ベトナムの日本語教師の給料(月給)はいくら?募集案件をもとに調査

ベトナムでの日本語教師の給料 仕事・就職

ベトナムでの日本人の日本語教師の給料は月給ベースでいくらくらいなのか?

このような疑問を持たれた方へ、実際のベトナムでの日本語教師の募集案件をもとに調査しました。

その結果を集計し分析することで、ベトナムでの日本人の日本語教師の給料を算出してみました。

今回の調査で、ベトナムで日本語教師の需要が高まっている背景も見えてきましたので、ベトナムでの日本語教師の最近の動向についても詳しく解説します。

 

 

ベトナムでの日本人の日本語教師の給料(月給)

ベトナムでの日本人の日本語教師の給料の調査結果

募集機関名勤務地月給日本円換算備考
T人材開発株式会社ホーチミン4000万VND200,000
N日本語センターハノイ1,400ドル154,000民間学校
一般財団法人N協会ヴィン
ホーチミン
ハノイ
15万円150,000大学
N大学日本法教育研究Cハノイ15万円相当150,000大学
Aアカデミー教務部ハノイ145000円145,000EPA
T国際人材協力訓練Cハノイ1300usd143,000技能実習生
OSV Co.,Ltdハノイ1,300USD143,000
株式会社Bベトナムハノイ1200USD132,000
K投資貿易S有限会社ハノイ近郊
バクニン省
1200ドル132,000技能実習生
P株式会社ハノイ1000ドル110,000
M日本語教育センターハノイ1,000USD110,000技能実習生
L人材開発株式会社ハノイ950ドル以上104,500技能実習生
E Educational Centerビンズン省900USD99,000
Y日本語学校ハノイUSD$80088,000
S外国語センターハノイUSD$80088,000
T人材開発貿易サービスハノイUS$80088,000技能実習生
DMハノイ1600万VND80,000
株式会社Rコミュニティハノイ
ホーチミン
650USD71,500
S日本語学校ホーチミン1,310万ドン66,000民間学校

ベトナムでの日本人の日本語教師の給料の特徴

上記の通り、ベトナムでの日本人の日本語教師の給料の平均は下記の通りでした。

  1. 月給の平均金額:118,632円
  2. 月給の中央値  :110,000円
  3. 月給のレンジ  :60,000円~200,000円

ベトナムの通貨はベトナムドン(VND)ですが、給料の単位は日本円、米国ドル、ベトナムドンでの表記がされていました。ただし、現地での支払い通貨はほとんどの案件でベトナムドンという但し書きがありました。

2108年時点でのベトナムドンの為替レートは208VND/円程度でしたので、上記の日本円換算レートは200VND/円で計算しています。

また、米国ドルで記載してあるケースもありましたが、この場合は日本円に換算する際に110円/ドルで計算しています。

上記の金額は各募集案件とも最低保障金額を抽出しています。つまり、例えば、実際には1,200USD~2,000USDという待遇であったとしても、最低限保障される月給である1,200USDと記載しています。

 

ベトナムでの日本語教師の給料体系

典型的な給料と待遇に関する条件

  • 給与形態: 月給制(研修期間は別途)
  • ボーナス: 年一回あり
  • 渡航費 : 年1回(更新時もしくは満了時支給)
  • その他 :海外旅行保険(会社負担)
  • 住居  : 学校敷地内1R無料提供(光熱費・通信費・飲料水会社負担)
  • 住居設備: シャワー、トイレ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、ベッド
  • ビザ取得費用:会社負担

 

ベトナムでの日本語教師の契約形態

典型的な勤務に関する条件

  • 勤務地 :ハノイ
  • 雇用期間:1年間(更新あり)
  • 勤務日 :月~金、隔週土曜日
  • 休日  :隔週土曜日、日曜日、ベトナム祝日
  • 勤務時間:8:00~17:00(内休憩1時間)
  • コマ数 :6~8コマ(1コマ:45/50分)

上表で部分的に記載がある通り、技能実習生のための日本語教育機関での仕事が多くなっています。あるいは、日本とベトナムのEPA(経済連携協定)に基づく、看護師や介護士への日本語教育の仕事などです。その他には、現地の日系企業での日本語教育や民間学校での仕事になります。

募集案件を調べた結果、見えてきたことは、技能実習として日本への渡航を目指しているベトナム人やEPA関連で現地の看護師や介護士への日本語教師の仕事が増えていることです。今後、日本政府が更に海外からの労働力移転を促進すれば、このような仕事も増加することでしょう。

契約形態別の待遇に関しては、現地の日系企業への派遣などで企業での仕事の場合は給料は比較的高く設定されているようです。次に、技能実習生への日本語教育の仕事、民間の日本語学校という順に待遇は下がる傾向があります。

契約期間は基本的には1年間のケースが多く、毎年、契約更新をするという契約形態になっています。勤務日は月曜日~金曜日、土曜日は隔週で勤務になる場合と毎週土曜日午前中のみ勤務になる場合がほとんどです。

勤務時間は勤務日は8時間ら17時までの勤務で、その内、1時間の休憩を挟む形態になります。担当する授業時間は1コマ45分~50分の場合は6コマ~8コマを担当し、1コマ90分の場合は3コマ~4コマを担当することになります。

典型的な応募資格と条件

  • 年齢:不問
  • 性別:不問
  • 学歴:大学卒業(経験による)
  • 資格:下記参照
    ①日本語教師養成講座420時間修了
    ②日本語教育能力試験合格
    ③大学で日本語教育を専攻または副専攻で履修
  • その他の応募に関する条件
    ①1年以上勤務可能な方
    ②積極的に取り組める方
    ③ベトナムで生活ができる方
    ④健康で明るい方
    ⑤ベトナム語を学習する意欲がある方

 

まとめ

ベトナムでの日本人の日本語教師の給料について、月給の平均金額を中心に、勤務形態、契約形態も併せて解説しました。

月収が10万円程度とは、あまりにも収入が低すぎる!と考える方もいることでしょう。ところが、日本とベトナムのGDPや物価の違いを勘案すると必ずしもそうではないことが分かります。

ベトナムでのベトナム人の平均月収は300USD以下です。また、月収500USDで裕福な生活ができ、1,000USD以上で富裕層と考えられています。

このような側面を考慮すると、ベトナムで10万円以上の給料で日本語教師をするのは、それ程低い待遇ではないことが見えてきます。

海外で日本語教師を目指してみたいという方は、ベトナムでの日本語教師の生活も選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。みなさんの明るい未来があることを祈念します。

 

関連記事:台湾での日本語教師の給料(月給・時給)|募集案件情報を基に調査

関連記事:中国での大学教員(日本語教師)の給料(月収)はいくらか?応募条件は?

タイトルとURLをコピーしました