海外在住で子供がアニメを見て日本語を学習する効果【経験談】

台湾で中国語を学習する最も効率が良い方法の一つはテレビ番組のアニメを見ること。このことを子供たちの言葉の成長をもとに、台湾現地からレポートします。

子供を連れて海外移住した方が自分の子供たちの中国語が、どのように成長していったのかを考察すると、以下の2つのことが分かり始めました。

  • 台湾人の子供と遊ぶ中で言葉を習得する
  • 大好きなアニメをテレビで見て習得する

海外で暮らし始めると、特殊な状況を除けば、周りの環境は外国語(中国語)だけです。そのため、現地の幼稚園と小学校へ通い始めた子供たちは、半年もしないうちに中国語でコミュニケーションがとれるようになりました。

その反面、日本にいた時は何も不自由しなかった日本語をどんどん忘れており、今では次男の方は、少しの単語を除いてはほとんどしゃべれなくなってしまいました。

そんな状況を交えながら、アニメ学習の効果を詳しく紹介します。

 

台湾での子供たちの言葉の習得

一般的に、幼稚園や小学生くらいの児童の場合は、日本人学校か現地のローカル学校の選択をすることになりますが、私の子供たちは、台湾人の子供しかいない国民小学校に通学しています。

必然的に、小学校では授業は全て中国語(北京語)のため、日本語を使う機会は私たち両親だけになります。

そして、半年、一年が経過した時期には、彼ら子供たちの言語習得能力には驚かされることになります。同じ子供たちと遊んでいるだけで、どんどん言葉を吸収していきます。

台湾に来て半年くらいは、少し戸惑っていたり、小学校の授業についていけず、苦労している時もありましたが、1年も経過すると、全く言葉の問題はなくなりました。

 

台湾に来て2年が経過した子供たちの言語状況

そして、台湾に移住してもうすぐ2年間が経過した時期の子供たちの言葉の現状は、どうなっているか?

中国語は台湾人と同じようにコミュニケーションをとることができるようになっています。(長男は文字の読み書きもできます)

一方、日本語については、長男は忘れかけていて、次男は完全に忘れてしまいました。

長男は、日本語を単語を並べる程度にしか話せなくなっており、次男は知っている単語数が激減してしまいました。

彼ら2人に共通していることは、口を付いて出てくる言葉は、中国語で日本語ではありません。

すでに、子供たちは日本語で話すことが億劫になっているため、簡単にコミュニケーションができる中国語を使いたがります。

 

子供の言葉の習得について言語教育学者の方からの話

以前お会いしたことがある言語学者の方が仰っていましたが、子供の言語能力は周りの言語環境に敏感に影響されるということを思い出しました。

その先生も、国際結婚をしていて外国人の方をお嫁さんに持つ日本人ですが、日本に住んでいる時には子供の日本語の習得が進み、その他の英語などの言語能力は低下していくというデータを示して説明してくれました。

一方、英語圏で生活していた時には、英語の習得はスムーズに進んだが、日本語の習得は比較的難しかったと述べていました。

子供は、意識的に言語を学ぼうとするのではなく、無意識的に言語を身に付けていっているため、意識的に言語を習得しようとする大人の言語学習とは全く異なるため、周りの言語環境に非常に影響を受け易いのだろうと理解しています。

 

海外で子供が日本語を学ぶ方法は?

それでは、このような周囲が外国語(中国語)ばかりの環境の中で、子供たちに日本語少しでも関心を向けるためにはどのようにしたらよいのでしょうか?

一つの方法は、両親が自宅で子供に対しては日本語しか使わないようにして、中国語で話しかけてきても相手にしないようにすることが考えられます。

それも配偶者の協力がなければできないことですので、諸事情により日本語だけの生活環境が確保できない場合はどうしたらよいでしょうか?

日本語の学校に通学させたり、ウェブサイトを利用した日本語教育を利用することも一つの方法でしょう。

ところが、子供の集中力は大人よりも短時間であることや、このような学習方法は、子供にとっては言語の習得という意識ではなく、厄介な勉強時間が増えただけだという意識があると思われます。

そのため、言語を習得するための勉強は、子供にとっては苦痛以外の何ものでもありません。

 

海外ではYoutubeのアニメで言葉を学習

それでは、他には何か良い方法は無いでしょうか?

日常生活の中で、自分の子供たちの行動を観察していて、そのヒントを見つけてしまいました。

台湾ではテレビ番組は100チャンネルくらいあり、その中でもアニメ番組はいつテレビを付けても、5~6チャンネルくらいは放送されています。

子供たちは、このアニメ番組が大好きで、時間があればアニメばかり見ていて、何時間見ていてもテレビの前から離れようとはしません。

これが、海外で日本語を忘れかけている子供たちに、もう1度日本語を思い出させるためのヒントです。

台湾で放映されているアニメのほとんどは、中国語あるいは他の原住民の言語などに吹き替えられています。

そのため、テレビで放映されているアニメで日本語を習得させることはできません。

そこで別の方法を考えてみたところ、Youtubeなどのインターネット媒体を利用すれば、日本語で視聴できるアニメはたくさんあります。

そこで、試しに子供たちに面白そうなアニメを選んで日本語のアニメを見せたところ、案の定、食い付いてきました。

特に、小さな子供の集中力は比較的短いため、10分以内で完結するアニメを何本か見せました。

結局、1時間以上ユーチューブでアニメを見続けて、もっと見たいという子供たちを振り切り、強制的にアニメの視聴を終了しました。

海外に住んでいて、子供たちの日本語が怪しくなってきたと感じる方は、一度試しに日本語のアニメを視聴させてみてはいかがですか?

逆に、日本で子供たちに外国語(英語や中国語など)を習得させたいとお考えの方は、外国語のアニメを子供に視聴させたら効果があるのではないかなと思います。

 

関連≫≫ 台湾へ移住して子育てをするメリットとデメリットのまとめ

関連≫≫ 子供と海外生活中に育児・子育てでの苦労・困ったことは?

コメント

  1. tomo より:

    遠東航空が今年6月に台中-大阪線と台中-名古屋線をそれぞれ開設する予定だそうです。
    実現すると良いですね。

    遠東航空發言人盧紀融今天表示,遠航將在農?年後宣布重整完成,成為唯一零負債的航空公司;遠航也預計在今年六月開設台中-大阪、台中-名古屋二條新航線。

  2. いいぞっ より:

    ヤッター!(少し早いですが)
    台中在住で中部地方出身の日本人には非常にうれしい吉報です。
    できれば、LCC並みにお安い運賃になるともっとうれしいです。
    発着時刻も気になります。

    > 遠東航空が今年6月に台中-大阪線と台中-名古屋線をそれぞれ開設する予定だそうです。
    > 実現すると良いですね。
    >
    > 遠東航空發言人盧紀融今天表示,遠航將在農?年後宣布重整完成,成為唯一零負債的航空公司;遠航也預計在今年六月開設台中-大阪、台中-名古屋二條新航線。

タイトルとURLをコピーしました