台湾で日本語教師養成講座を受講している日本人(6~9週目)

台湾での日本語教師養成講座コース受講についての紹介と体験談です。

この講座を受講し始めて約2ヶ月が過ぎました。

毎週1日お昼休みを挟んで朝から夕方まで受講します。

この講座を受けている受講生は10数名いるのですが、日本人は1名だけでほかの受講生は台湾人です。

この講座を担当している先生方は、日本人と台湾人の複数の現役日本語教師ばかりです。

そのため、日本語教育の現場で起こっていることを直接ご指導いただけるため、非常に受講していてためになります。

受講期間は2ヶ月程度ですので、3ヶ月間のノービザで台湾に入国しても受講することが出来ます。

台湾に語学留学をするだけではなく、将来日本語教師を目指している方は台湾で中国語の語学研修と平行しながら、このような講座を台湾で受講するのもありだと思います。

日本でこのような講座を受講すると受講費用は数十万円かかりますが、台湾で開講されている今回受けている講座の受講料金は5万円程度です。

そして、受講期間は2ヶ月程度ですが、総受講時間数は60時間弱で、かなり中身の濃い内容になっています。

この講座で最も重視している部分は日本語教育の現場で起きていることを体感するための模擬授業でしょう。

その模擬授業を通して、実際に教壇に立ったときに必要となる心構えや教師としての準備、教案の作り方、学生とのコミュニケーション、授業の進め方などを学ぶことになります。

あと1週間で今回受講している日本語教師養成講座は終わりますが、この2ヶ月間で最も印象的なことは日本語を教えることについての「慣れ」です。

日本語を教えたことがない人が、いきなり外国人に日本語を教えることは、かなり心理的負担が大きいと思います。

そこで、模擬授業を通して、日本人が日本語を外国人に教えることが、いかに難しいかを体感できただけでもこの講座を受講してよかったと思います。

この講座を受講して感じたことは、日本人が日本語を教える時に最も必要とされるのは上級レベル学習者のクラスだろうと思います。

一方、入門レベルや初級レベルで日本人が教えることについて、学習者の視点から文法や日本語表現の難しさを理解できない日本人教師よりも台湾人教師が教えることの方がよりスムーズに学習者に教えられるだろうと思います。

日本人であるだけでは日本語を教えることが出来ない、日本語を知っているだけでは日本語を教えることが出来ない、台湾で日本語教師養成講座を受講してまもなく修了しますが、そんなことを強く実感しています。

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