台湾で結婚をした時の結納に関することのまとめをしておきます。
一般的に、日本では結婚をする前に結納をして新郎側からは結納金を納めます。
それでは、日本人と台湾人の国際結婚の場合、どうするのだろう?
そんな疑問を持たれた方もいることでしょう。
あるいは、台湾人と結婚を控えている方のために、自分の経験をもとに、台湾の結納について紹介します。
台湾の伝統的な結納金の儀式と私たちのケース
台湾の場合、婚約時に新郎となる方が、新婦となる家に行き、お金を赤い袋(「紅包」と言う)に入れて納めるのが慣習だそうです。
同時に、新郎・新婦がそれぞれ、身に付ける品物、合計6個をお互いに贈る風習があります。
私たちの場合は、台湾の両親が形式ばったことに、こだわらない家族だったため、お金はいくらでもいいと言うことでした。
そのため、日本ではあまり利用されていない2千円札を100枚を郵便局で両替してもらい用意しました。
2千円を選んだ理由は、一般的に台湾では、めでたい時は、偶数が縁起が良いと信じてられているためです。
それと、結納や結納金自体が形式的なもの(私たちの場合)であったため、1万円を100枚日本から台湾に持ち込むと税関上問題になることもあるかもしれないということも理由の一つでした。
その当時、20万しか手持ちがなかった訳ではないですが(笑)、厚さだけは100万円ほどあります。
結局、この結納金は形式的なものだったため、その後、結婚の記念に持ち帰ることになりました。
台湾での結納の儀式
台湾での結納の儀式は実は非常に複雑な作法で進められるということが分かりました。
一般的に、台湾では結納は花嫁さんが主役となり、花嫁さんのために催されるもので、結婚は花婿さんが主役となるという慣習があるとされています。
以下は、台湾での正式な結納の儀式の流れになります。
- 【新郎】自宅の祭壇にお参り:出発前に祖先にお参り → 結婚の報告と結婚が上手くいくように報告する
- 【新郎】新婦の自宅へ出発:結納品を持って新婦の家へ出発。新婦を迎えるために、6台の車を準備
- 【新郎】爆竹を鳴らす:新婦宅に車が近づいたら、爆竹を鳴らす → 【新婦】新婦側も爆竹音を確認 → 爆竹を鳴らす
- 【両家】相互紹介:結納品を結納儀式をする部屋に準備。仲人と両家がお互いを紹介し合い挨拶する
- 【新郎】結納金:結納金を新婦側に手渡す
- 【新婦】お茶:新婦が仲人や新郎の親族にお茶を注ぐ → お茶を飲み終える
- 【新婦】紅包:新婦は湯呑を回収する → お茶のお礼の紅包を受け取る
- 【両家】指輪の交換:新郎新婦がお互いに指輪を交換。【新郎の母親】がネックレスやブレスレットなどの装飾品を新婦に贈る
- 【新婦】祭壇にお参り:先祖に結婚の報告と結婚が上手くいくよう祈りをして報告
- 【新婦】結納品のお返し:新婦側で用意した結納品を新郎側に渡す
- 【全員】結納パーティー:新郎新婦がドレスアップ → ゲストと共にホテルやレストランで食事をする → 新郎側のゲストはパーティーが終わる前に退席
- 【両家】引出物:ゲストにクッキーなどの菓子折りを手渡す
結納品の儀式と私たちのケース
結納品は各自用意することに
6つの結納品は自分たちが欲しいものをそれぞれ自分で用意しました。
つまり、私(日本人)は、自分のために、日本でスーツ、靴、眼鏡を用意し、嫁さんが残りの3つ(ネクタイ、ベルト、タイピン)を用意してくれました。
嫁さん(台湾人)の方は、指輪、バッグ、靴、洋服、アクセサリー、ネックレスを自分で用意しました。
実際には、正式な婚約をしたわけではなく、結婚式の当日に用意しただけで、結婚式場に形式的に飾っただけでした。
厳格な結納儀式はスルーして適当な結納に
今でも、伝統を重んじる家庭では、きちんとした厳格な風習に基づいて婚約をするらしいです。
私たちは、時間的にも余裕がなく、国際結婚ということも考慮して、簡略な(いい加減な)形式で結納をして、いきなり結婚式を挙げることになりました。
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