台湾では日本の食材や食品は、食品スーパーに行けば、ほとんど何でも購入することが出来ます。ただし、日本から輸入された商品はモノによっては、かなり高くなります。
そこで、台湾で材料が調達できるものは台湾で作ってしまえば、格安で日本食が楽しめるのでは・・・というレポートです。
台湾では日本食品は何でも値段が高いのか?
台湾で販売されている日本食品は値段が非常に高い商品と日本と同じくらいのものがあります。それは台湾製造の日本食品なのか、日本製造の商品を台湾に直輸入しているのかにより、値段が変わってきます。
例えば、カゴメのケチャップやキッコウマンの醤油などは、台湾に製造工場を設けているため、日本と全く同じ商品が日本と比べても、同じくらいの値段で購入できますので助かります。
ところが、台湾ではあまり需要がない商品は需給バランスから採算が合わないものもあります。それらの食材や副食材あるいは商品は、日本から直接輸入しているのが現状です。当然、それらの日本から直接輸入している商品は、ものによっては価格が非常に高くなります。
日本から台湾への直輸入商品で値段が高い日本食品
例えば、そのような商品は下記のように、一般的に台湾人には、それ程人気がないものばかりです。
- 梅干
- 漬物
- 納豆
- 赤味噌
- イカ塩辛
- ヨーグルト
実際には、その他のものも多くあるかもしれませんが、今私が食べたいと思い、頭に浮かんだものを挙げてみました。上記のほとんどは、レトルト食品や缶詰食品などとは異なり、保冷が必要であったり、あまり日持ちがしない食品ばかりです。
これらの商品の台湾での値段の目安は、日本での販売価格の3倍以上です。例えば、3パック一組の納豆は、日本で購入すれば100円程度のものが、台湾では300円位するイメージです。
納豆のような食品は、台湾人でも好きな人は好きなのですが、日本のように日常的に食べる人は少ないため、台湾では大量販売が出来ません。そのため、絶対的な販売量が少なく、台湾で製造できないため、日本から直輸入するしかないため、価格が非常に高くなるという流れになります。
無いモノは作ればいい!台湾で簡単に作れそうなモノを検討
日本食に飢えた状態でも、値段がこれ程高いのに日常的に購入していたら、家計が破綻してしまいます。そこで、ソフトバンクの孫社長の言葉を思い出しました。「無いモノは作ればいい。」と言う言葉を。
実際に、上記のような日本特有の食品を作ることが出来るのか、を調べてみました。その結果分かったことは、下記のような食品は、材料となる食材は日本と同じものが台湾でも手に入りますので作ることが出来るだろうと思います。
- 梅干
- 漬物
- 納豆
- ヨーグルト
台湾で日本の梅干を作ることが出来るのか?
梅干を作るための材料ですが、下記のものが必要です。
・梅(完熟梅) 1kg
・粗塩(あら塩)180~200g
・焼酎(度数35%以上)少量(消毒用)
・漬物容器 容量3リットル程度
・漬物用ビニール袋 1枚
・落し蓋 1枚
・重石 2~3kg程度
以上のことから、台湾でも材料は揃いそうです。台湾では梅が結実する時期が日本より少し早くなります。
台湾で日本の漬物を作ることが出来るのか?
漬物を作るための材料ですが、下記のものが必要です。
・大根 約1kg
・砂糖 170g
・塩 40g
・酢 50cc
上記のように、最も簡単な大根の塩漬け(1本分)を作る場合は、台湾でいつでも揃いそうな材料ばかりです。漬けてから1~2日程度で食べられます。超簡単!
ちなみに、台湾式漬物もありますが、味は甘かったり、ピリ辛だったり、日本人とっては、深みもコクもなく、落ち着きのない味に仕上がっています(笑)。
台湾で納豆を作ることが出来るのか?
それでは、ちょっと難易度が高そうな納豆はどうでしょうか?
・大豆
・納豆菌
必要な材料は大豆と納豆菌だけですが、台湾に納豆菌なんてあるのか・・・。少し値段は高いのですが、食品スーパーで納豆を買ってこれば何とかなりそうです。その後は、納豆作りが上手くいけば、自分で作った納豆を使い回していけば、問題なさそうです。
納豆を作る過程で、発酵する工程がありますが、この発酵プロセスで最も適した温度は約30度だそうです。特に、夏の時期は納豆作りに適している環境になります。一旦発酵したら、その後は冷蔵庫に入れて保管すれば、数日程度は日持ちしそうです。健康食品・・・万歳!
台湾でヨーグルトを作ることが出来るのか?
更に、難易度が高そうなヨーグルトはどうでしょうか?
・牛乳(牛乳パック)500ml~1000ml
・粉末種菌1包(3g)またはヨーグルト
特に、日本と比べると台湾ではヨーグルトの値段が非常に高いため、牛乳パックを買ってきて、混ぜておくだけでヨーグルトが出来れば、かなりリーズナブルで家計的には助かります。とは言っても、発酵食品ですので納豆と同様に、最初だけ台湾では超贅沢品のヨーグルトか種菌を買う必要があります。後は、作ったヨーグルトを種菌にして使い回していけば、牛乳だけでOK。
牛乳と乳酸菌などの種菌があれば、ヨーグルトは簡単に作ることができます。台湾のように暑い(暖かい)国では、常温で24時間から48時間で発酵するとされています。その後、冷蔵庫で冷やして保管すれば美味しく頂けます。
ただし、自作のヨーグルトは市販しているヨーグルトと比べると、プルンプルン感が少なく、飲むヨーグルトになってしまうことが多いかもしれません。作る環境に左右されて上手に作れない時には、ヨーグルトが上手に発酵する環境を整えてあげればいいわけです。
ヨーグルトメーカーを使えば、簡単にヨーグルトができますよ。チーズや納豆などの発酵食品全般に活躍する発酵食品メーカーを利用すれば発酵温度をコントロールすることが出来ます。乳製品や発酵食品の値段が非常に高い台湾では、下記のような商品が一台あると本当に助かります。
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