鹹豆漿とは、台湾の伝統的な朝食の一つです。中国語では「鹹」は塩味を表し、「豆漿」は豆乳を表しますので、塩味の豆乳となり、一般的に日本語では塩豆乳スープと呼んでいます。
台湾ではミルクと言えば、牛乳よりも、むしろ豆乳の方が一般的です。豆乳専門店があるくらい台湾では飲み物として豆乳が人気があります。何となく動物性ミルクよりも植物性ミルクの方が体に良さそうですね。ちなみに、台湾では伝統的には牛肉を食べない食習慣もあります。
豆乳に塩味を付けて飲むと聞くと、一つの疑問が湧きますね。日本であれば、牛乳には砂糖を入れて、少し甘くして飲むのが一般的ですが、台湾では塩を入れてスープにして具材を入れて飲むのが伝統料理になっています。
鹹豆漿の味は、一旦嵌ってしまうと病み付きになるような美味しさです。それに、肉料理が多い台湾では珍しく、肉類が使われていないため、何となく身体に良さそうなところも良いですね。
私の感想では、鹹豆漿の味を他の料理で例えるとすれば、茶碗蒸しを限りなくシンプルにして、少し醤油あるいは塩味を強くしたスープというものです。干し大根のコリコリした食感も干しエビの香ばしい香りもGOOD!!
塩豆乳スープ(鹹豆漿)の材料
材料
油條 :3片
ネギ :適量
干し大根:適量
調味料
醤油 :小さじ1/2
酢 :小さじ2
ごま油 :少量
塩豆乳スープ(鹹豆漿)の作り方
- 薬味の葱を刻んでおきます。
- 干し大根を1cm角程度に切っておきます。
- 鍋で豆乳を温め、塩と醤油と酢で味を調え、軽く沸騰させます。
- 丼に油條と干し大根を入れておき、その中に上記の豆乳を注ぎます。
- ごま油をお好みで垂らし、ネギを添えます。
料理のポイント
「油條」は台湾特有の食材のため、日本ではあまり見られない食べ物ですが、一言で言えば、中華風の味が付けてない揚げパンです。
小麦粉(強力粉)で作られた中華風揚げパンです。このまま食べることは少なく、一般的には豆漿に漬けて食べるものです。
日本では豆漿を作る時には、わざわざ油條を作らなくても、食パンをカリカリになるまで、オーブントースターで焼いたもので代用しましょう。あるいは、軽くバターを塗ってから焼けば、更にコクがあり香ばしい香りが引き立ちます。
また、台湾ではサクラエビのような干しエビを軽く炒めたものを、具材として使うことも多いです。豆乳スープにコクが出て、香りが引き立ちます。
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