日本人の視点から見た台湾の学生の特徴についてレポートします。
台湾で大学教員として日本語教師をすることになり、6週目が終わりました。
日本語教育に関してではなく、台湾人の学生の特徴に注目して、今まで授業の中で感じたことをまとめてみます。私が日々学生と接していて感じたことは以下の5つの特徴です。
- 素朴
- 気さく
- 礼儀正しい(意外と)
- 自己主張する
- 授業態度が緩い
1.素朴な性格の学生が多い
日本では女子大生にもなれば、多くの学生が化粧をしているでしょうが、台湾ではそうでもないです。
台湾の女子大学生は、化粧をしていない女のこの方が多いようです。
そのような外見的な印象なのか、自分が年を取ったせいなのか、台湾の大学生は女子も男子も高校生のような雰囲気さえ感じます。
台湾の男子学生も、少しはおしゃれな髪型をしている学生もいますが、日本人の学生と比べたら、外見には余り樹を使っていない学生が多いです。
台湾では、外見に気を使っていないのは、男子学生も女子学生も同じようです。
まあ、学生に限らず台湾の方のメガネ率が非常に高いのは、外見に拘らない象徴のようにも感じます。
2.教師に対して気さくな学生が多い
日本の大学では、大学の教員に対して気さくに声を掛けてくる学生はそれほど多くないのではないでしょうか?
私が担当している台湾の学生が特別なだけかもしれませんが、大学内でばったり顔を合わせたりした場合は、多くの学生が気さくに「老師!」と声を掛けてきます。
大学外でも、たまたまコンビニやファストフードで鉢合わせになった学生も、にっこり笑って気さくに声を掛けてきます。
こちらは、100人以上の学生を担当しているので、まだほとんどの学生の名前どころか顔さえ覚えていませんので、突然声を掛けられると誰かなと思ってビックリしてしまいます。
台湾の学生に限ったことではないですが、台湾の方は気さくに声を掛けてくる方が多いように感じます。
教師と学生の心理的な距離が近くなると教える時も肩肘張らずにはなすことが出来るので、精神的には非常に楽になります。
3.意外と礼儀正しい
まだ、18歳か19歳の若者ですが、教師に対する態度は日本の学生よりも礼儀正しいと思います。
私は学生と接する時には出来るだけ壁を作らず、対等な形で話をするように心がけているのですが、私が出会った台湾人の学生のほとんどは、教師である私を上に見ようとします。
中国語には日本語ほど敬語は存在しませんが、敬語の種類で言えば「謙譲」と言う言葉がピッタリとフィットします。
つまり、自分(学生)を下にして、相手(教師)を上の存在に仕立て上げる、と言う行動をとろうとします。
このような学生の態度は、日本人の学生にもあるかもしれませんが、台湾人の学生は教師や年上の方を非常に大切に扱うように感じます。
このような考え方は、中華文化圏特有の儒教思想が背景にあるからなのかなとも感じます。
4.台湾人の学生は自己主張をしっかりします
日本人の学生は、大学の教師に対して、自分の意見をはっきりと伝えることはあまり少ないように思っていたのですが、台湾人の学生は、以外にも教師を尊びながらも自分の意見をぶつけてきます。
先日、試験問題を考えていたのですが、少し難しいかなというような問題を試験で出題することを学生に伝えると、そんな難しい問題は駄目だ、と真顔で言われてしまいました。
あるいは、授業中は切るのいいところで質問の有無を学生に問いかけるのですが、分からない場合は全く分からないとストレートに伝えてきます。
このような点は、日本人の学生よりも台湾人の学生の方が、自分の立場や自分の意見をハッキリと相手に伝えると言う意味で大きく異なることでしょう。
5.授業態度は非常に緩い
まだ、自分が受け持ったクラスでルールを作って縛りのない状態で授業を進めているためなのか、授業中には以下のような行動が日本人の私からは印象的です。
- 授業中に食事をする
- 平気で居眠りする(一番前の席でも)
- 授業中にスマホをいじっている
- 理由は分からないが冗談を言って笑っている
- 軽く冗談をかますと受けてくれる
大学は教育の最高学府というような厳しく硬い印象ではなく、台湾の学生は授業中でも緩い雰囲気を醸し出しています。
以上、台湾の大学で教員一ヶ月足らずの新米日本語教師が感じた台湾人学生の特徴5つをまとめてみました。
未経験から日本語教師を目指す方へ >>> 日本語教師になる方法