台湾でのビジネスシーンでの服装について、台湾現地からレポートします。
- 台湾に出張に行く時には、どのような服装で行けばいいのか?
- 台湾は一年中暑そうだけれど、暑い時期はどんな服装が適切なのか?
- 台湾ではネクタイをする習慣があるのか?
- 台湾の女性は仕事の際は、どのような服装なのか?
台湾で仕事をする場合の服装については、日本と比べると、ずいぶんとカジュアルな服装になります。
日本では、オフィスワークの場合、男性であればスーツの着用が基本で、女性でもブラウスにスカートまたはパンツが基本でしょう。
一方、台湾(台北の一部を除く)では、ほとんどの人(一部の職種を除く)がスーツを着用していません。
台湾ではスーツを常時着用しないのはなぜ?
台湾では、なぜ日本のようにスーツを着用しないのでしょうか?
最も大きな理由は、台湾の夏は暑く、夏場の期間も長いため、スーツを着用するような気候的風土ではないからでしょう。
台湾でスーツを着用してネクタイを締めると、冬期でもなければ、暑くて一瞬で汗が噴き出してきます。
このようなことを経験則として体感している台湾人は、無意識のうちにスーツを着用するという選択をしないのでしょう。
台湾でスーツを着用するシーンは?
それでは、逆に、台湾でスーツを着用する場合は、どのようなシーンがあるでしょうか?
例えば、台中のような地方都市であっても、銀行などの金融機関や自動車販売店などの営業職などはスーツを着用している場合が多いようです。
また、中企業以上の規模の会社の社長や重役の方は、例え、暑い夏であっても、常にスーツを着用している方が多いです。
ただし、この場合であっても、ネクタイは着用している場合と着用していない場合があり、TPOに併せて柔軟に対応しているようです。
台湾では、日常的なシーンでスーツを着用している方は少ないです。
ところが、社外の重要な方と面会をする場合には、スーツにネクタイ着用が基本となります。
特に、台湾人の方の視点から見ると、日本人は礼儀正しく、常にスーツを着用してるというイメージを持っています。
場面や状況により、ドレスコードは決まりますが、迷った場合はスーツにネクタイを着用していれば恥をかくことはないでしょう。
いずれにしても、プロフェッショナルな場面では、日本でも台湾でも、同様のドレスコードとなることを覚えておきましょう。
台湾人の仕事の場面での服装
一般的には、台湾のオフィスワーカーの服装は非常にカジュアルです。
日本では、以前「カジュアルフライデー」が話題になり、カジュアルな服装を推進していました。
ところが、いつもスーツを着用しているため、どこからどこまでがカジュアルな服装なのか分からないのが実状。
そのため、ビジネスカジュアルについて、テレビ番組で特集が組まれるなどの可笑しな事態がありました。
台湾では、男性であれば、ポロシャツなどの襟のある衣服を着ていれば問題ないでしょう。
時と場合によっては、Tシャツでも構いません。ただし、当たり前ですが、短パンにビーチサンダルは避けた方がよいでしょう(笑)。
台湾の女性はあまりオシャレに敏感ではないため、仕事の際にはポロシャツなどのシンプルな服を着用している人が多いです。
台湾への出張で初めて会う人との服装選び
日本から台湾への出張で、現地の社長や経営幹部の人と初めて会うような場面は多いと思います。
このようなシーンでは、台湾への出張の際には、どのような服装を選んだらよいのかという疑問がありますね。
先にも述べたように、台湾人から日本人を見ると、日本人は常に礼儀正しく、服装もキチンとしているという認識を持っているようです。
そのため、台湾への出張の際も、日本と同じスーツの服装で、全く問題ないと思います。
ただし、2日~3日あるいは4日以上の予定の場合は、一日目はスーツの装いで、2日目以降は、相手の服装に合わせて、ビジネスカジュアルな軽装でいいでしょう。
実際には、かなりの大企業の社長や幹部クラスの人でなければ、普段はスーツを着用して仕事をしている人は少ないのが実状。
シャープの買収で有名になった鴻海精密工業の郭会長がそのこと(常にスーツでネクタイ)を象徴していますね。
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