾の宝くじの「威力彩」で当選が出ないため繰り越されて、30億元まで積み上がっていました。そして、2015年4月23日、ついに当選者が出ました。

なんと、当選者は台中市にある宝くじ売り場のご主人の親族だそうです。当選者には、30億元のうち税金に当たる20%を差し引かれ、実質的に約24億元を獲得することに。

同じタイミングで、2人の人が当選番号を当てた場合は、当選総額の30億元は2分の1の15億元になります。ところが、今回は1人の人が単独で当選しました。

威力彩は、過去7回15億元以上の大型当選金額になっていますが、その内の4回は台中市内の売り場で当選が出ているとのことです。

購入している人たちは、圧倒的に人口密度が多い台北やその周辺の北部だと思われますので、当選効率を考えると台中市内での購入が良いということになります。とは言っても、それは理屈ですので、実際には、どこで購入しても同じ確率なのでしょう。

それにしても、92億円相当もの金額を一夜にして獲得した方の今後の人生はどんなものなのでしょうか？

1000万円くらいならくれてやってもいいから、友人たちを集めて、1週間くらい酒池肉林の大騒ぎもしたくなるでしょう。

日本で宝くじに当たった人の末路というドキュメンタリー映像を見たことがありますが、かなり暗くイメージの悪い構成となっていました。

突然大金持ちになった反動で、金銭感覚が麻痺し、お金を使うことだけに時間を縛られ、遂には破産してしまう人が多く描かれていました。それだけ、お金に関わる心の管理は難しいものなのでしょう。