台湾の大学で非常勤講師をする上で困ったことのまとめ

仕事・就職

台湾の大学にて兼任教師(非常勤講師)として日本語教師をする中で、授業外のことで困ったことなどについてご紹介します。

他大学では異なることや私以外の方であれば全く困らない場合もあり、備忘録的に綴っていますので、かなり主観的な内容だということをご承知おき下さい。

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月一回の連載企画(?)、大学で日本語を教える中で気が付いたことなどを綴ってみます。今回の記事は上記の通りですが、今月の出来事を簡単に振り返っておくと中間試験があり無事終わりました。これで今学期も折り返し地点に立ち、今学期も来年の1月中旬まで残すところ1ヵ月半となりました。

 

海外の大学で非常勤講師をする私が困った4つのこと

  1. 非常勤講師でも最低限の雑務がある
  2. 大学のウェブシステムなどが使いこなせない
  3. 各種質問などを何処へ問い合わせたらよいか分からない
  4. 各種手続きや仕組みなど大学独自のルールが分からない

 

非常勤講師でも最低限の雑務がある

大学で非常勤講師をすると決まった時には、日本語の授業で日本語を教えるだけの仕事だと思っていたのですが、実は学生管理などもしなければいけないということに気が付きました。

とはいっても、基本的には出欠席が主なものです。その他の雑務としては、時々、大学事務局などからの学生へのアンケート調査の実施などもあります。

 

大学のウェブシステムなどが使いこなせない

学生管理の一つである出欠席は大学のウェブシステムで管理することになっていますので、その操作方法を理解するまでには少しばかり時間が掛かりました。

そして、学生の成績評価を管理するのも大学のウェブシステム上で完結します。そのため、まずは大学側が提示している成績評価システムを理解しないと、ウェブ上の操作をすることが出来ません。

私の勤務している大学では、学生の成績はABCDEの五段階評価ではなく100点満点の何点かという評価システムになっているだけではなく、出席率・クラス貢献度、中間・期末試験、小テスト、宿題・・・などなどこと細かく細分化されています。

つまり、すべての合計が100点という仕組みになっているため、一人ひとりの成績を付けて、更に入力をするのはかなりの時間が掛かります。

また各学期開始前にはシラバスなどを作成しますが、これらの情報は全て大学のウェブシステムで管理することになっています。これらの情報を端末システムに入力するのも一苦労です。

初めて大学のウェブシステムへの入力をした時は、入力画面のインターフェイスが複雑な上に全て中国語ですので、チンプンカンプンでした。

そのため、最初は日本語が理解できる学生に教えてもらいながら、なんとか完了することが出来ました。2学期目以降は自分だけで最低限必要なことだけを何とかこなしているという状況です。

 

各種質問などを何処へ問い合わせたらよいか分からない

各種質問などを何処の誰に問い合わせたらよいか分からないため、困ったことがよくありました。これは、海外で企業などに勤めている方にも言えることかもしれません。

多くの場合は、企業であれば総務部に問い合わせるのでしょうが、大学の場合は学部や学科ごとに一つの企業のような形態を採っている面がありながら、経理部や人事部などの部署も存在するため、何か質問したい場合でも何処の誰が担当なのか分からないことが多いです。

どの大学でも同じだとは思いますが、一応、学科毎に事務室が設けられており、そこを通して質問することが多いのですが、全てのことに対応してくれるわけではありません。

日本語学科といえど、日本語を理解できるスタッフが常駐しているわけでもないので、時々困ったことが起こります。

専任教員の場合はティーチングアシスタントとして日本語が堪能な学生を付けることが出来るため、そのような時には助かりますが、非常勤講師の場合はそうもいきません。

 

各種手続きや仕組みなど大学独自のルールが分からない

例えば、私が今まで困ったことは、確定申告のための収入証明書を大学から発行してもらう際、どういうわけか(たぶん私の所属学科が変更になったため)、私の証明書だけが手元に届きませんでした。

学科事務室に問い合わせても、大学ウェブシステムから取り出せるとの回答で、どのようにしたらよいか分かりませんでした。結局、大学財務部に問い合わせて再発行してもらいました。

学生への教材用にコピーをするのにも大学独自のルールがあり、その手続きや申請をしないと複数毎のコピーが出来ない仕組みになっているため苦労することが度々あります。毎回の授業でコピー教材を使用するような科目は、時間と手間がかかり面倒なことになります。

その他、別の日本人の先生も自分の所有物をどこかへ置き忘れてしまったようで、紛失物を何処へ問い合わせたらよいか分からないため、学生に聞いて助けてもらっているようでした。

言葉のコミュニケーション能力の問題もありますが、よそ様の場所へ出向いて勤務している身でありながら、大学のシステムや管理体制を理解しなくてはいけないため、戸惑うことがよくあります。

あるいは、今年は台風により大学の授業が全て休校になった時があったのですが、聞く人により補講が必要だと言う人もいれば、必要ないという人もいて混乱したことがあります。このような場合は、何処の部署の誰の言っていることが正しいのだろうと戸惑うことも度々です。

 

授業外の困ったことで頼りになるのは学生だった!

週1回か2回くらい出勤する非常勤講師にとって、1年目の昨年度には上記のようなことでいろいろな困難がありながら、何とかこなしてきた結果、2年目の今年度は授業だけではなく、教室外の諸事情にも少しだけ慣れてきました。

大学内では困ったことが起こった時に頼りになるのは学生だったりします。例えば、先学期は課外授業で大学外で実習をした時にはバスの路線が分からないと思っていたら、1人の学生がバスが来るまで御伴してくれたりしました。

私が授業を担当している学生に限ったことではないと思いますが、困ったことを学生に相談するとめちゃくちゃ親切に迅速に対応してくれるので、いつも助かっています。

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