台湾で初めて漢方薬の効能を知り、決明子という漢方薬で、よく使われている植物の種子を見つけたので、台湾現地からご紹介します。
台湾に来て中医の存在を知り、中医クリニックで診断してもらう度に、処方箋を確認しているのですが、その中には決明子という聞きなれた言葉をよく見かけます。
決明子といっても男性4人組の音楽グループのケツメイシの方ではなく、漢方薬でよく使われている方の決明子です。
漢方薬で使われる決明子とは?
決明子とはどんなものか? と疑問に思う方のために、ネット上から拝借した基本情報を、下記に載せておきます。
起源
マメ科のエビスグサCassia obtusifoliaL.またはコエビスグサCoraL.の種子。市販の「ハブ茶」は両者をさします。
産地
エビスグサはアメリカ原産で広く熱帯アジアに伝わっています。
コエビスグサは熱帯アジア原産。
東南アジア (インド、タイ、ラオス、ベトナム) 、中国、韓国、日本。成分
アントラキノン類、ナフタリン誘導体、アントラン誘導体を含む。
薬理作用 血圧低下、胃液分泌抑制、抗菌 (黄色ブドウ球菌) 作用。応用
緩下、整腸、利尿薬として、充実した体質の人の便通を整え、血圧を下げるのに応用される。
民間的に「ハブ茶」と称し、お茶がわりに常用されたりします。
中国では緑内障、とり目、そこひ、目赤腫痛などにも応用されます。用法・用量
散剤、丸剤、煎剤。
1日3~7.5グラム。
私が台湾で買った決明子を紹介します
高山茶や紅茶の卸売りスーパーで、たまたま決明子を見つけたので、購入してみました。そして、自分で飲んでみて、その効能を検証してみることにしました。
今回購入した1パック550グラムの決明子は以下のようなもので、台湾では漢方薬として利用されていますが、お茶のような飲み方もされるようですので、誰でも食品スーパーなどで、いつでも購入できる商品のようです。
私が今回購入したものは、台湾製造と記載されていましたが原産国との記載はなかったので、台湾原産かどうかは不明です。
ちなみに、お隣の棚にもう一種類の決明子の商品が置かれていたのですが、それは原産国がインドとなっていました。
お値段は、1パック(550g)78元でしたので、それほど価格は高くはないですね。
包装パックから出してみて、よく観察してみたところ、何かの種のようにも見えますし、細かいチョコレートチップのようにも見えます。
そして、鼻を近づけてみると焙煎加工されているようで、ほんのりとコーヒーのような香りがします。
包装パックの説明書きをよく見てみると、飲み方まで丁寧に記載されていました。
決明子の飲み方は?
それでは、決明子の飲み物としての立て方を説明します。
- ティースプーン1さじ分を
- 100度の300mlの熱湯に入れ
- 6分間待ちます
- 決明子をフィルターで取り出し
- 砂糖を入れても熱いまま飲んでも冷やして飲んでもOK
上記のように、紅茶と同じような形で気軽に飲めるものらしいです。
決明子茶を飲んでみた感想は?
そして、説明書の通りにお湯を入れて6分間ほど待つと、以下のように紅茶のような色(少し見にくいですが・・・)が出てきました。
一口飲んでみた感想は、以下の通りです。
- 苦味はほとんどないですがごくごくわずかだけ苦味もあります
- 酸味がほんの少しだけあります
- 焙煎されている香りがします(コーヒーほど強くなく紅茶よりも強い)
敢えて、決明子の味を例えるならば、3回くらいフィルターに掛けたコーヒーを紅茶で割ったような味でした。
これは、更に分かり難い表現!(笑)ですので、一言で言い表すと麦茶のような味ですが、気になる方は、日本でも決明子は販売されているようですので、買って試してみてください。
決明子の効能は?
効能として、便秘解消、目の症状を和らげる、血圧低下の効果が望めるそうです。
一方で、低血圧の方や下痢気味の方は控えた方がよいそうです。
現在、便秘ではないのですが胃腸内を洗い流して整える効果もあるそうです。
また、現在は高血圧かどうか分からないですが、以前会社勤めをしていた時には高血圧の傾向があったため、血圧の安定的な調整と、視力の疲れを取ることができれば、効果があったと判断できるでしょう。
私は、折角だから1週間くらい継続して飲んでみて、決明子の薬効効果を検証してみることにします。その後、何か効果があれば、またこのブログでご紹介します。
《追加情報》
台湾移住後に、時々、便秘の症状に悩まされることがあります。1週間くらい便通がなく困り果てていたところ、決明子が思い付きました。
試しに、決明子茶(ハブ茶)を丸一日、温かいお茶代わりに、飲み続けてみたところ、翌日には腸の中に滞留していた老廃物がスルスルと排出されました。
たまたま、タイミング良く決明子を用いただけかもしれませんが、(一応)効果ありだったと思います。
関連記事:台湾の漢方食材10選(お土産にも)
コメント
レストランでのお水のサービス
日本ではレストランで、水は冷やして、提供されます。
生ぬるい水が出されることはありません。冬でも。
台湾の方は、日本の寒い冬にどうして、冷やした水を出すのか?
不思議に思っています。
それは日本ではおもてなしの精神から、わざわざ冷やした水を出す
と言う気持ちからですが、漢方の習慣でキンキンに冷やした水を
飲むと身体に悪い、身体を冷やすと考えている台湾人が
多いようです。
いいぞ 様のご意見は如何でしょうか?
いつもコメントありがとうございます。
以下に記事を更新しました。
http://clubtaiwan.net/blog/2014/11/12/post-0-47/
> レストランでのお水のサービス
>
> 日本ではレストランで、水は冷やして、提供されます。
> 生ぬるい水が出されることはありません。冬でも。
>
> 台湾の方は、日本の寒い冬にどうして、冷やした水を出すのか?
> 不思議に思っています。
>
> それは日本ではおもてなしの精神から、わざわざ冷やした水を出す
> と言う気持ちからですが、漢方の習慣でキンキンに冷やした水を
> 飲むと身体に悪い、身体を冷やすと考えている台湾人が
> 多いようです。
>
> いいぞ 様のご意見は如何でしょうか?