海外転勤・移住時の生命保険の扱いは?|保険料支払いと保険金請求

海外移住や海外赴任などで海外転勤する場合の生命保険の対応についてのレポートです。長期滞在が予想されるような海外渡航時には、それまでに加入していた生命保険はどうなってしまうのでしょうか?

特に、終身保険、学資保険、養老保険、あるいは個人年金などの貯蓄型保険に加入している場合は、今まで地道に積み立ててきた保険料を止めなければいけないことになってしまうのでしょうか? そんな疑問にお答えします。

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海外移住や海外転勤で海外在住でも日本で加入した生命保険は継続可能

海外渡航期間中でも、毎月あるいは毎年、定期的に保険料を支払い続けている限り、生命保険は有効に継続します。長期間、日本を離れて生活をする海外在住の期間中でも生命保険の効力は有効に続きます。

そして、もし給付を受けるような事態が発生した場合でも手続きをすれば保険金の給付を受けることが出来ます。ただし、海外渡航に際しては、加入している生命保険会社への事前の手続きが必要になります。

海外移住や海外転勤の際に必要な届け出書類は各保険会社によって異なります。また移住と転勤では、必要な提出書類が異なる場合があるため、詳細は加入している保険会社に確認しましょう。

ちなみに、私が加入している生命保険会社では、必要な手続きは海外渡航中に送付される郵送物を受け取るための登録住所の変更のみでした。

 

海外渡航後の生命保険の保険料の支払いはどのようにするのか?

海外渡航中の毎月の保険料の支払いは、大きく分けて下記の3つになるようです。

  1. 今まで通り毎月、口座振替やクレジットカード払いで支払う方法
  2. 保険料をまとめて前納・一括払いにする方法
  3. 国内在住の代理人に支払いを委任する方法

まず、毎月口座振替やクレジットカードでの支払いを選択されていた方は、日本にある銀行口座の残高が不足しない限り問題はなさそうです。

つまり、口座振替扱の契約、クレジットカード扱の契約、団体取扱の契約で海外渡航後も勤務先での保険料の給与控除が可能な場合は、特に変更する必要ないとのことでした。

海外渡航ということに限らず、一般的に、生命保険などの保険料は、毎月定期的に支払う必要はなく、前納払いや一括払いという支払い方法があります。

海外渡航に際して、毎月の支払いが煩わしく感じたり、海外在住中の何らかの保険料支払いに関するトラブルが不安な方は、保険料の前納や一括払いを検討してみてはいかがでしょうか。

そもそも、保険料の支払い方法には、月払い、半年払い、年払いなどの定期的に支払う方法と「一時払い」と「全期前納払い」のような一括して保険料を払う方法があります。

このような方法で一括して保険料を納めれば、海外滞在中に支払いの煩わしさから解放されます。ただし、一括して支払うだけの現金が必要になります。

その他の方法としては、渡航する前に保険会社に保険料の支払いに関する委任状を提出することで、支払いに関する一切を代理人に委任することが出来る場合があります。この場合は、代理人の銀行口座から振替える方法と払込用紙での支払い方法を選ぶことになります。

多くの場合は、委任できる代理人は、国内在住の三親等以内の親族となっているようです。この際、注意すべきことは、代理人に支払いの一切を委任しているため、代理人が何らかの理由で支払いできなくなった場合は、生命保険が解約される可能性もあります。

 

海外でハプニング発生時の保険金・給付金の請求方法

海外転勤中や海外移住の期間に、死亡や入院などで保険金・給付金を請求する必要が発生した場合はどのように対応したらよいのでしょうか?

主に、保険金や給付金を受けるためには、下記のような3つの手続き方法があります。

  1. 国内の代理人に請求手続きをしてもらう方法
  2. 日本に帰国して請求手続きを行う方法
  3. 海外から請求手続きを行う方法

ただし、海外から請求手続きをする方法は生命保険会社によっては出来ない場合もありますので、詳しくはご自身が加入している生命保険会社に海外渡航前に事前に問い合わせておきましょう。

ちなみに、私が加入している生命保険会社の場合は、海外での入院や手術も保障の対象となっていますが、保険金・給付金の振込先は日本国内の銀行口座(日本国内の受取人名義)に円建てでの受取りのみとなっていました。

 

海外転勤や海外移住時などの節目には生命保険を見直すチャンス

長期間の渡航に備えて、もしもの事態が発生してしまうことを想定して、適切な生命保険に加入しておきたいものです。

海外での入院や通院は日本の医療機関よりも医療費が高い場合もあります。出来るだけ不必要な保障を削り、どうしても必要な保障を確保するのも一つの方法です。

また、海外渡航に伴い保険の解約をすることもアリだと思いますが、一旦保険を解約すると場合によっては再度の加入が難しくなったり、加入年齢などによっては高額な保険料での加入を強いられる場合も想定されます。

あるいは、保険の解約以外の方法としては、保障内容を見直すことで、保険料の払い済みや保障される保険金の減額という方法があります。

減額をすることで、毎月支払う保険料を低く抑えることも出来ます。詳しくは、下記の記事をご参照下さい。
学資保険を中途で契約変更する選択と注意点|解約・払い済み・減額

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