雞肉飯とは、鶏肉を裂いたものを白飯の上に乗せて鶏肉から出た煮汁をたっぷりと掛けた丼飯です。日本で言えば、牛丼や豚丼の鶏肉版とでも言ったものです。台湾では、丼飯の中では、魯肉飯(ルーローファン)と並んで人気ランキングではツートップだけあり、台湾のどこへ行っても提供されているお店はあるでしょう。このようなお店は、基本的には、鶏肉飯を売りにした専門店として展開しているチェーン店がほとんどです。
鶏肉飯と言えば、台湾中南部の都市である嘉義が発祥の地だといわれています。その地名にちなんで、「嘉義火雞肉飯」という看板を街中でよく見かけます。一般的に、鶏肉飯の値段は丼の大きさにより、25元(小)か30元(大)程度のところが多いです。(小)の大きさの丼は日本の茶碗程度の大きさで、(大)の丼は日本の小どんぶり程度の大きさです。日本の吉野家の牛丼(大盛)の丼の大きさほどは大きくないため、拍子抜けするかもしれません。大食漢の男性は、鶏肉飯(大)を2杯くらい食べられるかもしれません。
鶏肉飯の丼がそれ程大きくない理由は、これらの専門店では、日本の牛丼などとは違い、惣菜と一緒に食べるためのご飯というポジションのため、ご飯は日本の茶碗程度の量か、それより少し多い程度のご飯になっています。台湾の鶏肉飯店での惣菜は、野菜類、肉類魚類、豆腐や昆布などの惣菜などいろいろなものが並んでいる中から選びます。一皿10元から30元程度ですので、2人で3~4皿程度選べば十分でしょう。是非、台湾にお越しの場合は、雞肉飯を嗜んでみて下さい。それでは、台湾の鶏肉飯の簡単レシピをご紹介します。
雞肉飯(鶏肉丼) の材料
材料
鶏むね肉:大1枚
八角 :1個
生姜 :1片
長ネギ :1/2本
ご飯 :2杯
調味料
ごま油 :大さじ3
砂糖 :大さじ1
塩 :大さじ1
酒 :大さじ2
醤油 :大さじ1
だし :500cc
胡椒 :少々
雞肉飯(鶏肉丼) の作り方
- 長ネギはみじん切りにしておき、ショウガはスライスしておきます。
- 熱した深底フライパンにごま油を引き、八角、生姜、長ネギを加え、香りが立つまで炒めます。
- 調味料(砂糖、塩、酒、醤油、だし、胡椒)を加え、軽く沸騰させ煮汁を作ります
- 鶏むね肉をフライパンに加えて、中火で肉に火を通します。
- 肉の中に火が通ったことを確認して、フライパンに蓋をして5分程度蒸らします。
- 鶏肉を手で裂きながら、ご飯の上に乗せて、ご飯の上から煮汁とかけます。
料理のポイント
本来は、鶏油(鶏皮から出る油)を使いますが、鶏油がないことを想定して、上記の作り方では、ごま油で代用しています。鶏油があれば、それを使ったほうが、コクと香りが出ますので、鶏油を使うことをおすすめします。
台湾では、出来上がりに必ず黄色のたくあんが一つ乗せられて出されます。見た目も日本のたくあんと同じですが味もほぼ同じです。たくあんは、日本から台湾に伝えられたと言われています。
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