台湾の伝統的な家庭料理の豚足の作り方について、台湾現地からレポートします。豚足の煮込み料理は、台湾では「滷豬腳」とも呼ばれ、伝統的家庭料理では最も人気がある肉料理の一つです。
と言うのも、台湾では肉と言えば、伝統的な食習慣上、牛肉はあまり食べないため、豚肉か鶏肉になります。台湾人は豚足だけではなく、鶏の足だけの料理もあり、日常的に食べられています。
これらの豚足や鶏足の料理は、柔らかくなるまで煮込み、余分な油が出切った後の皮を含めた肉部分は、肌に潤いを与えてくれる成分であるコラーゲンがたっぷり含まれています。台湾人の方は肌荒れの方が少なく感じるのは、このような食習慣が背景にあるためかもしれませんね。
豬腳(台湾料理の豚足)の材料
材料
豚足 :1kg
ネギ :2本
生姜 :1個(50g)
ニンニク:5個(50g)
唐辛子 :1本
八角 :2粒
調味料
醤油 :1/2カップ(100ml)
砂糖 :大さじ2
塩 :大さじ1
酒 :1/4カップ(50ml)
水 :5カップ(1,000cc)
豬腳(台湾料理の豚足)の作り方
- 豚足を水洗いして、臭みを抜くために熱湯で湯通ししてから、豚足が多い場合は適宜切っておきます。
- ネギは鍋に入る程度の大きさに、ざく切りにしておきます。
- 鍋に少量のサラダ油を引き、ネギ、生姜、ニンニク、唐辛子、八角を入れ、香りが出る程度まで軽く炒めます。
- 豚足、全ての調味料、水を加えて、ひと煮炊きします。
- 弱火で1時間半から2時間程度じっくりと煮込みます。(圧力鍋の場合は30分程度でも可)
料理のポイント
一般的には、豚足は臭みが強いため、熱湯で湯通しをするか、あるいは軽く下茹ですることを強く勧めます。
八角の臭いがどうしても苦手な方は、ローリエ(月桂樹の葉を乾燥させた香辛料)などの肉の臭みを消す香辛料を代用してもよいかもしれません。
何時間も煮込んだ豚足からは、肉汁が溢れ出てくるため、豚足の醤油ベースのトロトロとしたタレが出来上がります。こうして鍋底に残った豚足のタレは、アツアツご飯の上にかけて、薬味として刻みネギを添えれば、ご飯が進みます。その場合は、予め調味料として醤油を少し多めに入れて調理してもよいでしょう。
最後に、盛り付けで香菜(コリアンダー)を添えると、爽やかな彩りになるだけではなく、更に台湾料理らしくなります。
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