台湾のキッチンでは、なくてはならない万能調理器である、料理をする時には必需品の「大同電鍋」について台湾現地からレポートします。私がこの電鍋を初めて見たのは、結婚前に妻の実家を訪問した時だったと記憶しています。
そして、結婚後に日本で生活している時には、その当時はまだ日本で販売されていなかったため、台湾から日本へ送ってもらったことを覚えています。これくらい台湾人にとって必要不可欠で、台湾では一家に一台は常識の電化製品である電鍋について、簡単にご紹介します。
大同電鍋とは何?
大同電鍋とは、台湾で料理をする時には、必ず使用されている電気を基に使用する多機能調理器で、台湾では電鍋の分野では最も有名な大同公司という企業が製造しているため、「大同電鍋」と呼ばれています。台湾では、1960年から発売が始まり、その後50年以上、台湾の方たちに愛され続け、今では一家に1台は必ずある万能鍋です。
この電鍋を利用する場面は、例えば、炊飯器として使用されたり、蒸し器や煮込みの調理器としても使用できます。台湾の家庭では広く一般に使われ、最も使用頻度が高い調理機器です。海外では販売されていない時期には、台湾人が海外へ仕事や留学などで長期滞在する時には、必ず持っていく商品です。
電鍋の構造的な特徴は、日本の電気炊飯器と同じで、別途、内鍋が付属しており、外鍋に水を必要分量だけ入れ、内鍋に調理するモノを入れ、蒸す形式で使用します。電源は加熱と保温があり、電源スイッチを入れた後は、そのまま放置しておけば、外鍋に入れた水がなくなれば、自動的にスイッチが上がり、加熱から保温に切り替わるように設計されています。
電鍋はどんな使い方が出来るのか?
私たちも日本で生活していた時には、台湾から大同電鍋を送って貰い、妻が料理をする時には必ず使用していました。そして、台湾では一家に1台どころか、大家族では2台、3台持っている家庭もあり、1台は炊飯器として使用し、その他は蒸し器として、あるいは煮込み調理器として同時に使用することも多いです。
炊飯器として、ご飯を炊く時に使用することが最も使う頻度が高く、お米の分量にもよりますが、ほとんどの場合は30分以内に美味しいご飯が出来上がります。あるいは、蒸し器として、包子と呼ばれる肉まんや粽などを蒸したりすることも多いです。その他には、豚肉などを煮込んだりする必要がある時にも便利で、よく使用します。旅行などでセブンイレブンに行けば、電鍋で作られた煮卵を必ず目にすることでしょう。
電鍋の便利な特徴
上述の通り、使用方法はシンプルで電源スイッチを入れるだけで、後は放置してもOKという手軽さと、そのようにしてもガスレンジで料理をする時とは異なり、熱が直接、鍋底に当たらないため、鍋底が焦げ付いてしまうことが少ないということも利用してみて、便利だと感じたポイントです。とにかく、忙しい料理中に鍋底を気にして火加減を調整するなどの時間的な余裕もない、そのような時には便利なこと、この上ない万能鍋です。
トウモロコシを蒸したり、新ジャガイモやサツマイモをふっくら美味しく仕上げたり、温野菜を蒸したりする時には、とっても手軽に調理が出来て、美味しく出来上がるため重宝します。また、日本では、冬になると食べたくなるアツアツの茶碗蒸しを作ったりする時や炊き込みご飯を作る時にも活躍してくれそうです。
電鍋のデザインは、オレンジ色のものも可愛らしいですが、オリーブの薄緑色っぽいレトロ感溢れるカラーが最も台湾でよく見かけるタイプです。現在では、その他にも多種多様な色のものが販売されています。ところが、機能は加熱と保温の基本機能だけで、どのような料理にも十分対応します。私が一押しのデザインは、大同電鍋と言えば、レトロなイメージのオリーブ色のものです。その理由は、何となく・・・「これぞ台湾の台所」をイメージするからです(笑)。
大同電鍋は多機能なマイコンタイプではないため、粗雑に扱わなければ、少なくても10年あるいは20年以上は使用続けることが出来るとも言われています。そのため、台湾人のご家庭を訪問したりすると、「これは何十年前の電鍋?」と聞きたくなるような、使い込まれた古そうなモノが未だに活躍している現場を目にします(笑)。
台湾で購入した電気鍋と日本で販売されている電気鍋では同じメーカーの商品でも異なる部分があります。下の画像が台湾で購入した大同電鍋です。日本で販売されている上の画像と比べてみてください。台湾で販売されている大同電鍋には電源スイッチないのです。電源を切る時はコンセントからプラグを抜く仕様になっています(笑)。
日本でも発売開始した大同電鍋
使い始めたら、その便利さのため手放せなくなるでしょう。このような万能鍋は、お友達や親族への贈り物にも、頂いた方へのサプライズとしても、電鍋の機能性という面でも最適な商品ですね。大同電鍋は、台湾では生活必需品として使用し続けられていますが、日本でも、ついに大同電鍋が販売されることになり、好評のため品切れになっていることもあります。(ヤフーショッピングのみ在庫あり → 在庫と価格を確認をしてみる)
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