台湾では一般的なクリニックである「中医」のステイタスとその効果について、台湾現地からレポートします。日本にいる時には、中医という存在自体かなり影の薄い存在でした。
それもそのはずで、日本では中国医学単独では医師としての資格が認められていないからです。
ちなみに、中医師の資格が認められている主な国は、中国、台湾、香港、アメリカ、ヨーロッパ各国などです。
中医の基本は、望診・聞診・問診・切診の四診
そもそも「中医」とは何か?
西洋医学では症状に該当する言葉は、中医では「証」と呼びます。中医では、証に基づいて治療方針を決めていくのだそうです。その治療方法で特徴的なことは、元来、人間が持っている心身の自然治癒力を引き出すことで病気の改善を図ることです。
さらに、診断方法は特徴的で、「四診」と呼ばれています。四診とは、望診、聞診、問診、切診の四つの診断方法のことです。「望診」は、顔色などの状況、舌の状態、皮膚の状態などを観察することで診断することです。「聞診」は、声や呼吸音を聞くことや、体臭や口臭などの臭いを嗅ぐことで診断することです。
このように、声だけでも診察できるため電話口だけでも診察を受け入れている中医クリニックもあります。「問診」は、自覚症状だけでなく、日々の生活習慣などを問うことで診断することです。「切診」は、脈を診るという診断方法が主なものとなります。
台湾での中医のポジションは?
そんな中医の台湾での存在ですが、以前にもブログで書いたと思いますが、西洋医クリニックと同じくらい、あるいは、それ以上に中医クリニックは台湾社会での存在感が大きいです。
つまり、街を歩けば中医にあたるというくらい、「中醫診所」と書かれた看板をよく見かけます。看板だけではなく、台湾での社会的ステイタスは非常に高いものとなっています。
台湾に来た当初は、風邪などの軽い病気を患った時には西洋医クリニックで診てもらっていましたが、最近は専ら中医クリニックで診てもらっています。
台湾で初めて中医クリニックの診断を受けた切っ掛け
初めて中医クリニックで診断してもらったのは、軽い風邪気味だったため、自宅近くの西洋医クリニックに行ったのですが、たまたま休診日だったようでお休みでした。
やむを得ず近くの別のクリニックを探していたところ、中医クリニックが目に入り、台湾に来たのだから一回くらい試してみるか、との軽い気持ちで診断して貰うことにしました。
中医の診断の流れと中医薬(漢方薬)の印象は?
中医の診断方法ですが、上記に書いた通りの四診をしてもらいました。その中でも、最も印象的だった診断は、脈診と舌診です。脈診は、片手3本の指で脈をの状態を診るとどこに負担が掛かっているのか、どんな症状なのかが分かるそうです。
そして、舌診も患者である自分の舌をペロンと出すと3秒くらい中医師からじっくりと観察されます。その他、西洋医クリニックでも聞かれるような、喉が渇くか、睡眠はとれているか、食欲はあるか、などの問診も行われます。
そして、最後に日本で言うところの「漢方薬」(生薬)を一週間分くらい出してもらいます。中医クリニックから出される、このお薬は粉末状のものと自宅で煮込んでから液体にして飲むものがあります。
私が病気になった時に診て貰う中医クリニックでは粉末状のものを出してもらっています。粉末状のお薬は、少しだけ独特のニオイがあり、少しだけ苦味がありますが、処方される薬により苦味はあまりなかったりします。
身体への負担が少ない中医をおススメします!
最近は、体の調子がおかしい時には、中医クリニックばかりで診察してもらっています。中医クリニックで診てもらい、最も驚いたことは、よく言われることなのですが、体への負担がなく病状が改善することです。
今まで日本で風邪などをこじらせた時には、市販薬でも病院からの処方薬でも、薬を飲むと眠くなったり大量に汗をかいて、体力が消耗されるのが目に見えて分かりました。ところが、中医師から処方される薬を飲んでも、眠くなることも大量に汗をかくこともなく、知らない内に病状が快方に向かいます。
本当に不思議なことですが、毎回風邪をこじらせた時には、中医を利用していますが、今までの経験から言えば、軽い風邪の症状くらいであれば、診断後お薬を飲み始めて1週間以内に完治しています。
このような体に負担を掛けずに知らないうちに病状が回復する中医の存在と医療効果を日本の皆様にも、もっと知ってもらいたいと思います。ところが、残念ながら日本では中医師の資格が認められていないのが現状です。台湾旅行のついでに、一度、中医で診断してもらうのも一つの旅の形かもしれません。
関連記事:台湾旅行中に中国医学(中醫)の診察を受ける方法|中国語不可でもOK
コメント
韓国と台湾
よく韓国と台湾が比較されます。感情的に韓国を批判するのではなく、なるべく客観的に
比較して、どちらが生活し易いか、比べてみたいと思います。
私の韓国渡航歴は7回くらいだと思います。100回を超える台湾と比較するのは難しいですが、
下記の事項を感じました。
韓国:
1.ホテル代が高い。
2.食事代も台湾に比べて高い
3.反日感情が強い。
4.漢字が無いので、わかり難い。
5.平均所得は台湾より、韓国の方が高いと聞いた。
6.韓国は大企業中心の社会、台湾は中小企業中心の社会。
台湾
1.漢字が溢れている。
2.食事代が安い。特に自助CANは安い。
3.対日感情が良好。
4.一般的な所得が低い。
5.中小企業が多く、いわゆる大企業のエリートは少ない。中流は個人経営者、
夫婦共働き世帯が占めると思われる。
6.韓国に比べて、女性が大事にされている。
7.韓国人に比べて、台湾人は率直。ゆるい気質。
韓国の方が競争社会。
同じような所
1.日本経済との結びつきが密接。
日本の影響を多く受ける。
2.日本語が出来る人が多い。
3.生活レベル。台湾の方が所得が低いが、その分、物価も安い。
上手くかけないところも有りましたが、思いつくままに、書いてみました。
好きか、嫌いかで言えば、台湾の方が好きですが、韓国と日本も仲良くして、
もう少し友好的で有って欲しいと、願っています。
いつもコメントありがとうございます。
以下に転載させていただきました。
http://nippontaiwan.blog137.fc2.com/blog-entry-1105.html
> 韓国と台湾
>
> よく韓国と台湾が比較されます。感情的に韓国を批判するのではなく、なるべく客観的に
> 比較して、どちらが生活し易いか、比べてみたいと思います。
>
> 私の韓国渡航歴は7回くらいだと思います。100回を超える台湾と比較するのは難しいですが、
> 下記の事項を感じました。
> 韓国:
> 1.ホテル代が高い。
> 2.食事代も台湾に比べて高い
> 3.反日感情が強い。
> 4.漢字が無いので、わかり難い。
> 5.平均所得は台湾より、韓国の方が高いと聞いた。
> 6.韓国は大企業中心の社会、台湾は中小企業中心の社会。
> 台湾
> 1.漢字が溢れている。
> 2.食事代が安い。特に自助CANは安い。
> 3.対日感情が良好。
> 4.一般的な所得が低い。
> 5.中小企業が多く、いわゆる大企業のエリートは少ない。中流は個人経営者、
> 夫婦共働き世帯が占めると思われる。
> 6.韓国に比べて、女性が大事にされている。
> 7.韓国人に比べて、台湾人は率直。ゆるい気質。
> 韓国の方が競争社会。
>
> 同じような所
> 1.日本経済との結びつきが密接。
> 日本の影響を多く受ける。
> 2.日本語が出来る人が多い。
> 3.生活レベル。台湾の方が所得が低いが、その分、物価も安い。
>
> 上手くかけないところも有りましたが、思いつくままに、書いてみました。
> 好きか、嫌いかで言えば、台湾の方が好きですが、韓国と日本も仲良くして、
> もう少し友好的で有って欲しいと、願っています。