先月まで2ヵ月半程度の間、台湾で日本語教師養成講座を受講していました。
このコースを受講した目的は、台湾の某大学で日本語を教えることが予定されていたからです。
今まで日本語教育に携わったことがないのに、いきなり大学生に日本語を教えるということはあまりにも無謀なため、台湾で開講されている講座を探した結果、タイミング的に1つのコースを見つけられました。
そもそも日本では日本語教育養成講座420時間コースというものが多くの民間学校で開催されています。
このようなコースは、概ね受講期間は6ヶ月間くらいで、受講費用は50万円くらいです。
ところが、台湾には日本語教師養成講座は数えるくらいしかありません。
その理由は、日本語教師になるためにはこのような講座を受講しなくても日本語を教える実力さえあれば誰でもなることが出来るからです。
それでも、このような日本語教師になるための講座を受講する最大の理由は、日本語教師として働くための最低限の知識と経験を実践できるからでしょう。
以下に今までの受講記録のブログ記事を列挙しておきます。
台湾在住日本人が台湾で日本語教師養成コースを受講した結果(3週目)
私が台湾で受講した日本語教師養成講座は、たった2ヶ月半程度で完結してしまうくらいコンパクトな講座だったため、内容的には薄い印象を受けましたが、最も役立ったことは模擬授業を実践したり、クラスメートの模擬授業を観察できたことです。
自分が模擬授業をした後には、反省点が多く、その反省点から今後どうしたらよいかを考えるきっかけになり、クラスメートの模擬授業を観察することで、良い点を見つけられ、他の受講者の方から刺激を受けて、より上手な教え方を吸収できました。
このように、日本語を教えることに必要な要素は知識の吸収ではなく、実践の中で反省を繰り返し見につけられるものなのだということを強く実感しました。
台湾で受講した日本語教師養成講座の最終回は、講座担当教員の方たちの前でクラスメートを仮想生徒として模擬授業を実践することでした。
現役の日本語教師でもあり、今まで講座を担当してきた先生たちの前で、模擬授業をすることは緊張するものですが、ここは練習と考えて、失敗覚悟で授業をしました。
この模擬授業には制限時間があるのですが、制限時間内に終えられて一安心でした。
その後、あるクラスメートからすごく良かったよと声を掛けてもらったことは、社交辞令だったとしても印象的であり、非常に励みになりました。
そして、今、台湾の大学で日本語を教える仕事をする原動力になっています。
最後に、この講座を全ての課題をこなして受講を修了すると修了証書を貰えます。
この修了証書が台湾でどれだけの効力があるかは分かりませんが、日本語を教える上で実践的な練習が出来たことは確かです。
未経験から日本語教師を目指す方へ >>> 日本語教師になる方法