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台湾暮らしの第一歩・住居選び
台湾で生活する上で、最も最初にする必要があることは住居選びです。
台湾と日本では、気候、風土、習慣などが異なるため、日本と同じ条件の物件を探すのは簡単なことではありません。
インターネットなどをフル活用して自力で探すことも出来ますが、日本人の対応に慣れた日系不動産仲介業者を通して、賃貸住宅を探すのが現実的でしょう。
台湾と日本の住宅事情の違い
一般的に、台湾の住居は田舎や郊外のエリアを除いて、集合住宅がほとんどです。
古い簡素なアパートや高層マンションが多く、一戸建ての住宅は、ほとんど見かけることはありません。
多くの日本人駐在員は管理人つきの高級マンションに住んでいます。
このようなマンションタイプでは、多くの場合、間取りは3LDK以上のファミリー向けタイプが中心となります。
ルームシェアか学生アパートか
日本のような単身者や留学生用の1ルームマンションのタイプは套房と呼ばれ、大学の近くや市街地に点在しています。
また、大学の近くの学生用アパートはバス・トイレ共同の場合は家賃は比較的安くなります。ただし、この場合は女性限定のアパートの場合も多いです。
そのため、留学生の場合は、学生同士数人でシェアしていることが少なくありません。このようなルームシェアの情報は、大学内の情報掲示板などで多く見かけられます。
台北の賃貸物件の家賃の目安
台北の賃貸住宅の家賃は東京に比べても同じくらい高いのが現状です。
ただし、場所と物件によっては東京のマンションとほとんど変わらない場合が多くあります。
例えば、台北日本人学校がある天母地区では、家賃は比較的高めとなっているようです。
そのため、日本人駐在員が家族と一緒に暮らす場合は1ヶ月4万~6万元程度のマンションを選ぶことが多くなっています。
単身者の場合でも、15,000元~20,000元程度、留学生の場合は学生アパートで6,000元~10,000元程度の賃貸物件を選ぶことが多いようです。
その他、ルームシェアをする場合は3,000元程度から探すことができるでしょう。
ところが、このような賃貸物件の家賃は、日本と同様に、場所、交通の便、間取り、築年数によって、かなりのバラつきがあるのが現実です。
台北の家賃相場は下記の記事をご覧ください。
台中の賃貸物件の家賃相場はいくら?
私の生活する、台中の場合は、学生アパートのようなタイプであれば5,000元程度で見つけることができます。
家族で生活するためのファミリー向けの賃貸物件であれば、15,000元くらいから希望条件に合ったものを選ぶことになります。
家賃には管理費などが含まれている場合と、そうでない場合がありますので、賃貸契約をする場合には詳細を確認しましょう。
多くの場合は、水道料金などは家賃に含まれる場合もありますが、電気料金だけは別清算という形になります。
台湾でどのように賃貸物件を探すか?
賃貸住宅を探す方法は、主に3つの方法があります。
- 不動産仲介業者を介して探す方法
- インターネットで探す方法
- 知人の紹介や街や学校の掲示板で探す方法
不動産仲介業者を介して探す方法
初めて台湾での生活を始める方の多くが、不動産仲介業者に自分に合った賃貸物件を探してもらうのが一般的でしょう。
特に、言葉の問題がある場合は、ガス、電気、水道、電話、インターネットなど入居に伴う諸手続きやそのほかのトラブルなどの対応もしてくれるため、便利でしょう。
この場合は、日本の場合と同様に、不動産仲介業者に仲介手数料として家賃の1ヵ月分を支払うのが一般的です。
インターネットで探す方法
中国語という言葉の問題もクリアしていて、台湾の生活にも慣れている方は、インターネットを利用して自分にあった賃貸物件を探すのもよいでしょう。
日本と同様に、台湾では不動産仲介専門サイト(591など)がいくつかあります。
これらのサイトに掲載されている賃貸物件は、不動産仲介業者が掲載している物件もあれば、家主が直接掲載している物件もあります。
気になった物件を見つけた場合は、メールや電話番号などに直接連絡をして、不動産業者の担当者や家主に立ち会ってもらい、物件の下見をすることになります。
台湾では、このような形で物件を見つける場合は、ダメ元で家賃の交渉をするのが基本です。条件次第では、家賃が少し安くなったりする場合もあることでしょう。
知人の紹介や街や学校の掲示板で探す方法
台湾の街を見回してみると、至る所に「租」と記載された赤い紙を見かけることがあります。これは、賃貸物件で入居者募集中という意味です。
この場合は、ほとんどの場合は家主などの電話番号が書かれているので、直接連絡をして、物件の中を見学させてもらいましょう。
家主と下見する時間を決めて、見学させてもらうのですが、家主と直接顔を合わせることができるため、家主の人柄などを判断できるのがメリットと言えるでしょう。
また、会社や学校などの知人を通して、賃貸物件を紹介してもらえる場合は、それに越したことはないでしょう。
この場合は、不動産仲介業者を通さずに直接交渉できるため、仲介手数料が掛からないこと、あるいは入居に関してそのほかの相談にも乗ってもらえるためメリットが大きいでしょう。
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