台湾では日常の食生活で、ドライ食材が当たり前のように用いられています。その一つがクコの実です。
クコの実って何だ? と思われる方も多くいることでしょう。
それもそのはず、日本では食材としてあまり用いられることがありませんからね。
クコの実は、ウルフベリーあるいはゴジベリーと呼称されることもあり、クコの木に結実する果物の一種です。
ところが、生のまま食べられることは少なく、乾燥して使用されることがほとんどです。
特に、台湾をはじめ中国や韓国では漢方食材の一つとして多用されます。
中華料理で用いられるクコの実
クコの木から採れる実・葉・根は、中国語では、下記のように部位によって言い方を区別しています。
- クコの果実 : 枸杞子
- クコの葉 : 枸杞葉
- クコの根皮 : 地骨皮
台湾ではクコの実が最もよく食材として用いられますが、葉や根も漢方食材や漢方薬の一つとして使用されます。
特に、クコの実を食材としての利用する場合は、料理、スープ、デザート、飲み物など様々な形で使用されます。
特に、よく使用されてる場面は、鍋料理の食材の一部や中華デザートのトッピング食材の一つとして用いられています。
台湾の鍋料理で、1.5cmくらいの赤いものが鍋の表面に浮いていたら、間違いなくクコの実です。
クコの実は、台湾では昔から、体に良い食材として鍋料理やスープあるいはお粥には、非常によく使用されてきました。
そのため、食品スーパーに行けば、必ず販売されており、調味料と同じような感覚で購入できます。
ただし、一般的な食品スーパーでは、台湾でも原産地は中国産ばかりでした。
また、クコの実は、中華デザートにはなくてはならない存在です。杏仁豆腐のトッピングとして必ず添えられます。
杏仁豆腐の白色とその中心に2粒か3粒のクコの実が彩りよく、白色の中で赤色が良く映えます。
クコの実の栄養成分
クコの実には、豊富な栄養成分が含まれています。健康や美容に良い、主な栄養素は下記の通りです。
- ビタミンB2(リボフラビン)
- ビタミンC
- カルシウム
- カリウム
- 鉄
- 亜鉛
- セレン
- 各種アミノ酸
クコの実の効果効能
- 抗酸化作用、美肌効果、老化防止
- 血行促進、冷え症、むくみ、肩こり
- 血圧の安定、高血圧症
- 鉄分の補給、貧血防止
- 基礎代謝作用、ダイエット効果
- 眼精疲労、眼の病気の予防
クコの実をどのように摂取する?
上述した通り、台湾では鍋やスープの料理で使用することが多い、クコの実ですが、その他の使い方を簡単にご紹介します。
- スナックのようにドライフルーツとして食べる
- お粥やご飯を炊く時に一緒に炊く
- 各種デザート(杏仁豆腐、ヨーグルト、ゼリー など)に添える
- 煮物に食材の一つとして加える
- お茶(紅茶、烏龍茶、緑茶)と一緒に飲用する
- 焼酎などでクコ酒を作って飲む
- 砂糖と一緒に煮てジャムを作って食べる
- サラダの彩としてトッピングする
上記のように、クコの実は様々な料理で用いられる万能食材です。是非、クコの実を食材として利用して、健康への効果を試してみてください。
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