台湾で日本語教師養成講座を受講している台湾人(5週目)

台湾で日本語教師養成講座を受講している台湾人の方達の話です。

日本では420時間の日本語教師養成講座という類いのコースがあります。

台湾でも、これと同じようなコンセプトで構成されている日本語教師養成コースがあります。

この日本語教師養成コースを受講している方は、ほとんどの受講生が台湾人です。

それでも聞くところによると、私のような日本人や日本人と台湾人のハーフの方がたまには受講しているそうです。

そして、台湾人の受講生の多くは、日本に留学した経験がある方が多いのですが、中には日本に留学したことがない受講生もいます。

そして、そのような日本留学経験がない受講生でも日本語が非常に上手なのです。

とはいっても、日本に留学経験がある受講生の方が、日本人と接する機会が多かったためなのか、会話によるコミュニケーションでは口語表現がより日本人に近いようです。

そして、もう1つの視点は、日本に留学経験があるなしに関わらず、日系企業などの社会人経験があり、しかも仕事をする上で日本語を使って実践的に訓練してきた方達です。

このような、台湾人の方は、日本語という言語だけでなく、日本人との接し方などや間合いの取り方などの非言語要素を含めて、日本人とのコミュニケーションに非常に長けています。

逆に言うと、日本人が中国語でのコミュニケーションをより実践的に使えるようになるためには、台湾の企業で働くという苦行を通した方が中国語力は向上するのでしょう。

そして、台湾で日本語教師養成講座を受講して5周目になりました。

日本語について学びましたが、日本語は非常に曖昧な言語だということを改めて感じました。

全く同じ意味をあらわす表現であるはずなのに、何故2つの表現があり、その微妙なニュアンスの違いをどのように台湾人の受講生に伝えるのか、非常に悩ましいところです。

例えば、以下の2つの例文を比較してみてください。
1.彼は台湾へ行きました。
2.彼は台湾に行きました。

どのように説明しますか?

方向と到達点の違いとか、頭でっかちな、くだらない説明はあまり期待していないです。

日本人はどのようなシチュエーションで、以上の2つの例文を使い分けているのか、文章に書く時と話をする時の違い?などです。

その他にも、学生の立場(目的、目標、属性など)に立った教案作りや教材の使用方法など、あるいはクラス運営上の雰囲気作りの大切さなどを学びました。

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