<台湾の高速バスの利用方法と注意点(チケット、場所、トイレ、飲食)

台湾の高速バスの利用方法と注意点(チケット、場所、トイレ、飲食)

台湾各都市を結ぶ高速バス(長距離バス)は、台北を中心に主要各都市間を隈なく走っています。

そのため、台湾では市民の移動手段としてよく利用され、外国人にも個人旅行やビジネスで移動手段として高速バスを利用することが多くなります。

台湾南北をたった1時間半で結ぶ台湾高鐡(台湾の新幹線)があるにも拘らず高速バスが利用されるのには、それなりの理由があります。

その理由は単純に、運賃が比較的安く、乗り心地が快適で、コスパが高いからです。ただし、安全性には疑問符が付きます。

また、もう一つの理由は利便性という面で、台北~高雄間や台北~台中間などの主要路線では24時間体制で運行されている高速バス会社が多いことです。

以下に、台北から運行されているいくつかの高速バス会社を挙げておきます。

  • 国光客運
  • 統聯客運
  • 和欣客運
  • 阿羅哈客運
  • 豪泰客運

台湾の都市間の移動で高速バスを数え切れないくらい利用してきた私が高速バスを利用する上で注意したいことと、初めて台湾で高速バスを利用する方へのアドバイスを台湾現地からレポートします。

この記事では、台湾旅行で初めて高速バスを利用する方へ向けて、以下のポイントを中心に、私の経験をもとに詳しく解説します。

ここに注目

  1. 台湾の高速バスのチケットの買い方
  2. 台湾の高速バスの乗り場(乗車場所と降車場所)
  3. 台湾の高速バス乗車時のトイレとトイレ休憩
  4. 台湾の高速バスでの車内飲食のルール
  5. 台湾の高速バス乗車時の時間の使い方
  6. 台湾の高速バス利用時のスーツケースとバッグ

この記事の目次

台湾の高速バスのチケットの買い方

台湾の高速バスは平日では満席になるようなことはほとんどなく、バス出発時刻の直前でも窓口でチケットを購入することが出来ます。

ところが、週末や祝祭日の前後は激混みになりますので、事前にチケットを予約しておくことを強くお勧めします。また、平日でも夕方頃の時間帯は利用客が多くなります。

高速バスのチケットの買い方は、下記のような方法があります。

バスターミナルのチケット販売窓口

高速バスのチケットを購入する場合に最も利用する人が多いのがチケット販売窓口です。下記で述べる自動券売機がガラガラでも、チケット販売窓口に列を成しているのが不思議です。

窓口でチケットを購入する場合は、中国語が出来なくても、表示の出発時間を確認して、下記をメモに書いて渡せばOKです。

  1. 目的地(例:台中→台北)
  2. 日時 (例:5/1 12:00)
  3. 枚数 (例:一張)

バスターミナルの自動券売機

比較的大きなバスターミナル(台中など)では高速バスの自動券売機が設置されています。どういう訳か、あまり利用している人が少ないのですが、利用してみると操作方法はとても簡単です。

操作端末は日本語(英語や韓国語も)での対応もされていました。そのため、中国語が分からなくても問題ありません。

ただし、決済方法はクレジットカードか悠遊カードになります。悠遊カードでの決済をする場合は、事前にチケット料金分のチャージを済ませておきましょう。

コンビニのマルチメディア端末

台湾のコンビニ(7-11、全家など)ではどこでも店内にマルチメディア端末があり、あらゆるサービスの予約や決済が可能です。

高速バスの予約も同じように可能で、予約完了後にそのまま、アウトプットされた予約票を(30分以内に)レジカウンターで支払決済することが出来ます。

この場合、バスチケットの予約・決済手数料は10元になります。日本語も対応している端末もありますので非常に便利です。

バス会社HPでのオンライン予約

バス会社により運用は異なり、一部のバス会社(統聯客運など)ではインターネットを通してオンライン上で予約が可能です。

ところが、HPは中国語表記のため、中国語が堪能でインターネット上での予約に慣れた方でなければ、少し難しいかもしれません。トラブルがあった時でも自己解決できる方のみ自己責任で予約してみてください。

台湾の高速バスの乗り場(乗車場所と降車場所)

高速バスを利用する時に最も問題が起こりやすいのが、高速バスの乗り場と降り場、つまり乗車場所と降車場所です。これは各都市によっても異なりますし、利用するバス会社によっても場所が異なり、更に同じバス会社でも行き先(目的地)によって異なることもあります。

そのため、事前にバスチケットの予約・決済をしていて、バスに乗る場合は乗車場所の確認は必須です。出発直前にバスターミナルに到着したら、バスの乗り場が別の場所だったということにならないように注意したいですね。

台北バスターミナル、台北西站、台中バスターミナル、高雄バスターミナルはいずれのバスターミナルも台鉄の各駅から徒歩で数分以内の場所にあります。(地図参照)

台北バスステーション

台北での高速バスの乗り場は、台北駅北側にある台北バスターミナル(台北轉運站)が中心になります。台北バスターミナルの場合は、1階にチケット販売窓口があり、2階から4階までが、各バス会社の乗り場になっています。

台北西站(主に國光客運)

国光客運の場合は目的地によっては、台北駅西側にバスターミナル(A棟とB棟)を設けています。A棟が桃園国際空港でB棟が中南部方面の各都市へ向かう乗り場となっています。

台中バスターミナル

また、台北から台中まで高速バスで移動する際は、バス会社によって台中市内の到着地が異なりますので、バスチケットを購入する時に必ず確認しましょう。

台北から台中に向かう高速バスの台中での到着地(降り場)は、台中火車站(台鉄台中駅)か朝馬站のどちらかになります。

高雄バスターミナル

台湾の高速バス乗車時のトイレとトイレ休憩

台湾の高速バスにはバス車内に簡易トイレが設置されています。そのため、トイレで困るようなことはありません。

また、台北から台中くらいまでの距離の場合はトイレ休憩はありません。それ以上の距離になると、1回~2回程度、トイレ休憩で数分程度、バスターミナルなどで停車することがあります。

車内トイレの利用で注意したいことはトイレットペーパーです。トイレにはトイレットペーパーが備えられている場合と備えられていない場合がありますので、自分でトイレットペーパーは事前に準備しておきましょう。

台湾の高速バスでの車内飲食のルール

台湾のMRT(地下鉄)では飲食が禁止されていますが、高速バスでの車内飲食は禁止されていません。そのため、時間帯によってはサンドイッチや弁当などの飲食物を車内に持ち込んで食べている人も多くいます。

一方、同じバスでも市内を巡回している市バス(公車)の場合は車内での飲食は禁止されていますので、食べ物も飲み物もNG。

また、飲食以外で注意したいこととして、バス車内での喫煙は禁止されています。台湾ではタバコの扱いは厳しいルールが適用されますので注意しましょう。

台湾の高速バス乗車時の時間の使い方

高速バスを利用した場合の乗車時間は、概ね下記の通りです。

  • 台北→台中:2時間~2時間半
  • 台北→台南:4時間~4時間半
  • 台北→高雄:5時間~5時間半

乗車する時間帯によっても、これくらいの時間をどのように過ごすかは変わりますが、車内では多くの人が寝ているケースが多いです。微妙なバスの揺れが心地よく感じられ、ついつい瞼が重くなってくるのです。その他には、スマホでゲームをやっているか、チャットを楽しんでいる人が多いです。

実は、バスの座席にはモニターテレビが設置されていますが、テレビを利用している人はほとんどいないようです。モニターが機能していないのか、ヘッドホンもないため、私も利用したことがほとんどありません。そのため、台北⇔高雄など5時間以上の乗車になる場合、時間を持て余して、退屈に感じる方はスマホなどを準備しておきましょう。

台湾の高速バス利用時のスーツケースとバッグ

台湾で高速バスを利用する時には、大きなスーツケースで旅行をする場合もあると思います。高速バスにはトランクルームがありますので、スーツケースは乗車時に運転手かバス会社のスタッフにトランクルームに入れてもらいましょう。

その際に、空港へ向うバスの場合は、ターミナル1かターミナル2のどちらで降車するかを聞かれますので、自分が降りる予定のターミナルを伝えましょう。

また、高速バスの利用で経由地がある場合は、経由地で降車する人もいますので、間違えてスーツケースを降ろされないように注意することも必要です。そのため、私はチケット予約時に座席指定が出来る場合は出来るだけ右列の窓際の座席を選ぶようにしています。(窓際から確認できるため)

バックパックくらいのサイズであれば、バスの車内に持ち込んでも座席間隔は比較的広いため足元に置くことができます。ただし、頭上の棚は狭いため、あまり利用価値はなく期待できません。

その他の各種車内設備と注意点

日本の高速バスに比べると、台湾の高速バスは車内は非常にゆったりとしたスペースで座席の作りも贅沢な仕様となっています。最近では3列シートの座席仕様が一般的となりつつあります。

各座席にはパーソナルテレビも標準装備されているほか、おしぼりやミネラルウォーターのサービスもあるデラックスバスもあります。

運賃やサービスに関しては、バス会社によって異なる上、閑散期や平日などのピーク時間帯以外の場合などは運賃が非常に安くなることが多くあります。

そのため、目的地が同じでもバス会社によってサービスや経由地が異なるため所要時間が異なり、運賃も異なります。

関連記事:台湾では高速バスのシートベルト着用が義務化(最高罰金6000元)

主な高速バス会社のウェブサイト一覧

■国光客運  http://www.kingbus.com.tw
■統聯客運  http://www.ubus.com.tw
■和欣客運  http://www.ebus.com.tw
■阿羅哈客運 http://www.aloha168.com.tw
■豪泰客運  http://www.howtai.com.tw

関連記事:台北台北⇔台中の長距離バスで快適な旅を!料金と時間と乗り心地はどう?

関連記事:台中⇔桃園国際空港までの交通アクセス方法(新幹線やバス等)のまとめ

関連記事:統聯客運というバスでの運賃料金と乗車場所と乗り心地の快適さは?

関連記事:【アロハバス】阿羅哈客運の高速バスでの旅の乗車料金と乗り心地は?

関連記事:和欣客運(ebus)に乗車してみた!乗り場所と料金と快適さを紹介

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする