台湾で日本語教育のための日本語教師養成コースを受講してみた

台湾で日本語教師を目指すための日本語教師養成コースを受講した話です。日本語を教えたことがないのに日本語を教えることになるかもしれないため、日本語教授法を習得するために台湾で日本語教師養成コースを受講することになりました。

日本では日本語教師養成コースは多く開講されていますが、台湾であまりそのようなコースは見当たりません。一方、台湾では英語教師養成コースとか中国語教師養成コースなるものは結構多く開講されているようです。

 

台湾でも日本語教師養成講座があり日本人も受講可能

そもそも、日本語教師養成コースは日本語教育に関心があり、将来、日本語教師を目指している人が受講するコースです。日本では420時間日本語教師養成コースなるものが民間学校を中心に開講されています。台湾では日本とは違って、そのようなコースがないようなので、知り合いなどからの情報を集め、ようやく似たようなコースを見つけました。

2ヶ月ほどのコースで完結するのですが、台湾でこのようなコースに受講者が集まるのかなと思いながらも受講することにした訳です。このようなコースを受講するのは、若い女性ばかりだろうという期待(笑)をしながら申し込みをしてみました。申込みにあたり、申込み資格なるものがありました。

  • 台湾の大学の日本語関連学部(学科)卒業者
  • 日本語能力検定1級
  • 日本の大学卒業者または専門学校卒業者

私も日本の大学を卒業しているので申込みの資格があることを確認してから申し込みをしました。受講料の決済方法がよく分からなかったのでクレジットカードで支払い手続きをしました。

 

日本語教師養成班の講師と受講生はどのような人たち?

そして、先日、その養成コースを受講してきました。授業開始の30分くらい前に教室に到着したのですが、教室には誰一人としていませんでした(笑)。まさか、受講生1人じゃないよな、と思いながら教室で待つこと10分ほど。可愛らしい女性が1人教室に入ってきたと思ったら、次々と受講生が集まってきて、あまり広くない教室が受講生で埋まっていきました。そして、受講生はなんと15人くらいのようで、想定外に受講生は多いようです。

台湾で開講されるこのような養成コースの受講者がどのような人で、授業を進める講師がどのような人で、このようなコースではどの言語でクラス運営されるのが、授業が始まるまで分からなかったのですが・・・。美人講師が日本語のあいさつで授業を始めたかと思うと、挨拶だけが日本語で、その後はずっと中国語で授業が進められました。そして、自己紹介などをする中で日本人受講者は私1人だけだということが分かりました。

この時点で、厳しいアウェーの戦いを強いられると直感的に思いましたが、日本人が一人だけだったせいか、他の台湾人の受講生は1人で受講する日本人を哀れに思ったのか、みんな優しく日本人受講生に関心を持って話しかけてくれました。台湾人の受講者はみんな、日本語教師を目指しているだけあって、日本語が本当にお上手です。この時点で、ホームでの戦いだと確信しました。

 

多くの台湾人受講生のバックグラウンドは、台湾の大学で日本語学科卒業か日本の大学(院)に留学したことがある方たちです。クラスメイトの男女比は、思いがけず男性が多くて、50:50位の比率です。一般的には、受講生は圧倒的に女性の方が多いのですが、今回は特別に男性の受講生が多かったようです。

それにしても、台湾で日本人が日本語教師になるためのコースを受講していて、しかもその受講生が男性とは、かなり稀なケースなのでしょう。しかも、日本人が台湾人ばかりの受講生の中で、台湾人の講師から中国語で日本語教育について学ぶという状況は、客観的に考えるとかなり可笑しな光景ですねw

 

中国語が聞き取れなくても大丈夫?講師には日本人もいる

午後からの授業は、日本人の講師でした。やはり、日本人の講師は日本語で授業が進められました。午前中の台湾人の講師は話し方も早口で、訛りのない中国語を話していたけれど、やはり私にとっては中国語での講義はかなり辛いものがありました。中国語での講義が1時間くらい経って、こちらの集中力が切れてきた時には、もう何を話しているのが全く分からなくなって眠くなりました。

それに比べて、日本人講師の話は随所にオチやツッコミが上手だったためか、いや日本語で気軽に受講できるためになかなか面白く受講することができました。このような講義が毎週行われますので、気が付いたことがあれば、今後もこのブログでお伝えしていきます。

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