台湾に進出している、若者向けファッションブランド「しまむら」のご紹介です。
台湾では、しまむらは「思夢楽」と呼称されていますが、店舗の外装などのブランドデザインやコーポレートカラーは日本の店舗と全く同じイメージです。
今回、私は、ロードサイドにある路面店ではなく、ショッピングモール内のテナント店を視察してきました。
しまむらは、現在、台湾の台中市内にも10店舗ほど展開していますので、このような日本のブランドショップとしては、店舗数がかなり多く、今のところ台湾でも受け入れられている証拠だと思います。
日本では、しまむらはファストファッションブランドとして、10代から20代の若者層に受け入れられ、多店舗展開によって、そのブランドの地位を確立してきました。
平日の昼過ぎに行ったこともあり、お客さんは少なく、主婦の方がメインでしたが、休日になると家族連れで賑わうのだろうと推測できます。
それは、店舗内の商品を観察すると、女性用衣類が非常に多いですが、メンズファッションも扱っている上に、子供用の衣類も充実していました。
主な商品は日本で扱われているのと同一商品がほとんどですが、その他にも台湾の業者から調達したであろう商品も少なからず販売されているようでした。
日本人の視点からは、全般的に日本のファッションデザインやカラーは、比較的落ち着いた、おとなしいイメージです。
一方、台湾のファッションデザインやカラーはカラフルでケバケバしいイメージを持っていますが、しまむらの店内の商品を見てみると、日本の店舗にいるような錯覚に陥りました。
つまり、おそらく多くの商品は、日本で扱っている商品を中国などから直接輸入して販売しているのであろうと思われます。
商品の価格は、日本のしまむらよりも高く設定されているように感じます。
例えば、子供用のダウンジャケットであれば、日本ではせいぜい2,000円くらいの商品は、台湾では990元で販売されていましたので、ザックリ言えば、約2倍くらいの価格設定の印象でした。
このような日本独特のファッションブランドを台湾の方たちの目にはどのように映るのでしょうか?
最大公約数的な意見ではないですが、台湾人の日本商品に対するブランドイメージは、高品質の一言に尽きると思います。
逆に言えば、日本人の視点からは、台湾の商品は品質という点では、非常に頼りない一面があります。
ノーブランドの衣類などの商品を購入する時には、商品の細部にまで目を通して購入しないと、壊れていたり、ほつれていたり、チャックが閉まらなかったり、ボタンが取れかかったりしていることがよくあります。
そう考えると、日本では品質的にも価格的にも、特に高いブランドイメージを抱かないような「しまむら」の商品でも、台湾人にとっては、品質的も価格的にも、JAPANブランドの認識が強いのではないでしょうか。
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