日本語教師とは?日本語を教えるだけではない!仕事内容を詳しく解説

日本語教師の仕事内容 仕事・就職

日本語教師の仕事内容について、海外での日本語教師の経験をもとに詳しく紹介します。

日本語教師と聞くと、日本語を外国人に教える仕事というのが一般的なイメージではないでしょうか?

これから日本語教師を目指そうと考えている方は実際の日本語教師の仕事内容はどのようなものなのかが気になることででしょう。

そこで、以下では日本語教師の仕事内容について、常勤(専任)or非常勤、民間学習塾or大学などの教育機関など、ポジションや勤め先などに分けて解説していきます。

 

日本語教師の仕事内容

常勤と非常勤の仕事内容の違い

日本語教師にはフルタイムスタッフとパートタイムスタッフが存在します。

言い換えると、フルタイムスタッフは常勤講師あるいは専任教員などと呼ばれることが多く、パートタイムスタッフは非常勤講師などと呼ばれることが多いです。

民間企業に当てはめて考えると、常勤講師は正社員にあたり、非常勤講師はパートスタッフに相当しますが、日本語教師の仕事においては民間企業ほど正社員とパートとの間には優劣はなく、むしろ仕事内容が異なります。

常勤講師と非常勤講師の仕事内容の違いについてですが、日本語を教えるという点では共通しており、非常勤講師の場合は日本語を生徒に教えることだけが仕事内容になります。

それでは常勤講師の仕事内容はというと・・・、日本語を教えること以外にも雑多な業務があり、役割分担で学校や教室の運営を回しているのが実態です。

具体的な仕事内容は下記のような業務が含まれることが多いです。

  • 生徒募集などの営業・広告活動
  • 事務処理や経営面の管理業務
  • 学内のイベント活動
  • 学外の渉外活動
  • 学生管理
  • 教員スタッフ管理(教務主任の場合)

全国展開しているような大規模なスクールなどでは上記のような業務は事務職スタッフがカバーすることもありますが、中小規模のスクールでは日本語教師のスタッフが役割分担をして運営をしていることが多いです。

民間学習塾での日本語教師の仕事内容

上で述べた通り、日本語教師のメイン業務は日本語教授に違いはありませんが、常勤講師の場合は教えること以外にも教室運営に関連する業務があります。

その中でも最も重要な業務が生徒募集の営業活動や広告活動になります。どのような学習塾でも学生がいなければ、日本語教室は成り立ちませんからね。

営業活動は学外での模擬授業をして、日本語学習の魅力を伝えたり、宣伝ビラを配ってスクールの存在を知ってもらう宣伝活動などが含まれます。

学校内でイベントをしたり、学外交流の際には企画や外部との交渉のスタッフとして役割を担うこともあるでしょう。

また、生徒が学校を休みがちになったりした時には連絡を取って、生徒の生活にまで踏み込んでいき、問題や悩みを抱えていないかなどの学生管理をすることもあるでしょう。

あるいは、教務主任やマネジャーのポジションの場合は教員スタッフの管理も重要な業務になります。人員が少なければ教員募集、学生数が少なくなれば教員の人員整理や担当授業の調整など。

大学での日本語教師の仕事内容

大学教員として日本語教師をする場合も、専任教員か非常勤講師かの違いにより仕事内容が大きく異なります。

上で述べた通り、非常勤講師の場合はあてがわれた授業を担当するだけとなりますので、仕事内容としては日本語や日本に関する関連科目を教えるだけです。

一方、専任教員の仕事内容は、大きく区分すると、下記の3つになります。

  • 教育
  • 研究
  • 行政

教育は日本語教師のメイン業務である日本語を教えることであったり、関連科目の講義をすることです。大学の規定や職位により異なりますが、週に10科目以上の授業を担当することが多いでしょう。

研究については、具体的には研究論文を一年で、最低でも1本から3本くらいは実績を作らなければなりません。各大学で規定が異なりますが、査読付き論文であれば1本、その他の論文の場合は3本は必要などといった具合です。研究実績が挙げられない場合は評価が下がり降格などもありえます。

行政業務については、各種の「雑務」という表現がピッタリと当てはまります。学内の事務業務や学外の広告活動や渉外活動などを担当します。授業のカリキュラムを作成、教員スタッフの配置・調整、学内活動に関連する業務、進学・留学・就職に関連する業務など。

 

まとめ

日本語教師の仕事内容について、私の経験と学習塾の経営者へのヒアリングを参考に詳しく解説しました。

日本語教師の仕事内容が、どのようなものがイメージできましたでしょうか?

実際には、勤務する教育機関の形態や規模により、日本語教授に専念する環境が整えられている場合もありますが、多くの場合は何らかの形で学校の運営に関する業務も担当することになるでしょう。

最後に、上記で解説した日本語教師の仕事内容について、ポイントをまとめておきますので参考にしてみてください。

ポイント

  1. 日本語教師とは外国人に日本語を教えることだけではない
  2. 日本語教師の仕事内容は常勤か非常勤かにより異なる
  3. 非常勤講師は日本語教授のみが主な業務となる
  4. 常勤講師の仕事内容は日本語教授と雑多な運営業務もある

 

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