家族で台湾へ海外移住

日本人夫と台湾人妻が子供と一緒に家族で台湾へ海外移住をして台湾の現地情報をレポート

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台湾で原付バイクが多い理由|交通手段として不可欠

      2017/03/05

台湾では原付バイクが非常に多く、人口当たりの所有率も世界一のレベルとなっており、台湾でバイクが多い理由を少し考えて見ましたのでレポートします。初めて台湾に旅行へ来た時に台湾のバイクの多さに驚いた方も多いでしょう。

日本では、原付バイクを利用している方の比率はそれほど多くはないですが、台湾では一家に1台どころか1人一台と言ってもよいくらい、バイク天国です。そこで、台湾の街を眺めながら、自転車の生産量が世界一(?)の台湾で、なぜ台湾には、これ程までバイクが多いのかを考えてみたというわけです。

 

一般的な台湾人にとっての原付バイクはどんなもの?

日本ではミニバイクと言えば、50ccの原付バイクが主流かもしれませんが、台湾では150ccのミニバイクが最も多いようです。それは、台湾では原付バイクは1人で乗るものというよりも、夫婦やカップルの2人で乗るものという認識が強いため、少し大きめのモーターを採用しているのでしょう。

ちなみに、日本の運転免許証でも手続きを取れば、台湾で原付バイクに乗車することができますが、日本の普通運転免許証で運転できるバイクは50ccまでです。そのため、台湾で一般的に普及している150ccのミニバイクを運転する場合は、新たに運転免許試験場に行き、免許証を取得しなければなりません。

台湾でミニバイクが多い理由を私の周りの台湾人の方たちに聞いてみたところ、最も多い回答は、「便利」だからとのことでした。あまりにも期待通りの回答で、拍子抜けしました(笑)確かに便利ですね。歩くよりも早く移動でき、手軽に乗ることが出来ますからね。

 

日本以上に台湾でバイクが普及している4つの理由

それではいつでも何処へでも手軽に移動できる「便利」という理由以外の理由を日本人の視点から考えてみました。

1.免許証の取得
2.交通事情
3.年収
4.維持費

 

1.免許証の取得

台湾でバイクの運転免許証を取得することは、それ程難しくなく自動車免許証ほど面倒くさくなく、簡単に運転免許証を取得できます。私は、まだ台湾で運転免許の試験を受けたことがないですが、友人の情報によると筆記試験と実技試験や諸手続きなどを含めても2時間程度で取得可能(?)だそうです。
また、日本の運転免許証を台湾の運転免許証に切り替える方法は下記をご参照下さい。
台湾の自動車運転免許証の切替・申請方法

 

2.交通事情

次に、一言で言えば交通事情になりますが、台湾の道路事情は、歩行者や自転車をメインに設計されておらず、自動車やバイクを中心に整備されているようです。例えば、台湾の郊外を歩いてみれば分かりますが、ほとんどの場所で歩道はなく、自転車が走る道路もほとんどありません。(一部の地域ではサイクリングロードあり)

台湾のほとんどの道路では、自動車が走る車線がほとんどで、例えば二車線あれば左側が自動車が走り、右側はバイクが走る(バイクが少ない場合は自動車も走る)のが暗黙の了解になっています。また、バイク専用レーンがある車線もあります。

そして、交通事情という観点から自動車とバイクの比較を考えると、街中では自動車の駐車スペースはほとんどなく、バイクであれば道路の路肩に手軽に止めることが出来ます。そのため、街中で車を運転する時には駐車場を探すだけでも一苦労ですが、駐車時のことを考えるとバイクを利用するメリットは絶大です。

車とバイク利用の比較で、バイクに劣勢を感じるのは、雨の日と排気ガスが多いことでしょう。そのため、雨の日は雨具を着るしかありませんが、バイク走行中に排気ガスの公害を少しでも緩和するためにバイク運転者はマスク着用者が大半です。

 

3.年収

台湾と日本を比較すると貧富の差が激しいことは以前何度も触れていますが、日本との年収差を考えると台湾人にとっては、バイクの価格と平均的年収のバランスが丁度一致しているのだと思います。
台湾人の平均月収と平均年収はいくら?|統計情報を基に検証

台湾での原付バイクの価格は、一般的な新車の場合で50,000~60,000元程度です。これは大卒初任給の2倍程度でしょうか。そして、中古車であれば、15,000元程度からだそうです。これくらいの価格であれば、年収に関係なく、誰でも手に入れやすい筈です。

台湾では自動車の場合は、中古車であっても日本ほどには安くなく、ましてや新車の場合は日本よりも高いように感じます。
台湾の中古車と日本の中古車を比較すると・・・なんで?

東京などの大都市ではなく地方都市で生活していれば、日本では学校を卒業すると、多くの若者が自動車を購入することが多いのではないでしょうか。それは、年収300万円程度であっても、ローンを組めば簡単に購入できるからでしょう。一方、台湾の年収レベル考えるとそうはいきません。

比較的若い年齢層で平均的な台湾人の年収事情を勘案すると、自動車を購入するにはハードルが高すぎるのでしょう。一方、ミニバイクであれば、ローンを組まなくても購入できるのかもしれません。このように、台湾人の年収とミニバイクの価格のバランスが丁度一致しているため、年収を考慮すると台湾社会というマーケットに比較的安く購入できる原付バイクが普及する土壌があったのだと思います。

 

4.維持費

バイクに乗る場合に最も多く掛かる維持費は、ガソリン価格でしょう。台湾でのガソリン価格も日本と同様に、原油価格の変動などの影響を強く受け、日々変動しています。
台湾のガソリンと軽油の価格|日本の種類との違いと値段比較

ガソリン価格は日本と比べても台湾の方が若干安くなっています。(日台の物価差を考えると安いとはいえないかもしれませんが)自動車とバイクの燃費を考えると、圧倒的にバイクの方が燃費が良いため、この辺りもお金に対する台湾人の合理的な思考経路が働いているのかもしれません。

その他、台湾でもミニバイクに対して保険や税金も必要ですが、自動車と比較すれば、それらの諸維持費もバイクであれば非常に安く済みます。

 

台湾のミニバイクについてのまとめと私見

私は台湾では、まだバイクを運転したことがありませんが、バイク天国というメリットとデメリットが共存していることを日々感じています。例えば、救急車が出動するような多くの交通事故はバイクが絡んでいます。また、都市部の大気汚染の最も大きな原因は、密集した地域でバイクから排出される排気ガスでしょう。

このようなデメリット以上に、台湾では利用者の一個人の視点から見れば、原付バイクを利用するメリットが大きく、交通事情やマーケットを含めた台湾社会も、そのような市民の需要を受け入れているように感じます。

今後、台湾が更に経済発展をして、MRTや路線バスなどの都市機能が今以上に整備された暁には、現在は移動手段として主流を占めるミニバイクの需要が低くなり、そのときには台湾政府も本格的に環境問題に取り組むようになり、台湾での交通手段の変革が起こるのかもしれません。

 - 台湾社会

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