台湾でたこ焼きは人気があるけれどお好み焼きがない不思議

台湾でのたこ焼きとお好み焼きについて、台湾現地からレポートします。台湾には日本食レストランが無数にあり、これらの和食は台湾人にも非常に人気があります。

そんな中、たこ焼き屋も例外ではないようです。屋台のたこ焼き屋も結構繁盛しており、最近では夜市以外の場所でも、たこ焼き屋をよく見かけたりします。

 

台湾ではお好み焼き屋が見つからない!?

ところが、台中ではお好み焼屋を、ほとんど見かけたことがありません。たこ焼き屋は10年位前と比較しても増加しているにもかかわらず、お好み焼き屋は依然としてほとんど見かけないのは10年くらい前と全く同じ状況です。言うまでもないことですが、もんじゃ焼きも見かけたことがありません。(台北の繁華街ならありそうですね)

三井アウトレットモールが新規進出して、テナントにお好み焼きチェーン店が参入したそうですね。台湾人の味覚に日本のソース味はどのように受け入れられるか見ものです。

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台湾にはお好み焼きが浸透していない理由は?

タコ焼きは、屋台などでも行列ができている光景を目にすると、台湾人の口に合っているようですね。そえでは、お好み焼きは台湾人の口に合わないのでしょうか?

いずれにしても、たこ焼きは台湾でも受け入れられているようですが、お好み焼は台湾の社会に受け入れられていないのはなぜか? こんな疑問を全くの個人的な意見と知人の台湾人に聞き込みした情報をまとめておきたいと思います。

たこ焼き屋を少し観察してみると、たこ焼きの作り方は、日本と全く同じようです。つまり、一個一個、たこ焼き用の鉄板で焼いていきます。

ところが、味付けは日本の味付けとかなり異なります。一般的には、日本のたこ焼きの味付けは少し甘辛の濃口ソースとマヨネーズなどですね。

台湾のたこ焼きの味付けは、醤油系にマヨネーズをかけたりかけなかったりです。台湾のたこ焼きの味も悪くはないですが、日本人にとって馴染みのあるソース味の方が、やはりしっくりきます。台湾では、日本のソースが使われることは、日式レストランの豚カツなど以外では、ほとんど見かけることはありません。

味は異なりますが、台湾にタコ焼きが受け入れられているのは、形が丸くて面白いということも1つの理由かもしれません。伝統的な台湾の屋台料理であれほど丸い食べ物はないですからね。

 

伝統的中華ファストフードが安く食べられる

日本のお好み焼きの美味しさは、ソースとマヨネーズが上手くマッチしているから美味しいのではないでしょうか。もしそうだとすると、台湾のたこ焼きのように醤油ベースでお好み焼きに味をつけても、あまりおいしそうには思えませんね。

台湾にはお好み焼きではないですが、葱油餅などの粉モノとネギで作られた台湾風ファストフードのいくつかの種類の食べ物あります。

葱油餅などは主に台湾特有のドロッとした濃い口甘辛醤油や甘辛唐辛子入り(?)ソースをかけて食べています。このように台湾では、すでに伝統的な粉ものファストフードがあるため、お好み焼きの入り込む余地がないのかもしれません。

 

台湾で日本特有のソース味ブームはいつ来る?

以前にも記事にしましたが、台湾の食文化にはソースは普及していません。

なぜ台湾では、日本のソースが受け入れられないのかの私見は上記に書きましたが、ソース味のしないお好み焼きも魅力がないため、台湾ではお好み焼きがあまり人気ではないのでしょう。

どなたか、逆転の発想で、今まで台湾では普及していない日本特有のソースを引っさげて、ソース味ブームの火付け役となり、日本食ブームの波に乗り、お好み焼きブームを起こしてみませんか?

コメント

  1. Kathy より:

    台湾の屋台でよく見る大阪焼きとお好み焼きは違うものでしょうか?

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      大阪焼きとお好み焼きは、具材はほとんど同じ(厳密には地域などにより少し異なりますが)ですが、作り方と大きさが少し違います。
      大きさの違いは下記のような感じでしょう。
      大阪焼き<お好み焼き<広島焼き
      「大阪焼き」と言っているのは、主に関東方面の方でしょう。大阪人にとっては、「お好み焼き=大阪焼き」ですね。

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