台湾での生活費についての現地レポートです。
このブログを購読されている方にも、台湾でロングステイをしてみたり、台湾で留学を考えていたり、あるいは私と同じように台湾移住を考えている方も多くいるかもしれません。
そこで、台湾で暮らすための生活費は、どの程度かということは、非常に関心の高いテーマだと思います。
以下では、今回は台湾での1ヶ月の生活費にスポットを当てて考えてみようと思います。
台湾での生活費についての質問
以前、購読者の方から以下のようなコメントを頂きました。
日本人として、台湾で生活するコスト
色々研究して、下記の結論としております。
もし良かったら、ご意見、承れれば幸いです。台湾人の生活コスト、給料等との関連
若い方~中堅会社社員:給料NT20000~40000くらいの感覚を受けています。
だいたい日本円で6万円、NT2万くらいで生活されている感じを受けています。但し、全て自分の家に住んでいる前提です。
日本人が台湾台中で住むと、最低NT4万くらいは必要と思います。
日本食、マンションの賃借、短期旅行。
日本人の年金生活者の支出の平均は28万円くらい、だいたいNT6万強でしょうか。
私は30年前の留学生ですが、2万NT/月、使っていました。
楽しかったですね。充分、楽しく遊び、勉強できました。
台湾の方が幾らで生活できているから、日本人もーーではなく、やはり日本人は相当台湾人より生活コストが高くなると思います。
以上
台湾人の給料から生活費を推測
一般的な台湾人の生活費はいくらくらいなのでしょうか?
まず、一般的な台湾人の給料(月収や年収)から考えてみます。
台湾人の大卒初任給は28,000元弱と言われています。
台湾と日本の収入の差は、大体、台湾の収入を1とすれば、日本の収入は2.5程度になるため、日本の平均収入は台湾の平均収入の約2.5倍程度だと考えられます。
つまり、もう少し具体的に例を挙げれば、日本人の年収が500万円程度の職種や属性の方であれば、台湾では200万円程度ではないかと思います。
そう考えると、生活費に関しても、日本での生活費が250万円程度だとすれば、台湾での生活費は100万円程度ではないかと推測できます。
台中で暮らすために1ヶ月の生活費はいくらか?
上記のことについて、一般的な生活費に関する情報に照らし合わせて検証してみましょう。
以下は、一般的な水準として考えられる、一ヶ月の予想される生活費(一人での生活を想定)とその内訳です。
- 家賃(1LDK) 10,000元
- 光熱費、ネット代 5,000元
- 食費(300元/日×30日+α) 10,000元
- 交通費、健康保険、スマホ代など 5,000元
かなり大雑把な生活費の計算ですが、1ヶ月30,000元程度あれば十分な生活ができそうです。
ただし、上記の例では家賃はやや高めの設定で試算しています。
2人の場合は、単純に食費を2倍にして1ヶ月で40,000元程度でしょうか。
その場合は、日本円で15万円くらいになります。
上記の例は食品の物価も比較的安い台中のケースです。
その他、日本と台湾との往復航空券代、あるいは台湾国内旅行をしたり、たまには贅沢な食事を楽しんだりすると、プラスアルファで娯楽費が必要になりますね。
以上のことを踏まえて、1年間でどれくらいの生活費が最低限必要かを考えてみれば、台湾での生活費の目安が分かるかと思います。
1人1ヶ月30,000元で生活した場合は、年間生活費は36万元となり、日本円では約126万円(3.5元/円想定)になります。
2人1ヶ月40,000元で生活した場合は、年間生活費は48万元となり、日本円では約168万円(3.5元/円想定)になります。
台湾では1ヶ月10,000元で生活できる!?
以前、台湾では1ヶ月10,000元で生活できるという内容のブログ記事をアップしました。
台湾の台中で外こもりした場合の生活費試算!1年間でいくら必要か?
このように、旅行やグルメなどに関する娯楽費などは全く掛からない前提で、必要最低限の節約生活をした場合は、1ヶ月10,000元あれば、台中では外こもりができる人もいるのでしょう。
しかし、せっかく海外に来ているのに、何も海外の生活を楽しまないというのはもったいない話です。
そのため、ある程度、娯楽を楽しみながら台湾で生活をしようとすれば、もう少し費用が掛かってきそうです。
以上ですが、私の主観的な意見ですが参考にしてみてください。
ただし、台北などの物価が高い都市では、かなり生活費が多くなります。
また、人ぞれぞれ生活スタイルや価値観が違うため、上記の件に関しては責任が持てないということを、最後に付け添えておきます。
台湾で生活の費用を最大限節約する方法
台湾で長く生活していると、便利な生活術や節約する方法などの情報が自然と蓄積してきます。
そこで、台湾で生活コストを最大限に節約する方法を挙げてみようと思います。
ただし、以下の例では一人暮らしで住む場所を自由に選ぶことができるというケースを想定しています。
住居費
住む場所を自由に選べるのであれば、台北以外の都市を選ぶべきです。
その理由は台北は家賃が高く、地方都市であれば、家賃が安く抑えられます。
≫≫ 台湾の家賃‐台北の相場の平均はいくら?‐各エリア別の坪単価も紹介
台中の家賃の最安値を調べてみると、学生寮のようなバス・トイレ共同の部屋を借りれば、3,000元/月くらいでアパートを借りられます。
≫≫ 台湾で賃貸マンション・アパートを借りる方へ|タイプ別物件と特徴
食費
食費をできるだけ安く済ませるためには、下記のような方法が考えられます。
- 朝食:食パンを買ってサンドイッチで自炊
- 昼食:小吃店では40元程度で十分お腹いっぱい
- 夕食:自助餐では60元程度でスープ付き
朝食を食べない人であれば、一日100元あれば、お腹を満たすことは可能です。
朝食の食パンも食品スーパーで2斤サイズが150円程度で買えるため、それで一週間分の朝食になります。
もちろん、上記の例では、あまり食にこだわりがなく、毎日、台湾料理でも問題ない方でなければ続けられないでしょう。
一人暮らしの場合は自炊をするよりも、値段が安いローカル食堂の外食で済ませたほうが、お金も時間も節約できて一石二鳥でしょうね。
また、野菜や果物を購入する時には、伝統市場を利用すれば、比較的安く購入することができ、食費をさらに抑えられます。
≫≫ 台湾で自助餐を利用する方法とルール|値段と注意点【中国語は不要】
光熱費
光熱費を安く抑える方法は、アパートを借りる時に、光熱費が家賃に含まれている物件を選ぶことです。
学生アパートのような物件は、電気代以外の光熱費は家賃に含まれていることも多いです。
このような物件を選べば、光熱費の支払いの手続きや手間を省けますのでおすすめです。
≫≫ 台湾の電気代はいくら?日本との比較|請求から支払い方法までのまとめ
通信費
通信費を節約する方法は、上記と同様に、通信費が家賃に含まれている物件を探すのがよいでしょう。
台湾ではコンビニや公共施設ではフリーWiFiが利用できるため、スマホの電話契約をしなくても特に不便さを感じない人もいるかもしれません。
交通費
交通費を節約するのに最適な方法は、台中で生活することです。
その理由は、台中の場合は悠遊カードで市バスを無料で利用できるためです。
≫≫ 台中の市内バスは悠遊カードで市内全域一回10kmまで無料乗り放題
日用品
日用品として最低限必要なものは衛生紙(トイレットペーパー)ですね。
日用品を節約する方法として、「買一送一」の割引セールを利用して、ストックできる日用品を安値で買い溜めしておくこと。
≫≫ 買1送1と九折‐台湾で割引価格でお買い物を上手にする方法
以上のように、台湾では節約をしようとすれば、それなりに方法はいくらでもあります。
生活費の中で最も大きな負担となるのが家賃と食費と言うことを考えると、家賃も食費も比較的安い台中は生活しやすい都市だと思います。
まとめ
以上、台湾での生活費について、台湾在住者の視点で考えてみました。
台湾での生活費はいくらくらいかかるのかというテーマに対して、私の経験から一般的なケースと節約したケースを紹介しました。
台湾では年々、物価が少しづつ上がっている現状がありますが、台湾人と同じ目線で生活をして、特に物欲がなければ、考えようによっては非常に安く暮らせます。
最後に、上記のポイントをまとめておきますので、参考にしてみて下さい。
- 一般論として生活費は生活レベルや価値観により異なる
- 生活費を平均年収から推測すれば日本の2/5程度で可能
- 標準的なゆとりのある暮らしでは3万元/月(1人)~4万元(2人)
- 節約した生活をすれば、生活費は1万元(1人)でも可能
- 台湾では生活費を節約する方法の選択肢が多い
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