台湾在住日本人が台湾で日本語教師養成コースを受講した結果(3週目)

台湾で日本語教師養成コースを受講する理由についてです。

今回、日本語教師養成班の3週目の受講をしてきました。

さすがに、先回までは課題もなくのんびりした雰囲気で受講していましたが、今回から受講生が順番に模擬授業をする課題があったり宿題を出されたりしていたため、少しずつ受講するためのハードルが上がりつつあります。

しかも、日本語教師は日本語だけ知っていればできるものではないということを暗示するようなテーマを与えられたり、日本語クラスのクラスマネジメントは難しいということを考えさせたりと、日本語以外の点に焦点が当てられています。

それもそのはず、このコースの受講生は自分以外台湾人で、そのほとんどの方が日本に留学していたか、または台湾の日本語学科卒業の方ばかりであるため、改めて日本語の文法を1つ1つ説明するというような講座ではないです。

むしろ、日本語教師としてクラス運営をどのように進めて、学生の学ぶ力をどのように引き出すかということに焦点が当てられた授業を受けています。

今回受講した授業をビジネスの場面で考えてみたいと思います。

会社の会議に置き換えると、その会議に出席した社員を同じ方向に向かせて、参加した社員一人一人に注意を払って、各社員の意見を満遍なく吸い上げて、最終的にその会議の中で結論を導き出すプロセスに似ているなと思いました。

例えば、会議の時間切れや結論が出ないため次回への検討事項という先延ばしが効かない会議運営の方法を学んでいるのかと錯覚するような受講内容でした。

やはり、模擬的な実践ではありますが、実際の日本語クラスの運営を短い時間でも経験すると多くのことを学ぶことができます。

クラスメイトが行っている模擬授業を日本語クラスの1受講生として受けて、クラス運営の難しさを実感しました。

日本語教師は、非常にセンシティブな感覚を持っていないと務まらないのかなと思います。

例えば、板書した文字が見えるか見えないか、プリントを配るタイミング、話すスピード、授業時間の管理など多くのことに注意を払って授業を進めなければなりません。

本当に日本語教師は大変そうですが、一度その技術を身に付けてしまえば、その後は何度も負担になることはないでしょう。

また、このような技術を身に付けられれば、日本語教育分野以外の場面でも、応用が利くのではないかと思います。

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