酸辣湯(サンラータン)とは、中華料理のスープの一つで、元々は四川料理や湖南料理として提供されるのが有名ですが、台湾でも日常的に食されています。酢の酸味と胡椒などの辛味と風味に特徴があります。
スープとは言え、台湾で食されているスープの中でも、特に具材が多いスープになりますので、お腹が空いている時には、おすすめです。また、酸辣湯に素麺などの細麺を入れれば、簡単に酸辣湯麺が出来上がります。
実は、台湾料理のスープは、ご飯と一緒に食べることがないため、日本人にとっては味が薄すぎると感じます。それに対して、酸辣湯は味もシッカリしており、むしろ刺激的な味付けで、ご飯と一緒に食べても、具材が多いスープですので、おかずの一品としてもよいでしょう。また、酸辣湯の種類は多く、作られる地域により、全く味が異なります。今回は、台湾で日常的に食されている酸辣湯の作り方を台湾現地からレポートします。
酸辣湯の材料(3~4人分)
材料
豚肉(薄切り):150g
乾燥キクラゲ :4個
人参 :50g
タケノコ :50g
エノキタケ :1束
豆腐 :1/2丁
卵 :2個
ネギ :1/2本
生姜 :1片
調味料
酢 :大さじ3
酒 :大さじ1
醤油 :大さじ1
塩 :小さじ1
片栗粉 :大さじ3
水 :800cc
胡椒 :適量
ごま油・ラー油:適量
酸辣湯の作り方
- 乾燥キクラゲを水で戻しておく。
- 材料(豚肉、キクラゲ、人参、タケノコ、生姜)を千切りにしておく。
- 豆腐を1.5cm角程度に切り、エノキタケは4cm程度にざく切りにして、ネギをみじん切りにしておく。
- 鍋に800ccの水を沸騰させ、材料(豚肉、キクラゲ、人参、タケノコ、生姜、エノキタケ、ネギ)を入れ、一煮立ちさせる。
- 酒を加え、醤油と塩で味を調え、水溶き片栗粉を加え、とろみをつける。
- 溶いた卵を回し入れて、火を止め、軽くかき回す。
- 最後に、酢と胡椒を加える。お好みにより、ごま油を数滴掛ける。
ポイント
乾燥キクラゲがない場合は、干し椎茸などで代用してもよいでしょう。
豚肉に臭みがある時には、湯通ししておくと、臭いが緩和されます。
スープにコクを出したい場合は、中華だしの素(鶏がらスープ)を適量加えてもよいでしょう。
ごま油やラー油はなくても問題ありませんが、数滴加えると、香りや風味が増します。また、出来上がりには、好みにより香菜やネギの薬味を添えると彩りもよくなります。
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