台湾の印鑑文化と外国人が判子を必要とする場面

台湾での印鑑文化と印章を使用する場面についてのレポートです。

台湾では日本と同様に印鑑を使う慣習があります。そのため、日本以上に街中では判子屋を目にすることが非常に多いです。一般的に、判子屋では、合鍵屋を兼ねており、リモコンなどの商品も扱っているお店が多いです。私も始めて台湾を訪れた時に、台湾東部の花蓮で印鑑用の石材を購入し、印鑑を作ったことがあります。その印鑑は今でも大切に保管しています。私の台湾と印鑑との接点はその時以来です。

 

台湾で印鑑を使用する場面は、多くの場合は日本と同じように感じます。台湾との関わりで、私が今までに印鑑を使用した場面は、台湾人である妻と結婚した時には様々な書類に印鑑を押した記憶があります。また、今回の台湾への海外移住にあたり、銀行口座を開設したのですが、その際にも上記の台湾で初めて作った印鑑を使用しました。その他にも例えば、知人が賃貸住宅を契約する時には、賃貸契約書に印鑑を押していました。台湾でもあらゆる契約の場面で印鑑が必要になるようです。
台湾で銀行口座を開設する方法については下記を参考にしてみてください。
台湾の銀行口座の開設方法と必要書類

 

日本では、実印、銀行印、認印と三種類がセットになっていることが多く、印鑑を使用場面により使い分けている人がほとんどですが、台湾では日本ほどハッキリと使い分けているわけではないようです。その代わり、台湾と日本では印鑑に対する考え方が大きく異なることがあります。日本では印鑑の刻印は、実印以外は「姓」のみですが、台湾での印鑑は、認印も含めて全て「姓名」つまりフルネームが刻印されています。台湾では、姓だけの印鑑は価値がないどころか印鑑の役割を果たさないのだそうです。もちろん、台湾では名前だけの印鑑も無効になります。

 

台湾の慣習では、日本以上に占い文化が浸透しているため、いつ、何処で、どんな印鑑を作ると幸福になれるか?財運を引き寄せられるか?という考えを強く信じる人も多いそうです。日本でも開運印鑑という考え方もありますが、日本人の意識以上に台湾では、印鑑に対する開運意識が強そうです。例えば、名前の字画などによりどのような刻字スタイルにすればよいのか、などの考え方を基に印鑑を作るのだそうです。台湾で印鑑を作る場合の価格は、ピンからキリまであり、最も安い印鑑は木製の印鑑で50元で作ってくれる店もあります。1本100元くらいでもそれ相応の印鑑が作れますよ。台湾に観光などで旅行に訪れた際には、思い出作りも兼ねて、フルネームの印鑑を作ってもらったらいかがでしょうか?

関連記事:台湾で印鑑と合鍵を作る方法|そのお値段はいくら?

コメント

  1. Mingkwan Lin Takenaka より:

    初めまして、私は台湾人ですが幼少の頃日本に行き日本の教育を受け、成人して日本人の夫と結婚をして24才でアメリカに移住して30数年ず~とロサンゼルスに住んで居ます、ロサンゼルスは好きですが老後の生活を考えると台湾に移住するのがBESTじゃないかと考え、5年後主人がリタイヤしたら台湾に移住する予定です。

    将来の台湾移住の為の予備知識を検索するのが日課に成っています、最近”いいぞっさん”のブログを見付けたんですが、ブログの内容が幅広く明解でとても魅力的です、正直言って今まで読んだブログの中で一番です。

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      日本、米国、台湾と3カ国も生活拠点になる場所があるとは羨ましいです。
      ブログに対する励ましの言葉も頂き、本当にうれしいです。
      ブログに掲載している内容については、かなり主観的な考え方も含まれているため、間違っている部分も多少あるかもしれません。
      移住時の一つの情報として参考にしていただければ、うれしい限りです。
      今後ともよろしくお願いします。

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