台湾で冥銭を燃やす目的とモノを焼却する場合の規制

台湾の伝統的な宗教上の習慣の1つである冥銭についてのレポートです。
台湾では、主に仏教系あるいは道教系の宗教的行事の際には必ず冥銭が使われます。冥銭とは、一般的に日本では、死後の世界へ向かう時に三途の川を渡る際の渡し舟の船賃として、六文銭を懐に入れることがよく知られています。つまり、簡単に言えば、現世のお金ではなく来世のお金という位置づけです。
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台湾では冥銭をどんな目的で使っているのか?

ところが、台湾では日常的に冥銭が使われています。ちなみに台湾では冥銭を冥紙、紙錢、金紙などと言ったりします。日常的に冥銭を最もよく目にする場面は、旧暦の月初め(1日または2日)と中旬(15日または16日)に土地公と呼ばれる各地域を守る神様が祀られているお寺のようなところで「拜拜」をする時には、必ず冥銭を燃やします。冥銭を燃やして、先祖や神様に現世の御利益をお願いするのだそうです。
「拜拜」に関する記事は下記をご参照下さい。
台湾人の宗教観|台湾の生活に浸透する拜拜
土地公に関する記事は下記をご参照下さい。
台湾の土地信仰「土地公」~一体これは何をするところ~

 

冥銭はどこでどのように燃やすものなのか?

また、土地公だけではなく、自宅の庭先などでも拜拜をする時には冥銭を燃やします。そのため、信仰深い妻の実家では、冥銭を箱単位で定期的に購入することになります。台湾では、冥銭を扱っている専門店もあります。冥銭は黄色っぽい紙に赤色と金色のインクで印刷がされています。そして、何百枚も束になっているため、自宅の冥銭専用の小さな焼却箱で燃やす時には火力が弱いため、一枚一枚バラしながら燃やすため、時間が掛かります。

 

このように冥銭は、自宅前や商売をしている方であればお店の前で、火を焚いて冥銭を燃やすことになります。時には家の中で冥銭を燃やすこともあります。その場合は、家の中が煙だらけになり灰が飛び散ったりします。外で燃やす場合でも、煙や灰が飛び散りますので、時には街中の狭い場所で冥銭を燃やしていると火事に発展することもあるようです。

 

一般ゴミは外で燃やしても罰せられないのか?

そこで、ふと疑問に思ったのですが、台湾では外で一般ゴミを燃やしてもいいのでしょうか?郊外の畑が多い場所では、枝葉を燃やしている場面を目にしたことはありますが、街中でゴミを燃やしている光景を目にしたことがありません。そこで台湾の方にこの点について尋ねてみたところ、台湾でも日本と同様に、一般ゴミを許可なく燃やすことは禁じられているようです。環境保護局が厳しく規制をしているとのことです。

 

冥銭を外で燃やすことは法律上問題ないのでしょうか?

それでは、街中では自宅前などの場所で冥銭を燃やす行為は禁じられていないのでしょうか?
実は、台湾では冥銭に限り、外部で燃やすことが認められているようです。そのため、寺社や寺廟などの脇には必ず、冥銭を燃やす焼却炉が設置してあり、いつでも冥銭を燃やすことができるようになっています。お寺の法要などの時期には、かなりの煙が出ていますが、宗教に関わることのため環境破壊のため、冥銭の焼却を禁じるということにはならないようです。これは宗教上の伝統的慣習は法律に左右されないという事例の一つでしょう。

コメント

  1. tomo より:

    台湾の喫茶店

    余り知られていません
    が、台湾、台中にもたくさん、可愛い、
    綺麗な喫茶移転が多くあります。

    綺麗に装飾してあるイメージです。
    そんな中で、スゲッティ、ステーキ、サーモングリル等を食べると、
    少し幸せを感じます。
    是非短期の旅行者も試してもらえればと思いますね。
    いいぞさんは如何思いますか?

    • いいぞっ より:

      いつもコメントありがとうございます。
      最近人気があるのは、喫茶店とレストランの良いとこ取りをした、小洒落たカフェレストランのようです。
      このようなカフェレストランは、私の感覚では少し価格が高く設定されているように思います。
      ランチで少なくても300元くらいはすると思いますので、最近の円安の影響を考えると少し価格が高く感じてしまいます。
      私は小さな子供がいるので、のんびりカフェで寛ぐというよりも、子供の遊び場所がある、マクドナルドなどには、よく行きます。

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