<台湾の政治体制

台湾の政治体制

台湾の政治制度(政治体制)について概要を詳しく紹介します。

台湾では国を示す名称として「台湾」という表現と「中華民国」という表現が存在しますが、政治上の公式サイトでは中華民国となります。

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以下では、台湾に統一して記述していくこととします。

台湾の中央政府

先に述べた通り、「台湾」と呼称されることが多いですが、国家としての正式名称は「中華民国」です。

そのため、硬貨や紙幣などには、中華民国と印刷されています。また、台湾という表記は、「台灣」と記載されることがあります。

台湾の政治体制は中央政府と地方政府に分けられ、地方分権が進んでいるイメージがあります。

台湾の中央政府は、国家元首である総統を長とした総統府があり、行政院、立法院、司法院、考試院、監察院の5つの組織で構成されています。

総統は4年間を任期として最長2期8年間までとなっています。総統選挙は国民の直接選挙によって選出されます。

台湾の行政院(内閣に相当)

台湾の行政院は日本の内閣に相当する組織です。

そして、台湾の行政を司っているのが行政院になります。行政院は「中央一級行政機關」と位置づけられ、その下に「中央二級行政機關」である中央省庁(部、委員会)が設置されています。

行政院のトップである行政院長は首相に相当する立場にあり、行政の全ての責任を負っています。

行政院長は総統により任命されることで就任することになります。このように、行政院長(首相)は実質的には総統に次ぐナンバー2のような位置付けで、主な業務としては閣議の運営に当たることです。

台湾の立法院(国会に相当)

2019年現在は、2016年5月に就任して以来、蔡英文総統が一期目を務めています。日本の国会に相当する機関は「立法院」と呼称され、その議員定数は113名となっています。

日本やその他の各国では二院制の体制が多いですが、台湾では立法機関は一院制で構成されています。

立法院の議員は「立法委員」と呼称され、4年に一回の直接選挙により国民から選ばれます。議員定数の内訳は、小選挙区73名、原住民6名、比例代表・海外華僑代表34名となっています。

立法院の議員を構成する主な政党は、国民党(中国国民党)、民進党(民主進歩党)、親民党、時代力量などがあります。

現在の台湾の立法院での政党構成は、おおむね国民党と民進党との二大政党体制となっており、その他の少数政党が乱立するような構成となっています。

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