<台湾鉄道(台鉄)の利用方法と注意点

台湾鉄道(台鉄)の利用方法と注意点

台湾鉄道は、一般的には台鐵(台鉄)と呼ばれ、台湾鉄路管理局が運営する台湾の国有鉄道です。

そして、車両には特急から普通各駅停車までありますが、特急の自強號がコスパがよいでしょう。

台湾鉄道は地方都市間を結ぶ交通手段になりつつありますが、最も良い点を挙げれば、運賃の安さと昔ながらの鉄道の雰囲気を味わえる点でしょう。

私が台湾にはじめて旅行に来た当初、台鉄しかありませんでしたので、のんびりと弁当を食べながら台湾を縦断したのを覚えています。

今でも台湾鉄道の運賃は信じられないくらい安いです。キロ数によって運賃が決まりますが、私が利用した中で最も安い区間は一区間12元でした。隣の街まで利用しても20元くらいです。

この記事の目次

台湾鉄道の路線

台湾本島の外側を一周するように線路が敷設されています。

西部幹線、東部幹線、南廻線の3つの幹線に区分され、主な路線は以下の通りです。

  • 西部幹線:基隆~台北~台中~嘉義~台南~高雄
  • 東部幹線:台北~宜蘭~蘇澳~花蓮~台東
  • 南廻線 :高雄~屏東~台東

台湾鉄道を利用する場合の注意点

自強号を利用する場合は、台北~高雄間の所要時間は4時間半程度です。

東部幹線の台北~花蓮間の所要時間は3時間弱となっています。

西部幹線では、山側を走る「山線」と海側を走る「海線」の2路線あります。

台中方面へ向かい台中駅で下車する場合には、山線の列車に乗車しましょう。

関連記事:台中への旅行で台湾鉄道(台鐵)の利用時は山線と海線に注意

台湾鉄道の自強号と莒光号と復興号とは?

台鉄は、日本の特急列車に相当する自強号(自強號)と準特急に相当する莒光号(莒光號)、急行に相当する復興号(復興號)、快速に相当する区間快車、普通列車に相当する区間車を運行しています。

そのほかには、特急で太魯閣号や普悠瑪号がありますが、自強号よりも短時間で目的地に向かうことができるため、非常に人気があるため、乗車する場合は事前の予約は必須でしょう。

台鉄を利用する時には、時間に余裕を持って乗車しましょう。台鉄の到着時間や発着時間は頻繁に遅れることがあり、特に週末や祝祭日前のラッシュアワーの時間帯では30分くらいの遅れは覚悟しておいた方がよいかと思います。

  • 太魯閣号: 特別特急列車
  • 普悠瑪号: 特別特急列車
  • 自強号 : 特急列車
  • 莒光号 : 準特急列車
  • 復興号 : 急行列車
  • 区間快速: 快速列車
  • 区間車 : 各駅停車

台湾鉄道の運賃と切符の購入方法

これらの列車の運賃は、列車の種類と目的地までの距離によって設定されています。

基本的には、切符を購入する方法は、切符販売窓口と自動販売機で購入します。

その他にも、予約購入の場合は、インターネットやコンビにでも買うことができますが、外国人の場合はパスポートなどの身分証明証の番号が求められます。

窓口で購入する場合は、台北駅などの主要駅以外の窓口では英語も通じないかもしれませんので、「列車の発射時刻、列車の種類、目的駅、枚数」をメモに書いて渡すのが最も間違いが起こりにくいでしょう。

区間快速や区間車以外の列車では、指定席での購入ができ、指定してもしなくても運賃は変わりません。

指定席の切符を購入しなくても列車には乗車できますが、満席の場合は乗車中は立ちっぱなしになります。

切符を購入する際、すでに指定席が満席の場合は「無座」と記載された切符を購入することになります。

たとえ、無座の切符で乗車しても、席が空いていれば座っても構いませんが、その席の切符を持った人が現れた場合は座席を譲らなければなりません。

特に、週末は満席となる場合が非常に多いため、できるだけ早めの切符予約をしておいた方がよいでしょう。

台湾鉄道の自動券売機での切符の購入方法

最後に自動券売機での切符購入方法を挙げておきます。

  1. お金(硬貨)を入れます。
  2. 一張 、 二張 、 三張 、 四張のボタンで枚数 (張=枚)を押します。
  3. 自強、莒光、復興、區間車などから車種を押します。
  4. 全票(大人)、半票(子供)、去回(往復)などから切符の種類を押します。
  5. 目的駅をボタンで選択します。
  6. 切符とお釣りが同時に出てきます。

台湾鉄道で飲食はOK? 車内販売は?

台湾鉄道に乗車中の飲食は食べ物も飲み物も問題ありません。

また、鉄道内では自強号などの特急列車では車内販売でお弁当やスナック、ジュースやミネラルウォーターを購入することが出来ます。

台湾鉄道のお弁当は台鉄弁当と言われ非常に有名なお弁当です。台湾鉄道に乗車した場合は一度試してみるのも良いでしょう。(60元~80元程度/個)

台湾鉄道の乗り方を画像と併せて解説

その台鉄の乗り方ですが、現金で乗る場合と遊悠カードと呼ばれるICカードで乗る方法がありますが、こちらでは現金で乗る方法を解説していきます。

まず、切符を買う時は2つの方法があります。

  1. 自動券売機
  2. チケット窓口

一般的には、自動券売機で購入すれば簡単ですが、不安な方はチケット窓口で購入してもよいでしょう。

自動券売機の画像

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お金を投入して、下記の通りの順序でボタンを押していけばOK。ポイントははじめにお金を投入することです。

  1. 何枚
  2. 大人(全票)か子供(半票)
  3. 列車の種類(特急、普通など)
  4. 目的駅

チケット窓口(下の画像)

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あまり窓口で購入している人はいないですね。

台鉄の乗車券(下の画像)

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磁気式になっており、自動改札方式(下の画像)を採っています。

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自動改札は日本と同じ方法で改札口を通過します。

基本的に台鉄の場合は(たぶん)北方面と南方面しかないため、プラットフォームを間違えることはないでしょう。

台鉄の場合は大きな駅の場合は自動改札方式ですが、小さなローカル駅の場合は自動改札でない場合があります。

例えば、この改札口(下の画像)は駅員もいないため開放された改札口となっています。

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改札口を入る時はそのまま素通り、出る時も切符を改札口に置いてある小箱の中に乗車券を入れて通過します。

となると、最も安い1区間の切符を購入してトンヅラできるかと考えてしまう人もいるかもしれませんが…

たまには駅員が改札口で切符を確認したりする時もありますので、それが運賃をちょろまかす抑止力になっているのかもしれないですね。

最後に、台中まで高鉄が開通した後、台鉄台中駅に行く場合は…

高鉄台中駅 →(徒歩3分)→ 台鉄新烏日駅 →(台鉄15分くらい)→台鉄台中駅

上記のようなルートで移動することになります。

つまり、高鉄台中駅と台鉄新烏日駅は別会社の駅ですが、同じ駅構内で連結されています。

台中に旅行に来た人が、台中駅に行きたいとタクシーに伝えると、高鉄台中駅ではなく台鉄台中駅に連れて行かれてしまうことがあります

そのため、タクシーで台中駅に行く場合は「高鉄」の駅なのか、「台鉄」の駅なのかをしっかり伝えた方が間違いないでしょう。

それと、新烏日駅のほかに烏日駅(普通電車しか止まらない小さな駅)もありますので間違えやすいですね。

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台湾鉄道の車内のトイレは?

台湾鉄道の車内にはトイレが設置されています。ただし、車両が古い列車の場合はあまり清潔ではないです。

車内トイレのトイレットペーパーはないことが多いですので、トイレットペーパーは事前に自分で用意しておいたほうがよいでしょう。

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