台湾での騒音や音がうるさくてイラッとくる7つの瞬間

台湾で暮らしていると慣れてしまうことと、いつまで経っても慣れないことがあります。その中でも今回は「音」に注目して、台湾での生活の中で気になったことと以前気にしていたことを、台湾現地からレポートします。

はじめて海外旅行で外国に行った時の直感的な五感は一生忘れないものかもしれませんね。見たもの(視覚)、聞いた音(聴覚)、嗅いだ匂い(嗅覚)、食べた味(味覚)、触った感触(触覚)、これらが五感です。

その中でも、その国の印象を形成することは、直接的には味覚と視覚が大きな比重を占めていると思います。ところが、外国に長く住んでいると、あまり普段は意識しない間接的な感覚である聴覚や嗅覚も、その国の印象の良し悪しを決める重要なポジションになります。

そこで、私が台湾で暮らす中での経験や気になったことを中心に、聴覚について、つまり音に関して、特に日本とは少し異なる騒音事情を交えて、簡単にご紹介します。

 

バイクや車のモーターやエンジンの騒音

日本と比べると、台湾では圧倒的にバイクの台数が多いのが現状です。もちろん、バイクだけではなく、自動車やバスの台数も居住エリアによって人口密度に伴い多くなります。

これらの乗り物の中で最も騒音を撒き散らしているのがバイクで、その次に旧式の市内バスです。最近は、環境保護の観点から原付バイクだけではなく、電動バイクに乗っている人も偶には見かけますが、まだまだほとんどのバイクがガソリン燃料のマフラー音がうるさいバイクです。

特に、朝夕のラッシュアワーともなると、街中が騒音公害のオンパレードになります。朝の7時前頃からと夕方は4時頃から街の中はざわめき始めて、騒々しい雰囲気に包まれます。このような雰囲気は、日本の閑静な住宅街に住んでいる人には耐え難いものとなることでしょう。

 

自動車のクラクション

皆さんは車を運転していてクラクションを鳴らすことはどのような時や場面でしょうか?

私は日本で車を運転していて、クラクションを鳴らしたことがほとんどありませんでした。よほど周りの車や人に注意を促すような状況でなければクラクションを鳴らすことはないのではないでしょうか。不用意にクラクションを鳴らそうものなら、喧嘩になってしまいますからね。

ところが、台湾では多くの人がクラクションをかなり頻繁に鳴らしています。信号のない交差点を通過する度にクラクションを鳴らして運転している人も多いです。あるいは、前に人が歩いている場面で、その傍を後ろから車で通過する場合にはクラクションを躊躇なく鳴らす人も多いですね。

日本人と台湾人では車やバイクのクラクションの使い方が少し違うようです。私は台湾に来た当初は、台湾人の不用意なクラクション音に、いつもイラッとしていました。(いや、今でも偶にはイラッとします。)

 

救急車のサイレン音

ほぼ毎日、救急車のサイレン音を聞いています。台湾に住むと、特に近隣に大きな病院や消防署があるわけではないのですが、救急車のサイレン音を頻繁に聞くようになります。それだけ、交通事故や救急の事態が多く発生しているということなのでしょう。

台湾に来た当初は、救急車のサイレン音を聞くと受傷をした人や急病の人がいるのかなと切ない気持ちや不安な気持ちを感じることもありましたが、頻繁に救急車のサイレン音を聞いていると、何とも思わなくなるものですね。

 

ごみ収集車の音楽

日本では、ごみ収集所にゴミを出しておけば、自治体がゴミを収集して言ってくれますが、台湾では、ごみ収集はゴミを出す人の責任で、自治体の環境保護局が直接引き取るという形式になっています。そのため、一般的にはごみ収集車が来た時に、自分でゴミ袋を持って行き、直接、ごみ収集車のスタッフに渡さないと引き取ってもらえません。

そのため、台湾では、ごみ収集車は近隣の人にごみ収集車が近づいて来たことを知らせるために、大きな爆音で、ある音楽を鳴らしながら走らせます。その音楽は下のようなものです。

この音楽が鳴っている間は、近隣でごみ収集を受け付けてくれます。暫らくして、ゴミを出す人がいなくなると、走り去ってしまいます。そのため、この音楽を聞くと一目散にゴミ袋を持って、ごみ収集車に突進しなければ間に合わないということにもなります。

台湾に来た当初、この音楽を聞くと、ごみ収集車を止めるために、一目散に自宅を出ていたことがあり、今でもこの音楽を聞くと心がざわめきます。そして、今ではごみ収集車の音楽が大嫌いになりました。

ただし、ごみ収集所が設けられているマンション住まいの方は、、管理会社がゴミの管理もしてくれますので、自分でゴミを出す必要がありません。そのため、今ではごみ収集車の音楽は私にとっては騒音でしかありません。

 

爆竹

中華文化圏では、お祝い事や記念日などには、爆竹を鳴らしてお祝いをする慣習があります。まあ、日本でもお祭りなどでは、大きな音を鳴らして花火を鳴らす慣習がありますので、お祝いや記念日くらいは音を鳴らしても問題ないでしょう。

ところが、何もお祝い事も記念日でもない日でも、爆竹がなっていたりします。週末になって、テンションが上がってしまった若者が、爆竹を鳴らしていたりするようですね。せめて、夜9時ごろまでの話なら我慢できますが、深夜0時にもなって、爆竹がなったりすると、さすがにイラッと来ます。

 

宗教行事のバックグラウンド音

台湾では日本とは宗教に関する考え方が異なり、多くの人にとって日常生活と宗教(活動)が密接に繋がっているようです。そして、台湾には街の至る所に寺廟や寺院などがあり、日本の神社のように年に数回の神事だけに人が集まるというわけではなく、頻繁に宗教行事が行われています。

そして、そのような寺廟などの近くに住んでいると毎週のように爆音で宗教関係の音楽のようなものが鳴り響くことになります。また、トラックの荷台にスピーカーを乗せて、爆音で宗教関係の音楽を鳴らしながら走り回るのも台湾ならではの光景です。

宗教活動の一環とは言え、毎週、爆音でお経のような音楽を鳴らされると…。

▼▽▼よく分からない台湾のお葬式▼▽▼

 

マンション内での生活音

最後に、マンション内でもマンションの周囲を含めて騒音はあります。これはモラルの問題だと思いますが、夜寝静まるような時間でも、どこからか騒音が聞こえてきたりします。

  • 音楽
  • 犬や猫の鳴き声
  • 男女の喧嘩(泣き声)
  • ドアを開け閉めする音
  • 洗濯機の稼動音

男女の喧嘩以外はマンション内では全て禁止されている(自制・自粛する規約)のですが、周囲への配慮が出来ない人が多いのか、騒音と言ってもよいくらいのレベルで音が気になることもあります。

 

まとめ

日本人の視点から、台湾での騒音や気になる音に関して、私の経験を交えて、簡単にまとめてみました。台湾移住当初は、台湾は騒々しい国だという印象が強かったのですが、大分慣れてきました。それでも、今でも不用意な騒音に対してイラッと来ることもありますね。

総じて言えることは、日本人は周囲への配慮を考え、自分の音に関しても厳しく自制する意識が強い方が多く、他人の音に関しても神経質になる傾向が強いのでしょう。

それに対して、台湾人は自分が出している音に関しては周囲に配慮することにあまり気にする人が少ないのと同時に、他人が出している音に関しても寛容な方が多いように感じます。

コメント

  1. しま より:

    台湾に行ったことはありませんが、いつかのんびり旅行したいと思っています。
    このブログ、台湾の事情がよくわかって大変為になっています。
    今後も新しい記事を楽しみにしています。

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      台湾の良いことも悪いことも、あるがままの台湾事情を(私目線で)出来るだけ客観的に情報発信していきます。
      面白いこと、(日本人にとって)珍しいこと、旅行や滞在でためになりそうなことなどの発見があった時には随時更新していきます。
      今後とも当サイトをよろしくお願いします。

  2. 敏度 より:

    何回日本旅行に行ったことありました、たしかに騒音は台湾よりはるかに少ない、日本では住宅区と商業区をはっきり区別することは原因の一つと推測しますが、唯一共通の騒音源は改造バイクや自動車と思います、いろんな都道府県のホテルに泊まった時、暴走したバイクや車の騒音は眠りの大敵、なぜ違法改造の取り締まりはそんなに難しいのか、未だにわかりません…

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      日本のことを良くご存知ですね。日本では住宅地域、商業地域、工業地域・・・、と法律上の規制が厳しいため、居住する場所は比較的静かに保たれています。
      週末の迷惑な暴走族の騒音は日本も台湾も同じですね。

      • 敏度 より:

        区画の違いは身をもって体験しました、台湾の住宅と商業を混じり合っている街はだいたいどこ行っても構いませんが、日本旅行の時ちょとマイナーな観光地を探して住宅街に入り、住民たちや学校の先生から不審者を見るような目で見られた、通報されなかっただけ幸いでした

  3. 飛燕 より:

    マフラーをわざわざ直管マフラーに改造したポンコツスクーターはうるさ過ぎてホントムカつきます。小さいバイクほど煩く吠える。
    さらにデタラメな運転、まるで自殺運転ですね。危険運転をしているという意識無し。
    先日も医学部の学生二人乗りバイクで後ろに乗っていた学生が死にました。サイドミラー、後方確認、ウインカー無し、更に禁止されている車線変更を行い、後方からきたトラックに轢かれ死亡。死んで当然でしょう。交通量が多い状態でこの運転は信じられません。
    台湾人は受験勉強ができるだけで思考能力がないのでしょうか?

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      それぞれの国の交通マナーを知るためには、タクシーに乗ればよく分かります。
      タクシーの運転手は交通違反や事故を起こしたら、明日の飯が食えなくなるかもしれません。そのため、最も交通ルールを守り、慎重に運転をすべき立場の人でしょう。台湾でもアメリカでも、その他の国でもタクシードライバーは乱暴な運転をする人が多いのが実情です。それに対して、日本のタクシードライバーの運転マナーは世界一だと感じます。
      台湾の交通マナーを知るのも台湾のタクシーを何度か乗ったことがある方はよくご存知でしょう。

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