台中市の北部にある「八二三砲戦紀念公園」に行ってきましたので、台湾現地からレポートします。
何気なく、通りかかったところに、ひっそりとした公園があったため、少し休憩しようと立ち寄った公園が「八二三砲戦紀念公園」でした。
公園の中央付近には、八二三戦没勝利記念碑が建てられていました。
ここに注目
- 八二三とは何?
- 台中の八二三公園には何があるのか?
- 台中の八二三公園の魅力や楽しみ方は?
- 台中の八二三公園の場所はどこ?行き方は?
上記のようなことにポイントを絞って、台湾現地から詳しくレポートします。
八二三とは何?
八二三とは何ですか?と思われる方のために台湾の歴史を少しだけ振り返っておきましょう。
八二三は金門砲戦とも言われています。
実は台湾が支配している領土は、中国大陸のすぐ東側に現在も台湾が統治している「金門島」があります。
「八二三」とは、その金門島に対して、1958年8月23日から10月5日にかけて、中国大陸の中国人民解放軍が侵攻するために砲撃を行ったことにより起きた戦闘のことです。
中国大陸の砲撃に対して、中華民国側は米国の後方支援を受けて、金門島の領有権を守り抜いたという歴史があります。
関連≫≫ 根本博・陸軍中将|金門島の戦いで台湾を救い貢献した日本人
八二三砲戦紀念公園の魅力と見どころ
この公園内には、その当時の中華民国側の下記のようなものが展示されていました。
- 戦車
- 戦闘機
- 輸送車
- 防小艇
写真で、その当時の歴史を簡単に紹介しますので、ご覧ください。
M-24戦車 乗車定員4人
M-41戦車 乗車定員4人
戦闘機
その他
上記画像はほんの一部ですが、戦車も戦闘機も比較的小型のものが多いです。
もう60年以上前に使用されていたものばかりですので、間近で観察すると随分と年代を感じさせられます。
それでも、実際に使用されていた戦車や戦闘機を至近距離で見られるため、その当時の戦闘を想像しながら見ていると飽きないものです。
その当時、兵士たちがどのような気持ちで戦車や戦闘機に乗り込み、陸や空からどのような光景で金門島を守ったのか、と考えると感慨深いものがあります。
記念塔の下には記念碑があり、八二三砲戦の激戦の様子と戦闘員たちの壁画が展示されていました。
事務所らしい建物もありました。
そして、入り口付近には、その当時、総統だった蒋介石と思われる石像が建てられていましたが…
(蒋介石の銅像をよく見ると、左頭部の辺りから下に泥が投げつけられているようでした。)
八二三砲戦紀念公園内の雰囲気は?
公園内は閑散としており、犬の散歩をしている方やお年寄りの方が散歩をしているような非常にのどかな雰囲気でした。
そして、この記念公園の事務所のような場所では、昼間からお年寄りの方がカラオケに興じているようでした。
近くには、スターバックス、マクドナルド、そのほかの喫茶店やコンビニなどがあるため、近くに来た時には金門島の歴史を辿りながら読書をして、のんびりするのもいいかなと思います。
公園には昼間に立ち寄ったのですが、日陰でのんびり寛いでいると、爽やかな風が吹き抜けて、とても快適な時間を過ごせました。
ただし、このような公園では夜間になると、野良犬が群れていたり、浮浪者が寝ていたりすることがあるため注意したほうが良いでしょう。
八二三砲戦紀念公園の行き方
市バスでの行き方
台中駅(台鐵火車站)から下記のバス番号の市内バスに乗車し、バス停「崇徳九路口」で降車します。バスでの所要時間は30分~40分くらいです。
バス番号:12番、58番、65番
タクシーでの行き方
タクシーでの行き方は下記を伝えれば分かってもらえると思います。
- 名称:「八二三砲戦紀念公園」
- 住所:台中市北屯區昌平東五路
- 路名:崇徳十路口
タクシーでの所要時間は台中駅から20分~30分程度。
参考≫≫ 台湾のタクシーの料金の目安
コメント
ある本で金門島防衛戦に日本軍人が手助けをするため台湾に密航し中国から台湾を守ることに貢献したと書いてありました。
下記の記事に根本博将軍の記事をアップしています。
http://clubtaiwan.net/blog/2015/05/04/nemoto/