台湾で日本語教師を目指す看護師さんへの転職相談コンサル

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台湾で日本語教師を目指したいという看護師さんから相談を受けましたので、相談内容と転職相談個別コンサルティング(無料)を公開したいと思います。基本的には、頂いた相談メールの内容と情報に基づいて、現在、大学で日本語教師(非常勤講師)をしている私の主観的な判断によるものですので、どの看護師さんにも当てはまることではないことを、予め断っておきます。

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台湾で日本語教師を目指す看護師さんの属性と目指す方向性

先日、現在は病院で看護師として働いている(近々退職予定の)M子さんという方から、台湾で日本語教師を目指したいというメールで相談を頂きました。メール内容によると、病院での看護師の仕事に追われて、ストレスMAXで消耗しまくっているとの内容でした。その上で、台湾で中国語を学び語学留学をしながら、台湾人で日本語教師を目指したいとの希望でした。

M子さんというと、彼女の素性を勘違いする方がいるかもしれませんので、仮にMさんとしましょう。メールによると、Mさんの属性は下記の通りでした。属性が詳細に分かると、相談にも乗りやすいですね。

看護師経験:6年間程度
年齢   :不明(推測:20代後半)
学歴   :大学院卒(通信制大学院)
転職回数 :1回
英語力  :日常会話程度
中国語力 :ゼロ

上記の情報から分かることは、(たぶん)大学で看護系学部を卒業した後、6年間看護師として働きながら、社会人として働きながら通信制大学院に通学して修士の学位を取得したものと思われます。大学院の専攻は記載がなかったため、分かりませんが、看護師という仕事から判断すると、看護関連だと思われます。

私の推測ですが、放送大学などでは大学だけではなく大学院も働きながら学位の取得が出来ますので、そのような形で勉学に励んだのでしょう。詳しくは下記をご覧ください。(無料で資料請求も出来ますよ)
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海外では、どのような形でも学歴として学士ではなく、修士の学位があるのとないのでは雲泥の差があります。例えば、大学教員として日本語を教える場合は修士の学位が応募の際の最低限の要件になります。

外国語で日常会話程度でも英語が出来るのはプラスですが、台湾で日本語教師を目指す場合に中国語力がゼロというのは少し問題があります。日本語を教える方法は、日本語だけで日本語を教える直接法と、中国語や英語などの媒介語を使用して教える間接法がありますが、一般的に直接法での外国語教授は経験が豊富な方でなければ難しいと思います。そのため、台湾で日本語を教える場合は、少しだけでも中国語を話せないと苦労します。

 

看護師さんが日本語教師に転身!?私の転職相談コンサル結果は?

相談者さんに関する上記の相談内容と属性に関する内容に基づいて、私がMさんであれば、どのように行動するかを考えてみたいと思います。まず、重要な点は、Mさんは看護師という仕事に嫌気が差しているわけではなく、海外で日本語教師をするという仕事に憧れているとも思われます。また、病院という職場環境あるいは人間関係にストレスを感じているのかもしれません。

メール内容からは判断できませんが、Mさんも自分自身が何にストレスを感じて消耗しているのか分かっていないのかもしれません。このような時には、少し時間を掛けて冷静になり、どこに問題があるのか、何にストレスを感じているのかを、一歩身を引いて考えた方がよいでしょう。

雇用保険の手続きと転職サイトの登録

雇用保険という点から考えると、退職後は建前上でも就職活動をしていれば、3ヶ月間の待機期間後に90日間分の失業保険の受給ができます。退職後は、この手続きを済ませておくべきでしょう。

それと並行しながら、再就職の活動実績を作る意味でも、転職サイトに登録しておけば、思わぬ仕事を紹介していただけるかもしれませんし、少し時間を置いて冷静になれば、看護師の仕事への意欲が戻ってくるかもしれません。まずは、無料登録でき、転職相談も出来る看護のお仕事に登録しておきましょう。



6ヶ月間は学習期間と自己診断期間

また、学習意欲が高い方のように見受けられますので、学びたい時に学習をするのは良いことだと思います。上記のように、待機期間3ヶ月間と失業保険給付期間3ヶ月間の合計6ヶ月間は猶予期間として、日本で看護師として再就職するのか、あるいは台湾で語学を学びながら日本語教師を目指すのか、をよく検討したらよいかと思います。

それと並行しながら、この6ヶ月間は日本で中国語を学習する期間とすれば丁度よいと思います。将来的に台湾で中国語を学習する場合は、中国語表記は繁体字になりますので、まずは下記のテキストから学習を始めることをおすすめします。

また、失業中は職業訓練コースを無料で受講することが出来ますので、中国語コースはないかもしれませんが、居住地域によっては求職者支援訓練で日本語教師養成講座を受講することができるようですのでチャレンジしても良いでしょう。(ただし倍率が高いらしい)

 

中国語ゼロ&日本語教師経験ゼロでも望みはあるか?

外国語学習のアドバイスとして、もう何度もこのブログでも言っていますが、中国語をはじめとした外国語を習得するために語学留学をする場合、基本的な文法や単語の習得は予め日本で学習しておいた方が、海外の語学学校で学習し始める時には外国語の習得スピードが上がりやすくなります。

そのため、Mさんのようなケースでは、退職後の6ヶ月間は死に物狂いで中国語を学習すれば、台湾での語学学習が効率よく進み、一石二鳥でしょう。台湾で6ヶ月か1年間程度、語学学校に通学して、一生懸命学習すれば、日本語を教えるために必要な最低限の中国語は習得できるでしょう。

また、Mさんの場合は、既に修士の学位を習得していますので、もし機会があれば、台湾での大学で日本語教師として、非常勤講師の募集案件に応募できる可能性があります。ところが、安易に考えることは禁物で、実際には台湾の大学で非常勤講師の職を得るには学歴などは最低要件で、経験や人脈などのそれ以外の要素が重要になります。民間の日本語学校であれば、高い給料は望めませんが日本語教師の仕事は得やすいでしょう。

 

看護師が日本語教師に転身する最大のメリットとは?

今後、このような全くの異業種に転職するような方は増加しておくものと思います。例えば、看護師が日本語教師に転職する場合のメリットについて考えてみましょう。

現在、看護師が日本語教師に転職する方はほとんどいないか、かなり少ないと思われます。つまり、看護師の知識やスキルを持っている方で、尚且つ日本語を教える知識や能力を持っている方は非常に少ないということになります。その一方で、看護師や介護士をインドネシア、フィリピン、ベトナムから看護師や介護福祉士を受け入れる時代の流れが出来ています。

そのため、看護師や介護福祉士の専門的な知識を持った日本語教師の需要が高まっています。特に、このような東南アジアの国で日本語を教えられる日本語教師が求められているのが現実です。今後は、看護師などの専門分野の知識を持っている方で日本語を教えるスキルも持ち合わせている方の未来は明るいでしょう。是非、強い意志と努力を惜しまない気概のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

未経験から日本語教師を目指す方へ >>> 日本語教師になる方法

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