台湾では大麻が日常的に医療用中医薬として使用されている!?

大麻の一般的概念と台湾での医療用大麻の扱いについて、台湾現地からレポートします。

元女優の高樹沙耶さんが大麻所持の容疑で逮捕され、医療用大麻の議論が巻き起こり、大麻の医療への活用さえも否定されるような風潮が出来上がりつつありますね。実は、私も大麻と聞くと違法薬物という印象を強く持っていました。

先日、お腹の調子が悪く、掛かり付けの中医で診断してもらいました。そして、中医薬を処方してもらったのですが、処方箋の明細をよくみてみると、大麻らしい文字が記載されていました。

そして、よく調べてみると大麻にはいろいろな解釈があり、解釈によっては医薬品として最も効果的だということも分かり始めました。そして、大麻の成分を含んだ中医薬を飲んでみた結果、効果があったのかということも、簡単にご紹介します。

 

大麻とマリファナは違うもの?

一般的に、大麻というマリファナを思い浮かべますが、実は大麻(アサ)は植物の名前でしかないのですね。そして、大麻の葉や花の部分を乾燥させたり、樹脂化したものをマリファナと呼称しているようです。中医薬の分野では、大麻を下記のように3つに区分しています。

  • 葉の部分
  • 茎の部分

最も身近な大麻は種の部分で、調味料の七味の中にも大麻の種子が含まれて入ることは周知の事実ですね。また、小鳥のえさの中にも大麻の種子が含まれているようです。このように、日常生活の中でも大麻は意外にも身近なものであることが分かります。

一般的に、マリファナは大麻草の葉と花の部分で所持していると違法ですが、茎や種子の部分はマリファナではないため所持していても問題ないようです。ただし、日常生活で目にする大麻の種子は熱湯処理しているため発芽能力はないそうです。

 

便秘のために中医で処方された医薬品は大麻だった!?

先日、お腹の調子が悪くなり、極端な胃腸の膨満感と3日間お通じがなく便秘になってしまったため中医クリニックで診断してもらいました。

あまりの苦しさに頭痛を伴うようになっていました。そこで、先ずは便秘を解消したいという旨を医師に伝えると、中医薬を処方してくれました。

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その中医薬の処方箋の明細をよく見てみると、「麻」と言う文字が目に付きました。明細票には「麻子仁丸」と記載されていました。

そして、調べてみると「麻子仁(マシニン)」とは大麻の種子だと言うことが分かりました。そして、中医学では大麻の種子には薬効効果があり、便秘のための緩下剤として利用されているのだそうです。

中医師から処方された大麻の種子は7日間分の薬で10.5グラムでした。もちろん、今回の処方薬には麻子仁のみではなく、その他の8種類の中医薬剤が含まれています。

 

大麻の種子「麻子仁」の効果は?

中医師から処方された薬は1日食後に3回服用するように言われたため、早速飲用しました。前日までの3日間はお腹の中がパンパンに張っている感じで、文字通り膨満感が酷かったのですが、翌日の朝には、見事に大腸辺りに停滞していたと思われる老廃物がスルスルと排出されました。

こんなに効果があるとは露知らず、7日間分の薬を貰って来たのですが、たった1日で胃腸の不快感は取除かれました。ただし、胃腸の消化機能は、まだ回復していないため、胃腸が完全回復するまでお薬は服用した方がよさそうですね。今回の中医クリニックの診察料とお薬代は締めて190元でした。

中医学の分野では植物などを基に医薬品を処方することが多いため、もしかしたらマリファナ(大麻草の乾燥葉)も医薬品として利用されているかもしれませんね。そのことを調べてみると、腫れを解毒して和らげる効果などがあるようです。

このような薬効効果はまだ周知されていませんが、今回の中医薬の処方箋から大麻とマリファナの違い、あるいは大麻にも薬草の部位によって扱いが異なり、台湾では大麻の種子が便秘薬として常用されていることが分かりました。便秘でお困りの方はステラ漢方の桃花スリムもおすすめです。

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