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台湾の400年の歴史

2015/10/17

台湾の歴史はいつから?

一般的に、台湾の歴史は400年前から世界史に登場したといわれています。
それでは、約400年間の台湾の歴史を振り返ってみましょう。

 

台湾史の始まり

元々、台湾には「原住民」と呼ばれる人々が生活していました。彼ら多くの原住民族は南方から来たといわれています。その中でも、タイヤル族などのごく一部の原住民が台湾を発祥とすると伝承されています。彼らは、日本統治時代には、高砂族と呼称されていた人々です。

16世紀を迎えると欧米諸国が台湾近海に姿を見せ始めました。そして、オランダによる台湾の統治が始まったわけです。中国大陸から漢民族が移り住むようになったのもこの時期でした。大陸から移住してきた漢民族は、台湾の西南部に定住し、平地で生活していた原住民族との混血を繰り返しました。その後、オランダは明国の遺臣である鄭成功によって征服されました。ところが、鄭氏政権もわずか三代だけで清国に征服されてしまったのです。

 

清国統治下の台湾

清国統治時代には、オランダと鄭氏政権によって開拓された流れを受け継ぐ形で、農業が盛隆しました。19世紀になると、東アジア諸国が欧米諸国の侵略を受けるようになり、日本も台湾に関心を抱くようになります。そして、日清戦争により日本が戦争に勝利すると、台湾本島と澎湖諸島は日本領として割譲され、その後半世紀に渡って日本が統治することになりました。

 

日本統治時代の台湾

日清戦争後の1895年に下関条約により台湾は日本の国土に組み込まれました。この時、清国の残存勢力により「台湾民主国」が樹立されましたが、間もなく崩壊しました。その後、日本は各地の抵抗勢力を鎮圧して、台湾での支配体制を固めていきました。

当時、台湾総督・児玉源太郎と民政長官・後藤新平が台湾を治めていた時期に日本による台湾統治の基盤が整い、台湾の人々の勤勉な気質も後押しし、驚異的な発展を成すこととなりました。大正時代初頭には台湾での治安も安定し、農業をはじめとした各種産業が発達するようになりました。

当初、台湾は農業を中心とした島と捉えられていましたが、各地に発電所が建設され、北部地域に基隆、南部地域に高雄に港が建設され本格的に整備されると、農業中心の産業から工業化が図られ少しづつ社会は変革していきました。鉄道の敷設・開通、台湾各地での治水整備、教育制度の整備により急速に社会が発展していくことになりました。一方で、植民地統治により社会の歪みも各地で発生し、1930年には大規模な抗日事件、霧社事件も起こりました。

昭和時代は、工業化による産業インフラが整備され、台湾の社会はますます発展を遂げるようになりました。しかし、日本が欧米列強との戦争の足音が近づくにつれて、台湾は大日本帝国の南進基地として捉えられ、台湾の人々のアイデンティティを日本人化するための「皇民化」運動が推し進められました。そして、戦時中は、台湾の人々は多くの統制化におかれ、多くの悲劇が生まれました。

 

戦後国民党独裁政権下の台湾

終戦後、日本は台湾の領有権を放棄することになり、日本の統制化から離れることになりました。台湾の領有権は中華民国に委譲され、蒋介石が指導する中華民国政府に委ねられることになりました。彼ら国民党政権は、台湾の人々に対して横暴な振る舞いを繰り返したため、市民からの反発を受けることになりました。

そして、1947年に当時の政府に対して市民が立ち上がり二二八事件が勃発しました。1949年には中国共産党との内戦で、国民党は中国大陸から追い出される形になりました。そして、国民党政権は中華民国として台湾の地に国家全体を移管することになりました。その当時、台湾全島に戒厳令が発布され白色テロの時代という幕が開かれました。台湾の人々は言論の自由を奪われ、苦難の時代を強いられることになりました。

その後、国民党政権の権力は父の蒋介石からその息子の蒋経国に継承され、少数の外省人が大多数を占める本省人を統治するという歪んだ国家の構図が固まりました。蒋経国政権時代は、それ以前にも増して台湾社会は徹底的な言論統制が執られ、独裁政権の圧政によって国家としての政権が維持されていた時代でありました。

 

現代の台湾

1987年に、それまで38年間もの間続いていた戒厳令が解除されました。その翌年には台湾人として最初の台湾首長である総統に李登輝が就任しました。1996年には国民による直接選挙によって再び李登輝が総統に就任しました。その後、2000年、2004年には民主進歩党の陳水扁が総統に当選すると、台湾社会のありとあらゆる改革が次々と進められ、現在では世界でも屈指の民主化された社会が確立されています。

現在は馬英九総統が率いる国民党政権が政治の主翼を担っています。中国との関係では現政権による過度な中国への歩み寄りにより、将来の台湾の立ち位置に不安を抱く国民も多くいるのが現状です。その一つが、ひまわり革命とも言われた、学生による国会占拠運動として現れました。

国際社会の中では、台湾は国家として国連に認められていないという現実があります。日本と台湾も国家として正式な外交関係を持っていません。そのため、経済と文化の両面で民間交流が盛んな状態であり、国家間や政治的な交流となると不安定な状態にあるのが現状です。

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