海外在住者がe-Taxで海外から確定申告&電子納税をすることは可能か?

海外からe-Tax(イータックス)を利用して日本の確定申告をすることが可能かどうか、電子納税をすることが出来るかどうか、を確認した結果を台湾現地からレポートします。

事情があって日本の確定申告をしなくてはいけないのにも関わらず、確定申告の時期に海外居住していて日本に帰れない場合はどうしたらよいのか?

このような場合には、海外からでもe-Tax制度を利用して確定申告を済ますことができるか?をネット上で調べてみたのですが決定的な答えが見つからないので、自分で実行して確認してみました。

個人の確定申告期限は毎年3月15日で、その日が土日祝祭日に重なった時は翌営業日とのことです。忘れないように手続きをしましょう。

 

海外からe-Tax制度を利用して確定申告をしてみた結果

イータックスの手続きに必要なもの

この時期までに、以下のものを用意しておきます。

  • パソコン
  • ICカードリーダライタ(約1,500円)
  • 住民基本台帳カード(1,000円)

以上の3点は必須です。


(上図は2,500円くらい、クリックすると激安ショップへ行けます)

イータックスをするための具体的手続き

あとは国税庁のHPからいろいろダウンロードしたり、PC側にドライバをインストールしたり、電子証明書…云々という作業が必要です。

これらの作業は手順に従って進めて行くだけですので詳細は割愛します。

決算書の作成はクレジットカード明細書や銀行通帳などが必要ですが、これらもネット上から情報を引き出せますので海外に住んでいても問題ないでしょう。

ただし、これらのネット上からの情報は、過去数カ月間までしか引き出せないなどの制限があるため、その対策をしておく必要があります。

例えば、私が利用しているクレジットカード会社の明細書は過去6ヶ月までならダウンロードをして引き出すことができます。

逆に言うと、過去7か月前のクレジットカード明細はネット上から消されてしまうので忘れないように定期的にダウンロードして置かないと後で大変な目に合います。

また、銀行通帳は各銀行によっても違いますが、eco通帳などの制度を使って紙ベースの通帳からネットベースの通帳に切り替えておくと、インターネットバンクを利用して過去2年分の明細書をいつでも確認できます。

その他、できるだけ紙ベースではなくインターネット上で完結でき、その明細書等のデータが海外からでも確認できるようにしておくと決算書の作成や所得税の申告がよりスムーズにできます。

今回、イータックス制度を初めて利用したのですが、こちらもネット上の情報を参考にしながらなんとか準備は整えてきました。

海外からイータックス制度を利用した結果

そして、確定申告期限直前の先日、なんとか海外で決算書を作り終えて、国税庁の確定申ページから必要項目を入力して、「送信」ボタンをクリックしました。

その結果、なんと…

送信完了となり、見事にイータックスを利用して海外から確定申告をすることができてしまいました。

いや~、便利な世の中になったものですね。

本来なら、海外から日本に行って帰っての往復だけでも最低2日間は必要で、税務署まで足を運ぶことになればプラス1日、合計で最低でも3日間は必要なプロセスを、たった5秒ほどで済ませることができるのです。

海外移住している者にとってイータックスは費用対効果抜群の制度です。

10年後くらいには、海外に住んでいても日本の小学校や中学校の授業さえも受けられるようになれば便利になるかもしれないですね。

日本人がベトナムに住みながらアメリカンスクールの授業をインターネットを通して英語で受けるような多文化多言語環境で教育を受けて生活することも可能になる時代が来るかもしれないですね。

そして、その友人は台湾人でフランスに住み韓国に住みながら同じアメリカンスクールの授業を英語で受けている。
(時差があるからフランス在住は無理…)

世界各国からインターネットを通して、様々な国に住んでいる外国人が1つの授業を同時に受けている光景を妄想してみると、面白いですね。

話題がそれましたが、海外移住者が海外からイータックスを利用して日本の確定申告をすることは可能でした。

 

海外からe-tax(イータックス)で電子納税ができるのか?

海外から電子納税をするためにe-tax(イータックス)を利用してみた話です。

上記では、イータックスを利用して海外から確定申告をすることができるか、という記事をアップしています。

今回は、電子納税です。

先日、実は日本にある実家に税務署から「源泉所得税及び復興特別所得税の納付期限のお知らせ」がハガキで届いていました。

このはがきには、「納付税額がない場合でも、所得税徴収高計算書は、e-tax又は郵送などにより税務署に送付又は提出してください。」と書かれていました。

そんな訳で、試しに海外から電子納税の手続きをしてみることにしました。

国税庁の「電子納税のしかた」を読んでもいま一つ方法が分からず、国税庁のHPのどこから入っていけば電子納税ができるのか格闘した結果、以前PC内にとダウンロードしたe-taxソフトを使うということがようやく分かった。(汗)

e-taxソフトを立ちあげて、こちょこちょ弄っていると、税目を追加ダウンロードしなきゃいけないことに気が付きました。

そこで、税目の「申請」内の「源泉所得税」(だったかな)を追加ダウンロードした後に、必要事項を入力していき、入力後に「送信」という項目をクリックして送信するだけでした。

電子納税の方法は分かれば非常に簡単だったけれど、分かるまで何度か挫けそうになりました。

e-tax.jpg

そして、海外からでも電子納税の申請は送信完了できました。

ということで、納税する税金がある場合でも銀行口座をあらかじめ登録しておけば海外からでも電子納税できそうです。

今回は、電子納税といっても納税する税金がないため、単なる申請だけでした。

電子納税(申請)自体初めてなのだけれど、これで正常な申請ができているのか疑問ですが問題があったところでどうこうなるものでもないので、もう諦めるしかないでしょう。

ちなみに、日本にいる時は、源泉所得の届け出を税務署まで持っていって手続きしていました。

 

最後に、確定申告をする場合には、1年間の収支を計算し所得税を計算する必要があります。その際に活躍するのが会計ソフトです。一般的には、会計ソフトを使用するには複雑な簿記の知識が必要になりますが、簿記の知識がなくても簡単に使用できるのが、freeeという会計ソフトです。無料で試してみることも出来ますので、是非どうぞ。

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