台湾の経済成長
台湾の経済成長率は近年では年率2.0%~3.0%の水準で推移しています。
台湾経済を牽引している主力産業は、半導体を主力とするIT関連部品の生産で、パソコンの基盤(マザーボード)や液晶ディスプレイなどで、生産量は世界でトップのシェアを占めています。
最近では、鴻海精密工業がシャープを買収したことが話題になりました。半導体製造、電気機器の受託生産、電子機器の製造・販売などのハイテク分野産業が台湾の経済を牽引しています。
台湾と中国の経済連携
中国との実質的な自由貿易協定(FTA)に相当するECFA(両岸経済協力枠組協議)が2010年9月に発効して以来、中国との経済交流は増加し続けてきました。
このように、台湾企業が生産拠点を中国へ移転させ、中国との経済協力により台湾の経済界全体を牽引してきました。
ところが、2016年に台湾では国民党から民進党への政権交代が実現して以降、両岸関係に溝が出来始め、外交関係がギクシャクし始めています。
このような中、台湾の経済にも少なからず影響が及ぶのではないかと、心配する声が出始めています。