台湾で暮らしている日本人の視点から、台湾での花粉症の有無と台湾旅行で気を付けたいアレルギー症状の対策に関して、台湾現地からレポートします。
台湾で花粉症になる要因はあるかどうか?
日本では2月くらいから4月くらいまで花粉症で悩まされる方が非常に多くいるのではないでしょうか。それでは、台湾では、この春先に花粉症になる方はいるのでしょうか?
この時期の花粉症の原因となっている、最も大きな要因は、スギやヒノキの花粉ですね。台湾の山を見回してみると分かりますが、台湾の山林にはヒノキは生えていますが、スギノキをほとんど見かけません。そのため、スギ花粉による花粉症はないと言ってもよいでしょう。
台湾人が花粉症を発症しないは本当か?
それでは、ヒノキの花粉による花粉症はあるのでしょうか? 私の周りの台湾人に聞いたみたところ、花粉症自体は聞いたことがあり、知っている人が多いです。
ところが、花粉症になったという人を見聞きしたことがありません。つまり、台湾に花粉症が全くないという訳ではないですが、花粉症になる人はほとんどいないようです。
台湾には今のところ花粉症がないと私が言い切っている、もう一つの理由があります。日本では晩冬から春の時期に掛けて恒例となる花粉症対策グッズは台湾ではほとんど見かけません。
もし台湾で花粉症が流行すれば、商魂逞しい台湾人は我先にと日本から花粉症グッズを輸入して一儲けしようとしますが、店頭で花粉症グッズコーナーなどを見かけたことがありません。これが台湾では花粉症が流行していないと言える理由です。
また、花粉症が台湾全土あるいは一部の地域だけでも発症しようものなら、大々的にニュースで取り上げられたり、新聞で報道されまくることになるでしょう。そんな報道も今のところ見かけたことがありません。
花粉症より排気ガス予防のマスク
台湾では花粉症による、くしゃみや鼻水、あるいはそれらが原因だと思われる頭痛やめまいなどの症状はないようです。ところが、台湾は日本と比べると空気が汚れているため、大気汚染による気管支炎の方が警戒されています。
台湾では、ミニバイクから排出される排気ガスはラッシュアワーになると、かなり酷いものになります。そのため、バイクに乗っている人の大部分の方がマスクを着用しています。それ程、バイクから排出される排気ガスの影響が大きいということなのです。
私も台湾に来てから、幾度か咳が止まらなくなるような、一種の喘息のような症状を発症したことがあります。多くの場合は、風邪を引いた時に併発したりするため、風邪の症状かとも思ったのですが、実は風邪が治った後にも咳が止まらなかったりしました。
台湾に来た日本人に花粉症を発症した人はいるか?
日本から来た人に、台湾で花粉症になったことがあるか、を尋ねても、今のところ日本人の方で台湾に来てから花粉症の症状を発症した方はいませんでした。
沖縄でも花粉症とは無縁だと聞いたことがありますが、台湾でも花粉症とは無縁な生活ができます。その代わり、都市部で生活する場合は、排気ガスによる大気汚染に対する対策をしなければならないかもしれません。
2月から4月頃に台湾旅行を予定している方は台湾には花粉症があるのかどうかを気にしている方も多いことでしょう。
台湾では今のところ、スギ花粉による花粉症はないと言ってもよいでしょう。ところが、ヒノキ花粉やブタクサ花粉による花粉症の症状をお持ちの方は注意したほうがよいかもしれません。
また、台湾旅行では花粉症よりも排気ガスによる大気汚染が深刻な問題となっていますので、旅行中の外出時にはそれなりの準備が必要でしょう。
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