台湾の大学で日本語教育に携わることになるかもしれないという話です。日本人が台湾で最も働きやすい職種は日本料理職人か日本語教師とよく言われます。そんな中、私にも台湾で日本語を教えるチャンス(いや地雷w)がきました。
日本語教師になることになった切っ掛け
もう1年以上前に、某大学の日本語学科の先生から非常勤講師というポストですが、大学で日本語を教えられるかどうか、というお誘いを受けました。
もし、大学で日本語を教えたいという意欲があれば、履歴書をはじめとした必要書類は送ってくださいとのことでした。
私は日本でも台湾でも日本語を教えた経験がないのですが、大丈夫なのでしょうか?と思ったのですが、その時は募集に関する条件に辛うじて当てはまっているようでしたので履歴書など必要書類を送っておきました。
台湾の大学で日本語教師になるための条件
台湾の大学で日本語教師として働くための条件とは、下記のようなものだったと記憶しています。
- 大学院の修士以上の学位
- 上記学位は日本語教育、言語学、日本文学など日本に関するものが望ましい
- 上記学位以外の場合は何らかの社会経験(日本語教師としての経験があれば尚可)
私は日本語教育に関する修士の学位を取得していないため、ダメだろうと思っていましたが、案の定ダメでした。その後に、正式に不採用の通知を郵送で受けました(笑)。
台湾で大学の教員になるチャンスが再来
それから、1年以上経過した先日、ひょんなことから、先述の先生に連絡をしたら、再度、大学で日本語を教える機会を紹介してもらいました。
電話では詳しいことは分かり難いため、直接お会いしてから話を聞かせてもらいたいと伝えたところ、翌日、大学に来るようにとのことでした。
翌日、大学の先生を訪ねると、別の学科の主任の先生と私の3人での打合せが始まり、履歴書などを渡しただけで、教えることになるであろう学科の先生とは直接話をすることもなく、その打合せは終わりました。
そして、その後・・・
このテキスト内容に従って、シラバスとカリキュラムを書いてきて下さいと言われたのです。
まだ、教えられるかどうかも検討していないのに・・・学科の審査があるけれど教えることになるだろうからという配慮で、概ねその場で決まったようです。この時点では、常勤講師か非常勤講師かは決まっていなかったけれど、後日電話で非常勤講師として働いてもらいますとのことでした。
台湾で日本語教師として勤続するための心構え
一般的には、日本語教師の方は台湾で生活をしていこうと思ったら、お給料の面でかなり厳しい条件だと言われています。
民間の補習班のような教育機関で日本語教師として働く場合は、経験にもよるでしょうが時給300元位からが一般的なようです。
≫≫ 台湾での日本語教師の給料(月給・時給)|募集案件情報を基に調査
ところが、この時給には授業準備に掛かる時間は時給に反映されないため、授業準備に掛かる時間を反映すると時給は、更に低くなります。
そんな訳で、台湾で日本語を教えることに情熱があるか、日本語を教えることが大好きか、日本語を教えるという経験を積むなどの強い動機がないと、長続きはしないと思います。お給料は低く、その一方で、お仕事は少しばかりハードかもしれません。
今後は台湾で日本語教師として大学の教壇に!?
経験を積んで次のステップに繋げて行くという意味では、今回良いお話を頂いたと思います。とはいっても、実はまだ口頭&メールのやり取りで、概ね教えることになるだろうとまでしか決まっていないので、どうなることやら・・・。
そんなあいまいな中、上記のテキストを使って大学生に日本語を教えるための準備だけは進めて行かなければいけなくなりました。
このテキストは日本語教育では最も有名なテキストのようですが、初っ端からミラーさんやサントスさんなどのカタカナ名全快で漢字文化圏の台湾人用には作成されていないのですね。
日本語を教えた経験がないのに台湾の大学で日本語を教えることになるかもしれないという奇想天外な展開です。今後どんな展開になるのでしょうか・・・?