台中のBRTは廃止され優化公車専用道に変更されました

2014年7月から台中市では試験的にBRTが台鉄・台中駅〜静宜大学の17.2キロメートルが開通しました。将来的には、台中全29区を結ぶ予定となっていました。ところが、市長が変わった後、政策変更により、BRTは廃止され、BRT道路は優化公車専用道に変更されました。

 

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BRTの廃止

2015年7月にBRTは廃止されました。台中市優化公車専用道と名称変更され運用されています。当初の運用計画が随分と変更になりました。運用にいろいろな問題が発生していたため、台中市の市長が国民党→民進党になり、即刻変更になるあたりは台湾らしいですね。

現在は台中の市内バスの優先道路として利用されており、バス番号が300番台の市内バスが走っています。300番台は主に台中市駅方面と静宜大学や台中国際空港方面を結ぶバスです。

 

旧BRTの運行

BRTとは、バス高速輸送システム(Bus Rapid Transit)という意味で、大型バスを二台繋ぎ合わせた形で運行され、バスの全長は18メートルあり、最大乗客人数は120人となっていました。

BRTが通行する道路は専用道路となっており、一般車両は通行してはいけないルールになっていました。

そのため、同じ場所から同じ場所に移動する場合であっても、BRTを利用したほうが一般の市内路線バスよりも少しだけ到着時間が早くなると言われていました。

各バス停車駅では屋根付きのプラットホームが設けられているため、バス停でバスを待つ間も雨に濡れる心配はありませんでした。

 

BRTの運賃は、市内路線バスと同様で8キロまでは無料、8キロ以降は2キロごとに1元という料金体系が適用されていました。また、子供と高齢者の運賃は半額でした。

ただし、2014年の開通から1年間は全ての路線で、誰でも運賃は無料で利用できました。特に朝夕のラッシュアワーや週末では、運賃無料の期間中と言うことも影響し、多くの方がBRTを利用しているため、バス内は非常に混雑していました。

 

乗車には、悠遊卡、台湾通、一卡通、遠通E通卡の4種類が利用でき、改札口に設置されたIC読み取り機にカードをかざすとピッとセンサーが反応して音が鳴りゲートが開く仕組みになっていました。

各バス停では必ず停車するため、市内路線バスのようにバスが近づいて来た時に、手を挙げ乗車の意思表示をする必要はなく、またバスを降りる時には降車ボタンを押す必要もありませんでした。

運行時間帯は早朝6:00から夜間は23:00まで、約6分間隔で運行されていましたが、時間帯や交通状況によって10分以上間隔が空く場合もありました。

 

2014年にBRT開通当初の様子

台中市のBRT(Bus Rapid Transit)が2014年7月17日に営業を開始しました。そして、台中駅前を起点にしているBRTを見てきましたので、簡単に紹介します。

BRTとはバス高速輸送システムという意味だそうですが、実際には一般的なバスを2両繋げて輸送客数を2倍にして、将来的には専用道路を作って移動時間を短縮するというものです。

そして、BRTのバスはご覧の通り全長18メートルで最大で120人が乗車できます。

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現時点では、専用バスレーンやバス停の整備が完成していないため不十分なままの見切り発車となった模様です。

実際に、台中駅前のバス停も工事中でした。

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BRTも悠遊カードなどを利用して乗車できますが、1年間は無料で乗車ができるようです。

BRTもバスと同様に、悠遊カードを利用すれば、台中市の場合は8㎞以内は無料で乗車でき、8㎞を超えた分は距離に応じて2㎞毎に1元が加算されるという料金システムです。

本来は、MRTのように改札口で悠遊カードをかざす仕組みですが、現在はまだそこまで整備が進んでいないようで、改札口は素通りできます。

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そして、バスが台中駅前のバス停に到着しました。

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台中市が計画しているBRTバス路線図も載せておきます。

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(出所:臺中市政府交通局)

このBRT構想は台中市にとって大きな投資だったはずですが、原付バイク文化が発達している台湾でバス乗車の文化が根付くのでしょうか?