日本でも既に報道され話題になっている、台湾の宜蘭縣の海岸で地元の小学生が拾ったカメラが、日本人の女子大生が2年半前に石垣島で紛失したものと判明したニュースの現地報道を台湾現地からレポートします。
台湾の主要新聞である自由時報では一面の見出しと生活記事の半面を割いて大々的に報道されています。
「石垣島のデジカメ、台湾に漂着 誰の?」のニュース全貌を解説
- 台湾東部・宜蘭縣の海岸で、蘇澳地区の岳明小学校の児童が3月27日にデジタルカメラを拾得
- カメラは防水ケースで保護されていたため、中のカメラや記憶媒体は問題なし
- 画像を調べると、石垣島の商店街の風景や日本人らしい人がダイビングを楽しむ様子が記録されていた
- 学校は日本人のものと推測し、中国語と日本語でフェイスブック上で保存画像などを掲載した
- 学校の情報提供により、フェイスブック上で1万件以上転載され拡散した
- 東京の女子大学生から連絡があり持ち主と確認できた
- 女子大生は「6月に台湾にカメラを受け取りに行き、お礼を言いたい」と話した
拾得したカメラの持ち主判明のニュースを台湾ではどう報道しているか?
下記の画像は2018年3月29日付の自由時報の一面です。
女子大生が2年前に紛失したカメラを拾った少年と女子大生の画像が掲載されています。
そして、生活に関する事件や事故を報道する紙面では、下記のように詳細にニュースを伝えています。
「3年間漂流したカメラがフェイスブックにより一日で持ち主が見つかる」と言う見出しで解説されています。
紙面によると、カメラは画像のように太平洋上を右巻きに漂流し、石垣島から太平洋をぐるっと回り、台湾東部の観光都市・宜蘭縣に漂着したのだろうと解説しています。
石垣島でスキューバーダイビングをしている最中に紛失したカメラの持ち主は、上智大学3年生の椿原世梨奈さんだと報道されています。画像でも確認できる通り、スキューバーダイビング中の保存写真も掲載されています。
椿原さんは今年6月にもカメラの引取りと同時に感謝の気持ちを伝えるために台湾を訪れるとのこと。今後、台湾との交流が末長く続くと良いですね。
それにしても、2年半前に海中で紛失したカメラでも防水ケースで保護しておけば、時間の経過も全く問題なく、そのままの保存状態が維持されることに驚きです。また、数千枚の写真が記憶媒体に保存されていたとのこと、私なら見られたくない写真や恥ずかしい写真が残っていないかビクビクしてしまいそうです(笑)。
《追加記事》
2018年4月28日、カメラの持ち主の日本の女子大学生が台湾の宜蘭縣の小学校を訪問して、直接、紛失したカメラを拾得した小学生から受け取り、感謝の気持ちを伝えたと報じられています。
コメント
返還時の映像をスッキリでやっていたが、すごい歓迎っぷり。
お国柄なのかな?
でも、この女子大生がちょっと調子こいてる感が漂った映像だったな・・・。
コメントありがとうございます。
日本ではTV番組でも取り上げられていたのですね。初めて知りました。
台湾人のホスピタリティの特徴ですので、お国柄としか言いようがないですね。
台湾人の国民性とか台湾のお国柄をあまり知らない日本人の方はビックリすることでしょう。
台湾人の外国人に対する熱烈歓迎に日本人の中には勘違いする方もいるでしょう。
たぶん、この女子大生は台湾に心がロックオンされたのではないかなと思います。