台湾の3大都市+台南の4つの都市についての暮らしやすさを比較してみましたので、台湾現地からレポートします。
ただし、私は上記4つの都市の内、台中しか住んだことがなく、その他の3つの都市については、観光で旅行へ行ったことしかありません。
そのため、台湾人の方や台北、高雄、台南で生活したことがある方の声に耳を傾けながら考察していました。
台北、台中、台南、高雄の4都市で暮らしやすい都市は?
当ブログの購読者様から下記のような、テーマを頂きましたので、個人的な意見を述べさせていただきます。
4大都市の比較
よく言われることですが、台北(新北市を含む)、台中、台南、高雄の暮らしやすさ度合ですが、貴殿はどのようにお感じでしょうか?台北に2年住み、台湾の各都市は出張で30回以上は訪れました。
台中は非常に住みやすい都市です。良く言われますが、土地形状の関係で、台風は来ない、台北ほど人口が多くなく、ゆったりしている。家も安く、外食も台北より安い。しかし、都会なので、なんでも有る。美味しい料理も台北と変わらず多い。
でも実は台南も高雄も台中と同じだと思います。気候は台南、高雄の温度は台中よりも相当高いと思います。
私の完全な個人的な意見は
高雄→台中→台南→台北
の順で、暮らし易いと思います。高雄は素晴らしいと思います、物価も安いと思います。
台中は将来、MRTが出来れば、高雄を上回る可能性もあると思います。
相当昔ですが、台北で3億元のマンションの住人の方を訪ねて、遊びに行きました、凄いマンションでしたが、当時から台北の物価は大阪より高いと思いました。
以上
台湾の四つの都市でロングステイに適した都市は?
「暮しやすさ」度合いという点から台湾の4大都市の比較という大きなテーマです。
まず、前提条件を設定しておかないと基準がブレてしまうと思いますので、勝手に前提条件を考えました。
と言うのも、例えば生活費を毎月稼がなければいけない状況であれば断トツで台北がトップになってしまいます。
あるいは、お金は十分あるが毎日ゴルフでもして、のんびり暮らしたいという場合であれば、台北は断トツで最下位だと思います。
というわけで、前提条件は日本から台湾に長期滞在するロングステイヤーという立場で考えてみます。
つまり、お金を稼がなくてもよい状況でお金を消費する立場から、どこで生活するのが一番快適か?という視点から考えます。
ところが、私は台中でしか生活した経験がない上に、他の3都市(台北、台南、高雄)も観光で立ち寄ったことがある程度の経験しかありません。
そのため、台湾在住の日本人の方や台湾人の方からの声を聞きながら、最大公約数的に意見をまとめていきます。
台湾の各都市の特徴(魅力、欠点、異なる点)は?
できるだけ客観的な視点を交えながら、個人的な考えを述べさせていただきます。
台北の暮らしのポイント
台北の暮らしの魅力
- アジア屈指の大都市
- あらゆる面で東京と似ている
- 生活機能では全て整っている
- 文化面では刺激のある生活が望める
台北の暮らしの欠点
- 物価が東京並みに高い
- 降雨日が非常に多い
- 大気汚染(盆地状の地形により排気ガスが外に流れない)
まとめ
実際には生活してみないと分かりませんが、台北は生活面だけ取り上げると欠点の比重が重すぎます。若い人でお金がたくさんあり、遊びたい人以外は暮らしやすい都市だとは思えません。台北は長期滞在者にとって、暮らしやすさでは断トツで最下位です。
台中の暮らしのポイント
台中は台湾人の中では最も生活しやすい都市だと言われています。その理由は、気候、物価、文化、都市機能のバランスが最も高いとされているからです。
台中の暮らしの魅力
- 気候が温暖(降水量が比較的少ない)
- 台風の被害が比較的少ない
- 物価が比較的安い(賃貸物件、交通費、食費)
- 市内バスが無料で利用できる
- 生活機能で不便な点がない
- 台北や高雄へのショートトリップの拠点になる
台中の暮らしの欠点
- 大気汚染(特に冬の時期は酷い)
- 台湾と日本間の航空路線が少ない
台中の暮らしについてのコメント
台中の物価についてのコメント
物価に関しては、他都市との比較まではできませんが、住居費に関しては比較的安いと思います。学生や単身者が住むような1Rのアパートメントなら5,000元程度で、比較的新しいものが借りられます。(もちろん家電&家具付きです)
食費に関しても1食50元くらいで安く食べられる場所は至る所にあります。残念ながら、10年前と比較すると、かなり物価は上がってしまっています。
しかし、物価上昇はどの都市でも同じでしょう。台中は日本人も多く住む台湾第三の都市のため、おいしいレストランも日本料理も日系チェーン店も何でもあります。この点に関しては全く不満はないです。
台中の文化的刺激についてのコメント
台中には博物館や美術館はもとより台北には劣りますが、そこそこ台湾の文化を楽しめる場所もあります。ゴルフをされる人であればゴルフ場もたくさんあります。
都市機能についてのコメント
都市機能について、台中はMRTは現在建設中のため、主に市内バスの利用になります。悠遊カードを利用すると一回の乗車につき10kmまで無料で乗車できます。そのため、台中市内の市街地の移動であれば1日どれだけ乗っても無料のため交通費が掛かりません。
バスを利用することになりますが、バスも使ってみると意外にも快適です。利用経験がない時は手を挙げてバスを止めなければいけないためドキドキでしたが、1週間くらい使ってみると乗り方が分かり、すぐ慣れます。
航空便に関して、日本に帰国する際に台中空港からは限られた路線しかありません。日本へのアクセスは、桃園国際空港か高雄国際空港経由になりますので少し不便です。
台南の暮らしのポイント
台南の暮らしの魅力
- 食べ物が美味しいと評判
- 街がコンパクトに纏まっている
- 古都としての歴史・文化の観光スポット
- 物価が比較的安い
台南の暮らしの欠点
- 一年を通して比較的暑い(12月~2月以外)
- 台湾と日本間の航空路線が少ない
台南の暮らしについてのコメント
冬の時期は台中より暖かいですが、春から秋までの時期は台中より暑いでしょう。
台中より都市機能などの面では田舎です。そのため、台中より更に、のんびりしている印象です。
台湾で最も古い都市つまり古都でもあります。美味しいものがたくさんあると言われています。暖かい(暑い)、のんびり(田舎)、美味しいものに魅力を感じる方であれば台南が最も暮らしやすいと思います。
高雄の暮らしのポイント
高雄の暮らしの魅力
- 物価が比較的安い(賃貸物件、食費)
- 台湾と日本間の航空路線が比較的多い
高雄の暮らしの欠点
- 大気汚染が酷い(特に冬の時期)
- 年間を通して気温が高く暑い
高雄暮らしについてのコメント
冬は暖かく、夏は暑く、夏の時期は4月~10月くらいまで7ヶ月間くらい暑い時期が続きます。
台中より高雄からの日本への航空便が多いので空中戦では高雄の優勢勝ちでしょう。
その他、街並みの窮屈さでは台中よりも高雄の方がゆったりしていた印象です。
気候(暖かいまたは暑い)、航空便、街並みの点で魅力を感じれば、高雄の方が暮らしやすいということになるでしょう。
以上、少ない経験から台中を中心にして、その他の都市と比較する形で分かる範囲で考えてみました。
年間を通して台湾で最も生活しやすい都市は?
人それぞれ暮らしやすさに対して、どこに重点を置くかにより、暮らしやすさの度合いは変わると思います。そのため、なかなか順位付けは難しいですね。
私は台中で暮らしているため、台中市街地の街並みは部分的に窮屈さを感じる点以外は、個人的には何の不満もなく暮らしやすい都市だと思います。
台湾の主要都市の中では、気候も比較的涼しく、冬も一時期を除いては寒くなく、雨も思ったより少ない点、あるいは地理的に台湾の真ん中のため、どこにでも機動的に行きやすく快適な都市だと思います。
もし、台中以外の3都市で生活するとしたら、どの都市で暮らすか?
と質問されれれば高雄です。その理由は、多くの果物の産地は台湾の南部だからです。南国フルーツ(マンゴー、バナナ、パイナップル、パパイヤなど)の産地で暮らしてみたいです。(暮らしやすさとは関係ないですねw)
最後に、治安については、どの国でも同じだと思いますが、大都市になるほど、犯罪率は高くなります。それらの点を考慮しながら、無理やり順位付けをして締めたいと思います。(カッコ内は得票率のイメージ=オマケ)
2位 高雄 同上(冬期以外は暑過ぎるとの意見が多い)
3位 台南 都市機能が弱点?(←暮らした経験がなく不明)
4位 台北 省略(ロングステイには物価が足かせ)
コメント
台湾の魅力に温泉が有りますね。
北投温泉、陽明山温泉、ウーライ温泉、関子嶺温泉、四重渓温泉、知本温泉等、
多くの名湯が有りますね。北投温泉も好きですが、知本温泉が最も好きです、
アヤワンホテルの50mプール温泉は凄い規模でした。
早く定年して、台湾で温泉三昧といきたいところです。
日本人には温泉があるのは魅力的ですね。
日本人にもまして台湾人も温泉は好きですね。
台湾では日本以上に温泉が密集しているように感じます
> 台湾の魅力に温泉が有りますね。
>
> 北投温泉、陽明山温泉、ウーライ温泉、関子嶺温泉、四重渓温泉、知本温泉等、
> 多くの名湯が有りますね。北投温泉も好きですが、知本温泉が最も好きです、
> アヤワンホテルの50mプール温泉は凄い規模でした。
> 早く定年して、台湾で温泉三昧といきたいところです。