日本語教師の資格の一つである「日本語教育能力検定試験」に独学で合格できるかどうか?
独学で合格するとすれば、どのような教材や参考書が必要なのか?
そして、どのような勉強法であれば独学でも合格ができるのか?
また、そもそも独学で資格試験や検定試験に合格できるタイプの人の特徴は?
このようなポイントについて、日本語教育能力検定試験に焦点を当てて詳しく解説します。
日本語教育能力検定試験に独学で合格は可能か?
日本語教育能力検定試験に独学で合格することはできるのか?
結論から言えば、実際に合格している人の中には独学で学習をして合格している方も多くいます。
そのため、日本語教育能力検定試験に独学で合格することは可能だということになります。
検定試験の試験内容は専門的で、なおかつ対象範囲が広いのが特徴ですが、けっして難しい内容ではありません。
そのため、事前準備として対策をしっかりとして、挑めば独学でも合格ができる内容だと言えます。
とは言っても、誰でも合格できるような試験ではないことは、合格率が約25%と比較的低いことが象徴しています。
そのため、試験に独学で合格できるかどうかは自分ひとりだけで勉強を貫くことができるかどうか、独学が勉強法として適しているタイプかどうかがポイントになりそうです。
以下では、日本語教育能力検定試験に独学で合格できるタイプの私なりの分析をしてみようと思います。
日本語教師って何?と思われた方は、下記の本を読んでおくことをおすすめします。
日本語教育能力検定試験に独学で合格できるタイプの特徴
日本語教育能力検定試験に独学で合格できる人の特徴について考えてみます。
この検定試験に限らず、学校の試験や資格試験などでも共通することですが、独学で勉強して、理解を深めて、問題の解き方が分かる人、継続して学習することを苦痛に感じない人、など独学に適した人の特徴を挙げてみます。
- ひとりで目標設定をして達成していくことができる
- ひとりで最低1年間の期間を継続して勉強を続けられる
- ひとりで教材や本を読んで理解を深めることができる
- ひとりで分からない部分を調べて理解を深められる
- 日本語教育に関して勉強をする中で興味・関心が強まる
- 日本語教育や日本語学を学習した経験がある
以上、日本語教育能力検定試験に独学で合格ができるタイプの人の特徴を挙げてみました。
特に重要なことは、合格するための明確な目標設定と学習の継続力だと感じます。
独学で合格ができないタイプの人は、最初は意気込んで勉強を始めても、途中で学習が℃切れ手しまった場合に、ズルズルと学習を怠ってしまいます。
例えば、合格に必要な1年間の学習プランを立てて、その計画に沿って進めていき、数ヶ月おきにPDCAを回しながら、自分で勉強の進捗度を確認するなどが必要でしょう。
また、独学では教えてもらえる人(先生)がいないため、ひとりで全て理解して、分からない部分は自分で調べて、理解を深めることができる人でなければ、途中で挫折してしまうでしょう。
そのためには、検定試験の試験内容を網羅した、独学でも十分に合格するだけに必要なくらい理解が深まる教材が必要になります。
以下では、日本語教育能力検定試験の市販教材の中で独学でも合格ができる教材を紹介します。
日本語教育能力検定試験に独学で合格するための教材
基本テキスト
補助テキスト
過去問教材
最低限上記の3冊をそろえておけば、合格に必要な内容は網羅されていると思います。
音声問題教材
音声問題は訓練をすればするほど理解が深まりますので、不安な方は上記のような教材で学習を進めるとよいでしょう。
日本語教育能力検定試験に独学で合格する勉強法
日本語教育能力検定試験に独学で合格するには、全く知識がゼロからの学習の場合は、一般的には最低でも1年間は必要だと思います。
学習プランはそれぞれ違うと思いますが、上記の教材をベースにして学習を進める場合の勉強法を考えてみます。
試験内容を把握する
基本テキストの日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイドを最低でも3回くらいは回す(読む込む)とよいでしょう。
- 一回目:試験内容を把握する
- 二回目:分からない部分を確認する
- 三回目:全て理解できるようにする
一回目の学習で重要なことはあくまでポイントは試験内容の把握することですので、理解できないことがあっても、どんどん読み進めていくことが重要で、分からなくて学習が停まってしまわないようにします。
二回目の学習で分からない部分を日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 分野別用語集などでチェックしながら、ポイントをノートに書き込んでいきます。分からなかった部分はポストイットなどで印を付けておきます。
三回目の学習で2回目の学習では分からなかった部分を中心に調べながら、ノートにまとめていくことで理解が深まります。
過去問題で試験対策を進める
試験内容を把握できた段階で、日本語教育能力検定試験 試験問題を使用して、試験問題を解いていきます。
最初は、テキストで学習した内容を理解したつもりでも、試験の傾向が分からないため、問題を解いても間違えてしまうことが多いと思いますが、あまり気にする必要はありません。
過去問をする際に重要なことは問題の傾向を把握することと答えを出し方に慣れること、それに間違えた問題を上記で作成したノートに書き込む作業をすることです。
このようにして、間違えた問題は、どんどんノートに書き込んでいくことで理解を深めることができます。
音声問題に慣れる
音声問題は最初の内はほとんど間違えてしまうか、答えがあっていても、まぐれで当たった程度だと思います。
音声問題は練習問題を何度も繰り返して訓練をすることで、徐々に正答率が上がっていきますので、時間を掛ければ掛けるほど理解が深まるでしょう。
音声問題は合否のポイントに成る部分ですので、最終的には90%~100%の正答率が取れるくらいまで訓練をするとよいでしょう。
最後に、記述式問題の練習として、時間を区切って、自分で実際に問題を解いてみて、文字を書く練習をして、論理的に文章を書くことができるようにしましょう。