<台湾の民族と宗教

台湾の民族と宗教

台湾の民族

台湾の民族構成は、大きく区分すると3つのグループに分けられます。

  1. 原住民:元々台湾に住んでいた人たち
  2. 本省人:17世紀頃に中国大陸の福建省を中心にした地域から渡って来た人たち
  3. 外省人:戦後に中華民国の国民党政府とともに移住してきた人たち

これらの民族がそれぞれのルーツは残っているものの各民族同士の混血も進んでいるため、民族の境界線が薄れつつあります。

特に、原住民は最大多数のアミ族をはじめとした政府が認定している14民族の他にも少数民族が多く存在しています。

さらに、本省人はホーロー系と客家系に分かれます。

各民族の構成は下記の通りとなっています。

  1. 本省人:85%(ホーロー系70%、客家系15%)
  2. 外省人:13%
  3. 原住民:  2%

台湾の宗教

日本人にとって、台湾社会の中で最も複雑で理解しにくい事情は台湾の宗教に関することでしょう。

一般的には、社会の根底に道教が根付いています。そのベースの上に、儒教や仏教の東洋思想が影響を及ぼしています。

オランダやポルトガルが統治していた歴史的背景があるため、キリスト教も社会の中に浸透しています。キリスト教はプロテスタントが主流で、長老派教会の信徒が最も多く見られます。

台湾の仏教は、四台仏教と呼称されるように、世界的にも有名な慈済、仏光山、法豉山、中台禅寺の4つの大きな宗派が知られています。

その他、土地公などの土着信仰や先祖崇拝なども社会に根付いています。一般的には、民族と宗教の関係では、台湾の原住民族は歴史的背景の影響でキリスト教を信仰する傾向にあります。

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